千葉起業を盛り上げる大規模イベント 「ちば起業家大交流会」参加レポ

創業手帳

ちば起業家大交流会の様子をお伝えします

(2019/01/30更新)

2020年1月30日、『ちば起業家大交流会in幕張メッセ』が開催されました。起業家同士の情報交換や人的ネットワーク形成を支援することで、起業機運を醸成し、地域内で継続的に起業家を応援・支援するしくみをつくり、地域活性化へとつなげるとが目的のイベントです。

起業の様々なシーンで活躍するエキスパートによるフォーラム、「CHIBAビジコン2019」のファイナリストによるプレゼンテーション、起業家や起業を目指す人向けの各種セミナーや相談ブースなど、充実のコンテンツが目白押し。活気ある会場の様子をお伝えします。

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ビジネスのヒントが目白押しのマッチングブース

マッチングブースは大盛況

起業家と、起業家向けの商品・サービスを提供している企業とをマッチするマッチングブースでは、事業主からこれから起業を考えている人まで、多くの来場者で賑わいました。

創業手帳もブースを出展し、これから起業を考えている多くの方と交流させていただきました!

事業承継プログラムも充実

起業だけでなく、事業承継に関する講演や、相談会も行われていました。

事業承継の第一線で活躍するパネリストらによるフォーラムでは、創業手帳でも取り上げたことがある、一般社団法人ベンチャー型事業承継代表理事の山野千枝氏も登壇。

ベンチャー型事業承継の重要性を訴える山野氏

「ベンチャー型事業承継」とは、事業を承継するまえの若手後継者が、承継後に新規事業・業態転換・新市場参入といった新しい領域に「挑戦」することで、永続的な経営と新たな価値を生み出すことです。

山野氏は、このベンチャー型事業承継を支援するため、体験シェア型コミュニティ「アトツギU34」の運営や、ベンチャー型事業支援講座や、事業承継者向けのハッカソン、大学での講義など積極的な活動を展開しています。

・若い挑戦は応援されやすい
・本業以外も頑張れる体力がある
・異業種へのアンテナが高い
・行動力、フットワークの高さ
・失敗できる範囲で挑戦できる(先代が現役の間に動き始めることができるタイミング)

若手後継者が持つこれらの強みを活かし、事業承継の早期段階で「家業の『10年後のメシの種』を蒔く」ことの重要性を訴えました。

公演や相談会を通じて、これから事業承継に携わる人たちにとって、価値ある情報を共有する場になっていました。「事業承継も一種の起業」という考え方や、事業承継の支援への注目が社会的に高まっている中、千葉県でも事業承継に重きをおいていることがわかりました。

CHIBAビジコン2019ちば起業家大賞ファイナルプレゼン

イベントの目玉の一つ、「CHIBAビジコン2019」のファイナルたちによる最終プレゼン。CHIBAビジコンは、県内ニーズに対応した新たな発想・手法による千葉発の起業を応援するためのビジネスプラン・コンペティションで、今回で5回めを迎えます。2019年のファイナリスト5組と、事業内容を紹介します。

SHAREPOT-ichikawa- 菊地 史穂子代表

菊地 史穂子代表

核家族率60%を超える千葉で、女性の仕事と育児を両立するための家事代行サービス「SHAREPOT-ichikawa-」を提供しています。スタッフがその場で料理を作り、ユーザーだけでなくスタッフも共に食卓を囲むことで、地域の育児情報の共有や、スタッフにとっての家事負担軽減にもつながるという、双方にとってメリットあるサービスづくりを行っています。

今後、コンスタントな人材確保と、サービス認知拡大のために試食イベントや小売店の店先でのイベントなどを行う予定です。

ドクターメイト株式会社 青柳 直樹代表

青柳 直樹代表

介護事業に携わるスタッフが、スマホやタブレット端末のチャットを通じて、365日医者に医療相談ができるサービス「Doctor Mate」を提供しています。青柳代表は皮膚科医として医療現場の最前線に立つ中で、介護現場からの入院の多さを実感したことをきっかけに事業を立ち上げました。

介護施設での医療ニーズが増える一方で、介護施設と連携している医師の多くは非常勤で、医療と介護の間に壁がある現状を解決する事業です。

株式会社蜂蜜工房 井嶋 幸裕代表

日本初のミード専門ワイナリー。ミードは、はちみつから作られたお酒で、国内での生産例がとても少ないのが現状です。井嶋代表は、千葉県君津市で養蜂業を営みながら、新規事業としてミード専門ワイナリーを作っています。自社で素材から製品まで作り、そのまま消費者に届けることを売りにしています。

株式会社イノビオット 福田 紘也 代表

福田 紘也代表

自転車事故ゼロを目指す安全サービス「さいくるサイン」を提供しています。地域で自転車活用によるエコ運動が広がる中で、特に自転車事故を起こす割合が高い子どもをメインターゲットに、自転車の運転状況や、危険字を知ることができるデバイスを開発。交通事故発生率が全国でも高い千葉県で、事故率の軽減に向けた取り組みを進めています。

ひなたベイビー 江田 真穂 代表

江田 真穂代表

幼児向けに、着脱がかんたんにできて、かつ温かいオリジナルの水着「ひなたベイビー」を作っています。江田代表は、子育てにベビースイミングを取り入れる中で、なるべく温かく、かつ着脱しやすい水着が無いかと探した末に、自分で作ってしまおう、と決めたそう。赤ちゃんの体型に合わせて、職人による手作業で作られているとのこと。

起業家大賞は誰の手に?

千葉の起業シーンを盛り上げる5社の中から、映えあるちば起業家大賞に選ばれたのは……

ドクターメイト株式会社 青柳 直樹代表

です!おめでとうございます!!!

青柳代表は、受賞にあたって

「このような賞をいただけて、大変嬉しく思います。介護という課題は、この日本、そして千葉が最先端です。つまり、千葉でこの課題を解決することが、ひいては世界の介護課題を解決することにつながると思います。皆さんの応援を旨に、今後も頑張っていきます」

とコメントしました。

そのほかの受賞者は以下の通りです。

SHAREPOT-ichikawa- 菊地 史穂子代表:ちば起業家優秀賞

株式会社蜂蜜工房 井嶋 幸裕代表:ちば起業家優秀賞

ピッチイベントの登壇者だけでなく、数多くの参加者に協賛企業賞が贈られました

これからも、千葉県全体で、起業熱がますますヒートアップの予感を感じられるイベントでした!

(編集:創業手帳編集部)

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