自己プロフィールの書き方でビジネスに差をつける!相手に印象付けるポイントを解説
自己プロフィールの書き方は印象付けの第一歩。ビジネスでのプロフィール作りのポイントを解説します。
ビジネスにおいて、自己プロフィールを公開する場面は往々にしてあります。
履歴書や職務経歴書のほか、ホームページやブログ、SNSに至るまで、その利用シーンは多種多様です。
自己プロフィールには、より効果的に活用するための書き方があります。
ポイントを押さえることで、相手に自分の経歴や強みなどをわかりやすく伝え、印象付けられるでしょう。
今回は、自己プロフィールの書き方について解説します。
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この記事の目次
自己プロフィールが持つ役割とは
自己プロフィールを外部に公開することには、どのような役割があるのでしょうか。
自分を商品に見立てた時の取扱説明書
自己プロフィールは、自分がどのような人物かを説明するためのものです。
つまり、自分を商品と仮定し、どのように扱えば良いかを示す取扱説明書のようなものと考えます。
自分にどのようなスキルや知識があって、それをどう活かすかの方法を相手に見い出してもらうことが、自己プロフィールの役割のひとつです。
また、資格を取得している場合は、自己プロフィールに盛り込むことでよりスキルが見えやすくなります。
自身をアピールするための広告
また、自己プロフィールは自分についてアピールするための広告としても役割を果たします。
自分を売り込みたい相手に対し、どのような訴求ポイントがあるかを定めてプロデュースするような感覚です。
特に、就職もしくは転職の場面では、会社に対して自分のスキルや知識、実績などをアピールし、会社のニーズに合わせて事業にどう貢献できるかをしっかりアピールできます。
信頼を得るための材料
上記のように、自分のスキルや実績について説明できれば、相手は自分のバックボーンを知ることができます。
自分がどのような人物であるかという情報は、相手にとって信頼できる人物かどうかを判断する指針になりえます。
そのため、自己プロフィールをしっかり作り込むことは、就職や転職のみならず取り引きや営業の場面でも役立つはずです。
自己プロフィールを充実させることによる効果
以下では、自己プロフィールを充実させればどのような効果を得られるかを紹介します。
親近感を持ってもらえる
自分がどのような人物かを紹介する際、内容はスキルや知識、資格にとどまりません。例えば、趣味や学生生活における経験なども、人となりを知るための大切な情報です。
そして、相手が何らかの情報に共感を持ったり自分の経験と重ね合わせたりすることができれば、相手があなたに親近感を覚える可能性もあります。
その結果、双方の関係性はぐっと縮まり、心を開くきっかけになるでしょう。この効果は営業活動やホームページ、SNSなどでの顧客獲得に特に有利です。
顧客の興味を引くことができる
自社に顧客を取り込むためには、いかに自社を選んでもらうかを考える必要があります。この時、顧客の興味を自社に向けられると成功率は高くなります。
顧客の興味を引く要素のひとつは、経営者の自己プロフィールです。
経営者および自社がどのような魅力を持っているのかを示せば、その魅力に惹かれて顧客となってくれることも多いようです。
また、自分および自社の詳細を伝えられると、顧客が安心感を覚えて取り引きや購入につなげられる可能性もあります。
ホームページやSNSなどのアクセス数が増える
自社の魅力を伝えるために、単なる実績だけではなく経営者の人となりを表現することも、興味を引くきっかけになります。
経営者に魅力を感じると、ホームページを訪問したいという心理が働き、アクセス数の増加が期待できます。
また、SNSを運営している場合は、運営者の人間らしさが見える投稿をすると、興味深いアカウントとして認識され、おのずとアクセスする人が増えるようです。
取材を受けるチャンスが増える
近年は様々なメディアによって情報が溢れ返っており、メディア運営者は従来の情報よりもさらに面白く興味深いものを求めてコンテンツを製作しています。
自社や経営者の自己プロフィールがこれまでになく面白いもの・興味深いものであれば、メディアが注目するチャンスにつながるでしょう。
メディアが興味を持てば、会社や経営者を取材したいと思う可能性もあり、メディアに紹介されると、自社や経営者の知名度はぐっと上がります。
自己プロフィールの書き方の大まかなポイント6つ
自己プロフィールを作成する際には、どのような点に注意すれば良いでしょうか。こちらでは、大まかな書き方ポイントを6つ紹介します。
1.経歴を洗い直す
まずは、自分がこれまでたどって来た経歴を洗い直します。自分がこの業種や会社を選んだ経緯や経験、影響を受けたことなどを整理します。
経歴の洗い直しは、学生時代にさかのぼるのも有効です。
学生時代の経験が現在に生かされているなら、もともとはどのようなものが好きで、どういった行動を起こして今に至るのか、時系列順にまとめるようおすすめします。
2.事業や自身の業務内容を明確にする
自社が行っている、また、自分自身が携わってきた業務の内容について、相手にしっかり説明できるよう明確にすることも大切です。
その際、業務内容を大まかにするのではなく、相手にどのようなメリットを与えられるかを具体的に整理します。
業務内容についてのアピールポイントがわかりやすければ、相手にとって自社の事業および自分のスキルや知識が、役に立つか否かの判断材料になりえます。
3.誰に向けてアピールするのかを意識する
自社や自分自身の強みが誰にとって有効となるのかを考えて、自己プロフィールを作るように意識します。
上記までの手順によって整理した内容の中で、どこを強調すべきか精査するための手順です。
就職であれば、応募先企業が求める人材を想定して自分の強みをアピールし、経営者であれば自社の顧客ターゲットにどのように訴求するかを考えます。
4.ライバルから自分が抜きん出る内容を盛り込む
就職にしろ顧客獲得にしろ、ライバルは多数存在します。その中で、何らかの要素が抜きん出ていなければ相手は目を向けてくれません。
つまり、ライバルと同様の自己プロフィールではなく、自分だけの特徴や業務を行っている目的などを説明できるようにし、独自性を訴求します。
自社や自分が行っていることに明確な目的があり、その内容がライバルより魅力的であれば、相手はそこに着目して取り引きの選択肢に加えてくれるはずです。
5.経歴をストーリーとしてつなげる
これまで整理してきた内容は、現時点ではどの情報も独立したままの状態のため、人物像や自社の全容が伝わりにくいかもしれません。
これまでの経歴や現在の事業を始める過程、さらには、将来的なビジョンまでをストーリーとしてつなげることが効果的です。
これにより、どのような人・会社であるのかのバックボーンが見えやすくなり、相手に親近感を与え、ファンになるきっかけになります。
ストーリー仕立ての書き方ポイント
自己プロフィールをストーリー仕立てに作るためのポイントは、以下のようなものです。
・現在の業務を目指すまでの流れを整理する
現在行っている業務内容に至るまでの経歴・経験・感じたこと・役に立っていることを書き出し、時系列順に並べます。
そして特に強調したい部分を精査・整理し、ひとつのストーリーにつなげていきます。
・自分だけの経験や考え方を要所に盛り込む
ビジネスにおいて、自社や自分と競合するライバルが多いことは前述のとおりです。
そのため、ストーリーで自分を紹介するために、独自の経験や考え方を自己プロフィールに盛り込み、読み物として楽しいものにします。
相手が物語性に興味を持ち、共感する可能性もあります。結果、注目を浴びるきっかけになるでしょう。
6.伝わりやすい文体を意識する
客観的な目線を意識する
自己プロフィールを作る際、自分のことであるためどうしても主観での表現が多くなりがちです。
しかし、曖昧な表現は受け取る人によって印象が異なり、誤解も生みかねません。
誤解を生まないため、抽象的な形容詞の多用は避けるようにします。
例えば、「素晴らしい」や「楽しい」ということを表現したければ、対象について「何が・どのように」を客観的に説明できるようにします。
長すぎず短すぎない文字数とする
自己プロフィールで言いたいことが多くあっても、文が長すぎると相手が読む気をなくしてしまうかもしれません。
一般的には、自己プロフィールに適した文字数は350文字前後といわれています。
350文字前後という文字数は、1分足らずで読める文字数であるため、ビジネスで手っ取り早く会社や人物の情報を伝えたい時によく用いられているようです。
長すぎず短すぎない文字数を意識することで、簡潔な文章となる上に必要なポイントを押さえた自己プロフィールが作れます。
専門的な用語を避ける
自己プロフィールは明確にターゲットを決めて作りますが、同業の取り引き先や業界に興味を持っている人だからといって、業界の専門用語をすべて知っているとは限りません。
業界内、もしくは、自社内で当たり前のように使っている専門用語が相手に通じない場合を想定し、専門用語は極力避けてください。
目安としては、小学校高学年くらいの子供が読んでも意味がわかる文章を心がけます。
自己プロフィールに盛り込む内容6つ
こちらでは、自己プロフィールに盛り込むべき内容と有益な項目を6つ紹介します。
1.学生時代から社会人までの経歴
学生時代から現在の会社に就職した、または、会社を起ち上げたなどの情報は基本的ですが、その間の経歴について省略せずに書いてください。
例えば、卒業した学校名や、現在に至るまでに就職した会社名などを明確にすると、自分のバックボーンが具体的になります。
相手には、ぼんやりした情報より、正確かつ具体的な情報を伝えると良いです。
2.職務経歴
これまでの職務経歴は、自分の経験やスキル、知識などをアピールするための大事な材料です。
そこで、淡々と述べるのではなく、その都度なぜその道を選んだかの背景を記載します。
しかし、情報を伝えたいあまりに長く語ると冗長になるため、強調しすぎず1文で簡潔に内容がわかるように心がけます。
3.過去の詳細な業務実績・内容
これまで経験してきた業務実績は、その内容も具体的に記載するようおすすめします。
例えば、業務実績として何を達成したか、業務内でどのような仕事を担当したかなどを明確にします。
すると、過去から得たスキルや知識の輪郭が浮かび上がり、相手が把握しやすくなるでしょう。
さらに、達成した実績については数字を出して明記すれば、より輪郭がはっきりします。
4.経歴から得た専門知識
これまでの経歴を具体的に書くことに加えて、その経歴で業務に生かせる専門知識の内容も明確にします。
専門用語の多用は避けるべきであり、わかりやすさと客観性を合わせ持った視点で、事実に基づいた情報を相手に伝えることを意識してください。
5.事業で目指したいもの
事業を進める上で、その事業がどこを目指しているのか方向性をしっかりと示すと、顧客の興味を引くと同時に、ターゲットとする顧客にも響きます。
いずれの場合も、その目標を足元から固めるものにするか、将来を見据えた大きなビジョンとするかは自由であり、あくまで達成したい目標をしっかり示すことが大切です。
6.人間らしさが垣間見える情報
自己プロフィールは、ビジネスにおいて経歴・スキルなどを伝えるものですが、その中に人間らしさが見える情報を盛り込むと、相手からの親近感を得られるでしょう。
具体的には、生年月日や出身地から始まり、今興味を持っているものや趣味などの情報です。一見ビジネスには関係がないようにも思えるかもしれません。
しかし、相手はあなたとの共通点を見つけられると、ぐっと距離が縮まったように感じられ、コミュニケーションが円滑になる可能性が高いです。
シーン別自己プロフィールの書き方
以下では、自己プロフィールの書き方について、シーン別に紹介します。
ビジネスでは自分ができることを積極的にアピール
ビジネスにおいては、自社や自分ができること、知識や経験などについて積極的にアピールしてください。
前述した自分の歩みの整理により、何らかの強みは見つかっている可能性があります。自分の強みが見つけられれば、強みをしっかりと強調してアピールします。
人物像や自社のイメージを固め、セルフプロデュースを行う感覚です。
実際の事業の価値やビジョンをはっきりさせる
自分や自社の強みをはっきりと伝えるためには、行っている事業にはどのような価値があるのかを明記します。
そのためには、ビジネスで多く使用される5W1Hなどのように、セルフプロデュースするためのフレームワークを使用すると良いです。
さらに、事業を行う上での将来的なビジョンは、個人や会社の理念を示す指針となり、相手の支持を得るきっかけのひとつになります。
ブログ・SNSでは人間性を全面に出す
ブログやSNSに自己プロフィールを掲載する場合は、ビジネスの形式にとらわれずにより人間性に振った内容にすると良いです。
ブログやSNSの運用目的のひとつは、運営者のファンになってもらうことでしょう。
そのため、趣味を書く時もできるだけ具体的に書き、人物像を明らかにするとともに、共感してくれるファンを集めます。
また、さらに多くのファンを作るために、自分の属性やキーワードを盛り込み、検索から流入してくれる仕組みを作るのも有効です。
まとめ
自己プロフィールは、自分自身や自社を相手に知ってもらうために重要です。
ビジネスでは経歴やスキルに加え、将来のビジョンなども盛り込めば、どのような理念で事業を展開しているかが明確になります。
さらに、人間らしい部分も記載すると相手は親近感を覚え、興味を持つ可能性もあります。より魅力的に見えるようポイントを押さえましょう。
(編集:創業手帳編集部)