ママ起業が増加中!おすすめ業種や成功のコツを解説

創業手帳woman

ママ起業なら自分の得意分野を武器にできる


起業が特別なスキルやコネクションを持つ人だけのものだったのは、昔の話です。
アイデアやスキル次第で、誰もが起業して自分が望む働き方ができる可能性を秘めています。

ママ起業は自分に合う働き方を探す人にもおすすめの働き方です。
得意分野や積み重ねた経験を活用して、どのようなビジネスを始められるか考えてみてください。

創業手帳では「起業したいけど何から始めたらいいのかわからない」という多くの声から、起業準備に役立つ「創業カレンダー」をご準備致しました。起業予定日を起点に前後1年間における必要なことをカレンダー形式でチェックできるシートとなっています。無料でお配りしておりますので、是非ご活用ください。

創業カレンダー

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

ママ起業が増加している理由とは


仕事の選び方でライフスタイルは大きく変化します。ママ起業は、今後スタンダードになる可能性を秘めた働き方です。
同じママ起業でも働き方は違いますが、ここでは子育てをしながら自分で起業、経営するケースをまとめてママ起業と呼びます。

同じママ企業であっても在宅やテレワークで働くケースもあれば、オフィスや店舗を利用するケースもあり千差万別です。
まずは、ママ起業が増えている背景から説明します。

ライフスタイルに合わせて働きたいというニーズの増加

ママ起業が増えている理由のひとつは、ライフスタイルに合わせて働きたいというニーズの高まりです。
職場の育児支援が整っておらず、出産後して子育てを始めてからも出産前を同じように働くのは難しいといったケースは珍しくありません。
また、出産後に再就職がしにくいケースもあるでしょう。

子どもがいると、長時間の勤務が難しかったり、急な休まなければならなかったりと今までの働き方との両立が困難と悩む人は多くいます。
一方、ママ起業であれば、自分のライフスタイルに合わせて働けます
仕事はしたいが、自分のライフスタイルや育児も大切にしたいと考える女性にママ起業がフィットしているのです。

起業ハードルの低下

ママ起業に限らず、起業自体が以前よりも身近になっていることもママ起業の追い風となっています。
インターネットが普及したことで働き方が変化しただけでなく、パソコンやタブレットといったデバイスだけでできることも増加しました。

デバイスさえあれば、インターネットで情報収集するだけでなく、取引先とのやり取りやオンラインミーティング、商品の発注といった起業準備ができてしまいます。
昔は起業するためにオフィスを用意したり、必要な設備を購入したりと費用も時間も大きくなりがちでした。
起業のための最低資本金が定められていたことも、起業のハードルを高くしていました。

現在は、会社法が施行されたことで開業資金は1円から認められています。
費用負担が少なったことやIT技術の発達や制度、社会の変化によって起業のハードルが下がり、起業しやすくなっているのです。

情報収集のしやすさ

ママ起業が増えるにつれ、より情報収集しやすく、起業しやすい環境が整ってきています。
ママ起業を目指す人のためのセミナーや勉強会も多く開催されるようになりました。

近隣でママ起業のセミナーや勉強会が開催されていなくても、オンラインで受講できます。
また、実際にママ起業で成功した人とSNSを通じてコンタクトを取るといった手段も可能です。
昔よりも起業のノウハウや成功事例が共有されやすくなっているため、自分もママ起業にチャレンジしてみようと考える人が増えたこともママ起業増加の要因と考えられます。

女性起業家をサポートする制度の充実化

ママ起業や女性の起業家をサポートする制度も整備が進んでいます。新規の起業については、国や地方自治体で制度融資や補助金を提供し、サポートしています。

地方自治体によって女性向けのサポート制度が用意されていることもあるので、まずはどういった制度があるのか調べてみてください。
以下では起業を目指す女性向けの制度を紹介しています。

女性、若者/シニア起業家支援資金

女性、若者/シニア起業家支援資金は、日本政策金融公庫がおこなっている事業です。
利用できるのは、新たに事業を始める人か、事業開始後おおむね7年以内の人で、女性は年齢に関係なく利用できます

審査はありますが、新創業融資などほかの融資制度とも併用可能です。
返済期間は設備資金で20年、運転資金で7年と長期であり、融資限度額も7,200万円なので、資金面で不安がある起業家に使いやすい制度となっています。

小規模事業者持続化補助金<一般型>

小規模事業者持続化補助金<一般型>は、医師や一定の個人農業者などを除いた小規模事業を営んでいる事業者などを対象にした補助金制度です。
販路開拓や業務効率化といった生産性向上のための取組みに対して補助金が支給されます。

新商品の開発費用や、起業のために専門家に支払う報酬なども補助金の対象です。
起業の準備資金にはなりませんが、起業してから事業を成長させたいと考えた時に役立ちます。
商工会・商工会議所地区ごとに申請先が異なるので手続きの際には注意してください。

ママ起業のメリット


ママ起業を選ぶメリットが、自分のやりたいことやライフスタイルに合わせて働き方を選べる点です。
今までの実績や取得資格を活用するだけでなく、子育てを経験して得られたアイデアをビジネスにすることもできます。

また、再就職するとなれば、働く時間の制限があったり、子育て中のブランクが問題になったりするかもしれません。
しかし、ママ起業ではそのような心配は不要です。自分のペースで新しい自分のキャリアを創造していくこともできます。

ママ起業におすすめ・成功しやすい業種


同じママ起業でも、業種や働き方はまったく違います。ここでは、ママ起業におすすめの業種を紹介します。

小売販売業

ビジネスの基本である販売業は、ママ起業にも適しています。
商品を仕入れて販売するのが基本の流れですが、スマートフォンがあればフリマアプリを使ってお試しすることもできます。

また、簡単にネットショップを開業できるネットショップ作成サービスもあるためパソコンの知識も不要です。
小売販売業は小規模からスタートしやすいので、自分がこなせる作業量に調整して始めるようにおすすめします。
インターネットで仕入れてインターネットで販売もできるため、完全在宅でもお金を稼げる業種です。

ハンドメイド作家

細かい作業が好きな人や、ハンドクラフトやアクセサリー作りを趣味でおこなっている人におすすめなのがハンドメイド作家です。
ハンドメイド作家にも様々なタイプがあり、アクセサリーやレザークラフトのほか、陶芸やインテリアなど多岐にわたります。

特に子ども向けのアイテムは安定して需要があり、子ども服やスクール用品などが人気です。
名入れをしたり、希望に沿ったサイズや生地で作成したりと細やかなサービスが喜ばれます。
実績を積んでリピーターを獲得すれば、より安定して収益が出るようになるでしょう。

ライター・イラストレーター

時間と場所の拘束が少なく、小規模からでも始めやすいのがライターやイラストレーターです。
スキマ時間でスマートフォンを使って文章を書いたり、イラストを描いたりしてお金を稼げます。
打ち合わせはメールやチャットが基本となるため、在宅でも働きやすい点も魅力です。

ライターもイラストレーターも初期投資がなくても始められ、ビジネスでお金を稼ぐ感覚を掴みたい人にも適しています。
最初から高額の報酬を得るのは難しいものの、経験や実績を積むことでより高い報酬を受け取れるようになります。

スキル販売

起業する時には、今までの経験や実績をビジネスに結び付けられないか考えてみましょう。
例えば、カメラの知識や動画の編集技術、プログラミングといった知識や経験は、ほかの誰かが求めているスキルかもしれません。

スキルを求めている企業や個人をマッチングするサービスも提供されているので、どういったスキルが求められているのかチェックしてみてください。
もちろん、経験者や有資格者を求める募集もありますが、初心者や資格不問の募集もあります。

アフィリエイト

副業としても始めやすいママ起業がアフィリエイトです。
アフィリエイトは、まずブログやSNSで商品を掲載して、リンク経由で商品の購入やサービスの契約が発生すれば企業からの報酬を受け取れる仕組みです。

個人の小規模なブログからでもスタートでき、スマートフォンがあればスタートできるので、会社員の副業としても注目されています。
最初のうちはなかなか収益にならないこともありますが、根気強く続けることで大きな収益も目指せます。

ベビーシッター

子育ての経験が活かされる仕事であるベビーシッターは、多くの需要が期待できます。特に保育士や幼稚園教諭といった保育関連の資格を保有していると有利です。

ベビーシッターと聞くと、組織に所属して働くイメージがあるかもしれませんが、マッチングサイトなどで登録してフリーランスで働くことも可能です。
未経験の場合は、組織で働いて経験を積むことも検討してください。

家事代行

掃除や洗濯、料理といった家事を請け負う家事代行は、代行会社を利用しなくてもマッチングサイトで登録して始められます。
家事全般ができないと難しいと思うかもしれませんが、掃除や料理といった得意分野の家事を請け負うやり方もあります。

料理が得意であれば、特別な日のおもてなし料理や作り置きといった内容をアピールしてみてください。
仕事量を自分の裁量で決められるので働く時間を調節したい人にも適したお仕事です。

自宅サロン

エステやネイルといったサロン開業は、お店を借りるための費用に悩む人も多い業種です。
しかし、自宅に顧客を招くタイプの自宅サロンであれば、自宅に必要な設備を用意すれば開業可能です。

通勤の必要もなく、予約制にすれば自分のペースやライフスタイルに合わせて働けます
看板や広告で集客する方法もありますが、コストを抑えるのであればSNSやブログを活用した集客がおすすめです。

ママ起業で成功するコツは?


同じママ起業であっても、成功する人もいれば軌道に乗らず苦戦する人もいます。どのような違いがあるのか、ママ起業で成功するためのコツをまとめました。

スモールスタートで始める

起業と聞くと大きく成功する事業規模を拡大していくイメージがあるかもしれません。しかし、ママ起業で成功するにはスモールスタートがおすすめです。

いきなり大きな事業を始めるのではなく、自分が受け入れられるリスクや仕事量から始めるようにしましょう。
好きなことであれば作業量や負担が大きくなっても平気と思うかもしれませんが、ビジネスであれば負担に感じることはよくあります。
まずはスモールスタートをして、徐々に負担を増やすようにしてください。

求める働き方を明確にする

ママ起業を成功させるには、自分がどういった働き方をしたいのかを明確にしてください。
例えば、土日は家族との時間を大切にしたいといった希望や、自宅で子どもを出迎えたいといった要望を紙に書き出してみます。

求める働き方を明確にしていないと、家庭との両立を目指して起業したにもかかわらず、忙しくて家族との時間を捻出できないといった事態に陥ることもあります。
働き始めると忘れがちですが、自分が求めている働き方なのかどうかを考えて仕事を選ぶようにしてください。

私生活とのバランスを取る

起業は、自分で働き方を選べるからこそ、私生活とのバランスを崩してしまいがちです。仕事が楽しくなって私生活をおろそかにしてしまうケースはよく起こります。

ビジネスとプライベートのオンオフをつけないと、プライベートが犠牲になってしまうかもしれません。
時間や場所で区切るなどビジネスとプライベートの線引きをするようにしてください。
在宅の仕事でも就業時間を自分で設定し、仕事の時間とプライベートの時間を分けるようにするとバランスを取りやすくなります。

情報のアップデートを欠かさない

在宅で起業すると、職場のように同僚と気軽に情報交換ができなくなります。
そのため、周囲から情報を収集できずに最新の技術や情報のアップデートが追いつかなくなることがあります。

新しい仕事につなげるために情報のアップデートは欠かせません。
情報を得にくい環境であるならば、意識して積極的に情報収集するようにしてください。

まとめ・ママ起業はスモールスタートから始めて成功しよう

起業は難しいものではなくなってきています。子育て中でもビジネスを計画すれば、起業家としてスタートできます。
ビジネスは、起業してすぐに収益につながるものばかりではありません。
いきなり大きな報酬を得ようとするのではなく、まずはスモールスタートでお金を稼ぐ感覚を掴んでください。

創業手帳では、女性のための起業ガイドブックとして「創業手帳Woman」も発行中!女性ならではの起業や経営についての問題点やお悩みをどう解決していくべきかを、インタビュー記事やノウハウ記事で解説。女性だから使える資金調達などもご紹介しています。無料でお配りしていますので、是非ご活用ください。

関連記事
10万円で起業は可能?おすすめのビジネスや成功ポイントを徹底解説!
女性のキャリアアッププランを実現するには?転職ではなく起業という選択肢も!

(編集:創業手帳編集部)

創業手帳別冊版「創業手帳woman」のミッションは「女性の起業失敗のリスクを軽減させる」とこを掲げています。そのために女性起業家ならではの起業時におさえておきたいポイントを一冊にまとめています。無料でお届けします。

創業手帳
この記事に関連するタグ
創業時に役立つサービス特集
このカテゴリーでみんなが読んでいる記事
カテゴリーから記事を探す