【2025年】おすすめのクラウド会計ソフト10選を徹底比較!比較時のポイント・選び方も解説
オンライン環境があればどこでも使えるクラウド会計ソフトを導入しよう
クラウド会計ソフトは、経理業務の効率化やミス削減に役立つ便利なツールです。
しかし、機能や料金はソフトごとに大きく異なり、どれを選べば良いか迷う人は多いかもしれません。
本記事では、個人事業主や法人担当者に役立つおすすめクラウド会計ソフトを比較しています。
また、比較時のポイントや選び方も解説しているので、クラウド会計ソフトの導入を検討されている人は、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
クラウド会計ソフトの主な特徴
クラウド会計ソフトは、仕訳や決算書の作成、給与計算、確定申告書の作成に役立つ機能など、各種会計に役立つ機能が備わったソフトです。
クラウドタイプは、複数のPCやタブレット、スマートフォンなどからもアクセスできるのが特徴です。
また、自動的にバージョンの更新が行われるため、税法改正があった時もソフトの内容を変更する手間も省けます。
パッケージソフトとの違い
会計ソフトにはクラウドタイプの他にパッケージタイプもあります。
パッケージタイプはソフトをインストールする必要がありますが、クラウドタイプならインストール不要で、インターネットにつながっていればすぐに利用可能です。
なお、パッケージタイプの会計ソフトは利用するOS(Windows・Mac)に影響され、場合によっては使えないこともあります。
クラウドタイプは、PCのブラウザやスマートフォンのアプリから利用できるので、OSに影響されることもありません。
ただし、利用する際にはインターネット環境が必要です。
クラウド会計ソフトの費用相場
クラウド会計ソフトの費用相場は、個人事業主向けか法人向けかによっても異なります。また、ソフトによっては企業の規模ごとにプランが分かれているケースもあります。
【個人事業主向けの費用相場】
個人事業主向けのクラウド会計ソフトは、月額1,500円~2,500円が相場です。
基本的には一定の月額費用を支払うことになりますが、機能やサービスの内容によって従量課金制を取り入れている場合もあります。
【法人向けの費用相場】
法人向けのクラウド会計ソフトは、中小企業向けは月額3,000円~5,000円、大企業向けでは月額1万円以上が相場です。規模が大きくなるほどコストも上がっていきます。
クラウド会計ソフトを比較する際のポイント
クラウド会計ソフトには様々な種類がありますが、比較する際のポイントを押さえておけば最適なソフトを見つけることが可能です。
ここからは、比較する際に役立つポイントを解説します。
経理の知識がどれくらい必要か
クラウド会計ソフトには、自動仕訳機能や勘定科目を提案してくれる機能が備わっているものもあります。
これらの機能が備わっている場合、簿記などの経理に関する知識がなくても会計業務を行うことが可能です。
一方で、クラウド会計ソフトであっても、ある程度経理に関する知識が必要となる場合もあります。
経理の知識がどれくらい必要か確認したい時は、無料トライアルを活用してみるのがおすすめです。
既存ツールと連携が可能か
クラウド会計ソフトには、既存のツールと連携できるものもあります。現在使用中のツールと連携できれば情報が自動で共有され、より使い勝手が良くなります。
特に、クラウド会計ソフトの導入を検討している法人であれば、各部門で活用している基幹システムと連携できるか確認しておくと、手続きがスムーズに行えるようになります。
使用するクレジットカード・銀行口座と同期できるか
クラウド会計ソフトとクレジットカード・銀行口座と同期させることで、手入力をしなくても自動的に取引内容が記録されるようになります。
業務効率化や入力時の人的ミスの減少にもつながります。
ただし、クラウド会計ソフトによって同期可能な金融機関やクレジットカードのブランドが異なるため、注意が必要です。
クラウド会計ソフトを比較する際には、使用できるクレジットカードや銀行口座と同期できるかどうかを確認してください。
セキュリティ機能は備わっているか
クラウド会計ソフトは、経理情報をすべてクラウド上で管理しています。
クラウド上で管理することで外出先でもアクセスしやすかったり、PCなどを買い替えても経理情報を再度入力する手間を省けたりできます。
しかし、不正アクセスなどのサイバー攻撃を受けてしまった場合、経理情報が流出する可能性はゼロではありません。
このような事態を回避するためにも、高度なセキュリティ機能が備わっているかどうかを確認することが大切です。
サポート体制は整っているか
クラウド会計ソフトの導入によって経理作業が自動化され、業務効率化が期待できます。
しかし、使い方がわからなかったり、財務戦略における意思決定に悩んだりすることもあるかもしれません。
こうした悩みを解決するために、クラウド会計ソフトをリリースしている会社の中には万全なサポート体制を構築している場合があります。
例えば、ソフトの導入支援やチャット・電話での相談などが挙げられます。初めてクラウド会計ソフトを導入する場合には、サポート体制も確認しておくと安心です。
予算との兼ね合いに問題はないか
充実した機能や万全なサポート体制が構築されていたとしても、予算に合わないクラウド会計ソフトを選んでしまっては経営圧迫につながる可能性も考えられます。
そのため、予算との兼ね合いに問題がないかどうかをチェックしておくことが大切です。
【個人事業主向け】おすすめのクラウド会計ソフト5選
ここからは、個人事業主向けのおすすめクラウド会計ソフトを紹介します。各ソフトの機能や価格、特徴なども解説しているので、ソフトを選ぶ際にぜひ役立ててください。
機能 | 価格(税込み) | ポイント | |
---|---|---|---|
やよいの青色申告オンライン | ・確定申告書の作成・e-Tax ・自動取込・自動仕訳 ・帳簿作成 ・レポート作成 など |
セルフプラン:年額11,330円 ベーシックプラン:年額18,975円 トータルプラン:33,000円 |
初心者にも使いやすい機能・デザインが魅力。知識がなくても青色申告が可能。 |
マネーフォワード クラウド確定申告 | ・取引明細の自動取得 ・勘定科目の自動提案 ・仕訳ルールの学習機能 ・レポート作成 ・確定申告必要書類の自動作成 など |
パーソナルミニ:年額11,880円 パーソナル:16,896円 パーソナルプラス:39,336円 |
2,300以上のサービスと連携可能。白色申告・青色申告のどちらにも対応。 |
freee会計 | ・確定申告書の作成・提出 ・取引きの自動登録、自動仕訳 ・見積書・請求書などの作成・管理 ・レポート作成 ・レシート撮影機能 など |
スターター:12,936円 スタンダード:26,136円 プレミアム:43,780円 |
確定申告に必要な書類作成が○×形式で作成できる。レシートを撮影して金額・日付を自動的に読み込むことも。 |
ジョブカン青色申告オンライン | ・帳簿作成 ・データ連携 ・試算表や残高推移表などの作成 ・確定申告書の作成 など |
年額13,200円 | 質問に答えるだけで確定申告書の作成が可能。初めてでも専任の担当者が徹底的にサポート。 |
円簿会計 | ・各種入力機能(仕訳・OCR・通帳形式など) ・帳票作成 ・決算書作成 ・付箋機能 ・レシート撮影機能 など |
ベーシック:年額10,450円 スタンダード:年額20,900円 プレミアム:年額107,800円 |
1年間会計ソフトの基本機能が無料で使えるトライアルを用意。暗号化によるデータ通信で個人情報もしっかりと保護。 |
やよいの青色申告オンライン
やよいの青色申告オンラインは、初めての確定申告でも簡単に行えるクラウド会計ソフトです。
簿記に関する知識を持っていなくても、日付や金額などを入力するだけで複式簿記帳簿を自動で作成できます。
銀行明細やクレジットカードなどの取引データに加え、レシートや領収書のスキャンデータ、スマートフォンアプリからの画像データも自動的に仕訳されるため、会計業務が効率化されます。
また、2025年5月現在、キャンペーンコードを使って申し込むとトータルプランを1年間無料で利用することが可能です。
マネーフォワード クラウド確定申告
マネーフォワード クラウド確定申告は、約2,300以上もの金融機関やクレジットカードなどのサービスと連携可能なクラウド会計ソフトです。
売上や経費などを入力しておけば、確定申告に必要な書類も自動で作成でき、白色申告と青色申告の両方にも対応します。
スマートフォンアプリを活用すればe-Taxによる確定申告や、消費税申告書の提出も可能になります。
freee会計
freee会計は、確定申告書の作成から提出までをスマートフォンで完結できるクラウド会計ソフトです。
レシートの撮影機能が備わっており、レシートを撮影するだけで金額や日付が自動的に読み込まれます。
また、銀行やクレジットカードから自動的に明細を取得することも可能で、データ入力の手間が省けます。
さらに、○×形式の質問に答えていくだけで提出に必要な書類を作成できるため、初めて確定申告をする際にも安心です。
ジョブカン青色申告オンライン
ジョブカン青色申告オンラインは、帳簿付けから青色申告まで一貫して行えるクラウド会計ソフトです。
入力画面にはガイドが付いており、直感的に入力できることから初心者にも適しています。
また、確定申告書を作成する際には、わかりやすいステップに沿って質問に答えていくだけで作成可能です。
さらに、確定申告に関する知識がほとんどない人も、専任の担当者が確定申告書の提出まで徹底的にサポートしてくれるので安心です。
なお、メールでの問い合わせには、平日17時までなら即日回答してもらえます。
円簿会計
円簿会計は、通常数万円する会計ソフトの基本機能を無料で使えるトライアルが1年間設けられているクラウド会計ソフトです。
無料トライアルでは機能が制限される場合もありますが、円簿会計なら1年間無料で使える上、ほとんどの機能が使えるようになっています。
また、弥生会計から会計データをインポートして円簿会計に読み込めば、入力し直さなくてもそのまま円簿会計で利用することも可能です。
なお、すべてのデータ通信が暗号化された状態で行われており、第三者による不正アクセスから個人情報を守ってくれます。
【法人向け】おすすめのクラウド会計ソフト5選
次に、法人向けでおすすめのクラウド会計ソフトを紹介します。
機能 | 価格(税込み) | ポイント | |
---|---|---|---|
弥生会計Next | ・決算書作成 ・仕訳・記帳の自動化 ・税理士・会計事務所との連携 ・金融機関や外部サービスとの連携 ・請求業務 ・経費精算 ・証憑の保存・管理 ・資金予測β版 など |
エントリープラン:年額38,280円 ベーシックプラン:年額55,440円 ベーシックプラスプラン:年額92,400円 |
簿記・経理の知識がなくてもスムーズに記帳や決算書作成が可能。最大3カ月無料で利用できる体験プランも用意。 |
ジョブカン会計 | ・各種記帳 ・決算書作成 ・試算表、残高推移表などの作成 ・資金繰り管理機能 ・証憑管理 ・履歴管理機能 など |
スタートアップ:月額2,750円 ビジネス:月額5,500円 エンタープライズ:月額55,000円 |
パッケージソフトのような軽快な操作性を実現。テレワーク対応で複数名での同時操作も可能。 |
PCAクラウド会計 | ・PDFやCSVデータからの取込機能 ・仕訳の自動検索・自動セット機能 ・PCA FinTechサービス ・会計帳票の出力 ・決算書作成 ・内部統制機能(ログ管理など) ・損益分岐点計算書、経営分析表、勘定分析表の作成 など |
PCAクラウドの利用ユーザーが3人、各オプション追加なしの場合:月額39,600円(サーバーライセンス・ソフトライセンス込み) | 充実の会計機能に加え、PCA FinTechサービスによる口座取引・クレジットカード取引を自動で仕訳。 |
勘定奉行iクラウド | ・取引入力・自動起票 ・会計帳票作成 ・分析帳票作成 ・管理会計帳票作成 ・決算書作成 ・API&CSV連携 ・オリジナル帳票作成(オプション) ・証憑の自動読み取り・データ化(オプション) ・外貨管理(オプション) など |
【小規模企業向け】 iEシステム:年額93,000円~ iJシステム:年額141,000円~ 【中小企業向け】 iAシステム:年額234,000円~ iBシステム:年額282,000円~ iSシステム:年額336,000円~ |
集約された取引データを自動仕訳。ルールに反する仕訳が見つかったら自動でリストアップが可能。数字の根拠をクリックのみで追跡することも。 |
フリーウェイ経理Pro | ・取引入力 ・各種帳票の作成 ・グラフ出力 ・決算書作成 ・CSVデータの出力・取込 ・部門別管理 ・工事別管理 ・銀行・クレジットカード・給与計算ソフト・販売管理ソフトとの連携 など |
月額利用料(基本ID):1,980円 ※追加ID:1,000円/ID |
税理士事務所から選ばれる会計ソフト。会計データの数が増えても追加費用はかからず、端末またはサーバとクラウド上の両方にデータを保存できる。 |
弥生会計Next
弥生会計Nextは、簿記や経理の知識がない人でも日々の記帳から決算書作成まで円滑に進められる、シンプルな画面と徹底したサポートが魅力のクラウド会計ソフトです。
請求書発行から経費精算までの業務を賄うことが可能で、バックオフィス業務の効率化が図れます。
無料体験プランはベーシックプラスプラン相当の機能を最大3カ月間利用できるため、自社に適切なソフトか慎重に判断することも可能です。
ジョブカン会計
ジョブカン会計は、パッケージソフトと同じ操作性を維持しながら、クラウドシステムの利便性も取り入れた会計ソフトです。
インターネット環境が構築されていればどこでも会計業務ができ、テレワークにも対応しています。
ジョブカン会計では無料お試し期間中から契約後まで、メールサポート・チャットサポート・電話サポートのすべてが無料で制限なく利用できます。
クラウド会計ソフトの導入が初めてでも安心です。
PCAクラウド会計
PCAクラウド会計は、中小企業向けに豊富な会計機能と安心のサポートを提供しているクラウド会計ソフトです。
仕訳の承認機能が搭載されていたり、各部門の階層管理ができたりするなど、便利な機能が盛り込まれています。
また、「PCA FinTechサービス」という金融機関の口座明細を取得し、PCAクラウド会計とデータ連携ができる無償のサービスも提供されています。
さらに、全国1,300以上の金融機関に対応しており、取引明細に関する仕訳処理の手間を省くことも可能です。
勘定奉行iクラウド
勘定奉行iクラウドは、日々の取引入力から確認作業、集計・分析までが行えるクラウド会計ソフトです。
集約された取引データは自動的に仕訳され、起票後の自動チェックによって仕訳ミスを回避できます。
また、仕訳のルールに反していた場合は自動でリストアップされ、取引先の指定漏れや商標の未添付なども防ぐことが可能です。
なお、セキュリティ面を強化しており、すべてのデータが暗号化されるだけでなく、24時間365日「Microsoft Azure」による運用監視を行っています。
フリーウェイ経理Pro
フリーウェイ経理Proは、税理士事務所から選ばれているクラウド会計ソフトです。
クラウド会計ソフトは繁忙期になると処理速度が遅くなりやすい傾向にありますが、フリーウェイ経理Proは高速入力が可能です。
また、会計データを事務所内の端末やサーバ、クラウド上にも保存でき、保存するデータ数が増えても追加で費用が発生することはありません。
銀行・クレジットカード明細連携機能では、取引データをAIが自動仕訳するため、手入力の手間が不要になるなどのメリットがあります。
まとめ・自社に適したクラウド会計ソフトを見つけよう
クラウド会計ソフトの種類は多岐にわたり、企業の規模や業種に特化しているものまで幅広く存在します。
今回紹介したポイントなども参考にしつつ、ぜひ自社に最適なクラウド会計ソフトを見つけて導入を検討してみてください。
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(編集:創業手帳編集部)