「先端技術産業をしたいなら」 栃木県の創業支援まとめ

~栃木県の事業支援の方向性~

栃木県では、2019年度より先端技術産業の振興や地域の課題解決につながる創業支援の強化を開始しました。

また、ソーシャルビジネス等には「創業プロデューサー」を派遣し、起業に関する知識や心構えなどの様々なサポートなど、地方ならではの「過疎化」しがちな地域経済に活力を呼び戻すことを目指しています。

さらに、大学や起業支援会社とコンソーシアムを結成し、研究者が持つ技術を実用化しやすい仕組みを整備するなど中小企業だけでなく、研究者向けのサポートにも力を入れています。

今回は、そんな栃木県で起業・創業を目指している方に向けて支援制度やおすすめの市町村をご紹介していきます。

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企業向けコロナ対策について

栃木県では中小企業向けの金融支援策として、主に以下の3つの支援策が行われています。※5月1日時点

緊急災害短期保証制度

緊急災害短期保証制度とは、栃木県信用保証協会が定めた自然災害等により直接的、間接的に被害を受け、かつ事業継続に支障をきたしている方が対象の支援策です。

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セーフティーネット保証(4号・5号)

セーフティーネット保証とは、取引先の倒産や事業活動の制限、災害等により経営の安定に支障が生じている中小企業者で、市町村長から当制度に関連する認定書の発行を受けた方が対象の支援策です。

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危機関連保証

危機関連保証とは、大規模な経済危機、災害等の事業によって大きく信用収縮が生じた方で、市町村長から当制度に関連する認定書の発行を受けた方が対象の支援策です。

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また、上記の制度以外にも「自治体制度融資」として19の市町村で新型コロナ感染症の影響を受けている方に対する金融支援制度が実施されています。

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栃木県では、銀行や地域により支援をおこなっています。悩んだらまずは創業を目指す地域の窓口に相談してみましょう。

創業するならまずは鹿沼市へ

鹿沼市では、平成27年度に市内において企業・創業を望んでいる方への支援に積極的に取り組み、起業・創業の促進による経済活性化を図るため、「産業競争力強化法」に基づく「創業支援事業計画」を策定し、国からの認定を受けています。

さらに、支援機関のより一層の連携を図るため「栃木県産業振興センター」と「日本政策金融公庫」を新たに鹿沼創業支援ネットワークに加え、栃木県産業振興センターを鹿沼商工会議所と同じく創業支援事業者に位置づけた、新しい「創業支援事業計画」を策定し平成29年に国の認定を受けました。

この認定を受けたことによって、本計画に定める「特定創業支援事業」を受け、鹿沼市が証明書を交付した創業者に対しては、

  • 法人登記の際の登録免許税の減免(税額2分の1。最低税額15万円のところ7万5,000円)
  • 信用保証の特枠の適用(上限額1,000万円のところ1,500万円)
  • 創業関連保証の特枠の拡大(創業2カ月前のところ創業6カ月前に)
  • 日本政策金融公庫の新創業融資制度を利用可能
  • 厚生労働省が実施する生涯現役起業支援助成金の対象者となる

などの、国による優遇を受けることが可能になりました。

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鹿沼市創業支援計画が産業競争力強化法に基づく国の認定を受けました

各金融機関の支援について

栃木銀行

栃木銀行では「事業化支援」+「販路開拓支援」+「資金調達支援」の3つの側面から、創業を考えている方に向けて支援しています。

創業準備期・創業期のお客さまをはじめ、新事業展開をめざすお客さまの課題・お悩みに対し、栃木県内外のさまざまなノウハウを持つ30の専門家・支援機関とのネットワークを活用した、「創業サポート窓口」に相談すると良いでしょう。

支援内容としては、学生や創業を目指し始めた方から既に創業している方までそれぞれのステージに合わせたセミナーを案内している「とちぎん創業塾」や、栃木銀行独自のネットワークを活用したニーズに合わせたビジネスマッチングなどです。

ビジネスマッチングでは、東京の企業や近隣県、近隣金融機関とも情報を共有できます。

補助金・助成金

栃木県内では、創業支援として以下の制度がなされています。

公益財団法人栃木県産業振興センター「創業促進補助金」

新たな需要を創造する新商品・サービスを提供する創業者に対して、店舗借入費や設備費等の創業に要する費用の一部を支援しています。

また、事業承継を契機に既存事業を廃止し、新分野に挑戦する等の第二創業に対して、人件費や設備費等(廃業登記や法手続費用、在庫処分費等廃業コストを含む)に要する費用の一部支援をおこなっています。

(応募先は「創業・第二創業促進補助金事務局(東京都)」

そのほかにも、栃木県内の創業支援施策一覧(行政・商工団体・金融機関・専門家・その他支援機関)にてまとめられています。

民間で支援している施設

公益財団法人栃木県産業振興センター

これから創業を考えている方に向けて、創業の心構え、事業プランの立て方、税務、資金調達など実践的内容の講義や、自身で計画した事業プランについて専門家に個別相談が可能であったりと、創業者対象のプログラムに力を入れています。

例として、創業サポートアカデミー、創業希望者交流サロン、創業分野別フォローアップセミナーなどがあります。

注目のスタートアップ起業

現在栃木県にて注目のスタートアップ企業を紹介します。

「マルエス」

マルエス(2014年創業)は、医療廃棄物を処理する容器のホルダーの製品化で、ユーザーの信用を獲得したスタートアップ企業です。

卓越した技術と強い意志で、人の期待を超える製品づくりを追究しています。平成27年現在は医療関連の製品を軸に事業展開していますが、マルエスの商品には、豊かな発想を具現化する技術が詰まっています。

複雑な形状によって、世の中のニーズに応えることを目標に製品を作っているそうで、製品によっては特許を取得しているものもある今注目の企業です。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 栃木県
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