令和7年度「酒類業振興支援事業費補助金」

subsidy

令和7年度「酒類業振興支援事業費補助金」のご案内です。

日本産酒類の輸出拡大及び酒類業の経営改革・構造転換に向けて、酒類事業者による、日本産酒類のブランディング、インバウンドによる海外需要の開拓などの海外展開に向けた取組及び国内外の新市場開拓などの意欲的な取組を支援する補助金です。

海外展開支援枠

・酒類事業者による海外販路拡大、商品等の高付加価値化、インバウンドによる海外需要の開拓等の取組
・リソース不足に対応するため上記取組について、複数(3者以上)の酒類事業者が集まって推進する取組

補助率・補助金

補助率:対象経費の1/2
補助金額:1件あたり上限1000万円(下限50万円)
 ただし、複数(3者以上)の酒類事業者が集まって取組を推進する場合の上限額は、1200
万円(3者)、1300万円(4者)、1400万円(5者)、1500万円(6者以上)

新市場開拓支援枠

・商品の差別化による新たなニーズの獲得
・販売手法の多様化による新たなニーズの獲得
・ICT技術を活用した、製造・流通の高度化・効率化

補助率・補助金

補助率:対象経費の1/2、または2/3
補助金額:1件あたり上限500万円(下限50万円)

公募期間

2025年7月23日(水)~2025年9月11日(木)


国税庁が令和6年6月に公表した「酒のしおり」によれば、日本の酒類販売(消費)数量は1994年の965.7万kLをピークに減少傾向が続き、2022年には782.8万kLまで落ち込んでいます。この主因には、少子高齢化による成人人口の減少であり、今後も酒類消費量の低下が継続すると予測されています。こうした市場環境において、アルコール飲料業界は持続可能な成長戦略の再構築を迫られています。

なかでも清酒の状況はとくに厳しく、1973年度には177万kLという過去最高の消費量を記録したものの、2021年度には40万kLと、ピーク時の3割以下にまで減少しました。ただし、普通酒の需要が落ち込む一方で、純米酒や純米吟醸酒など、品質を重視した高付加価値の清酒へのニーズは着実に増加しており、消費者の嗜好がより洗練され多様化していることがうかがえます。

さらに、日本酒の海外評価も高まり続けており、輸出量・輸出額ともに年々増加しています。日本酒造組合中央会によると、日本酒の輸出額は2009年の約71億円から、2021年には約401億円へと飛躍的に拡大しました。輸出先別では、金額面では中国が首位、数量面ではアメリカがトップとなっており、日本酒の国際的なブランド価値は着実に浸透しつつあります。

こうした動向を受け、国税庁は「酒類業振興支援事業費補助金」を通じて、日本産酒類のブランディング強化や新規市場の創出、海外展開の加速を積極的に支援しています。この補助金は、国内外でのプロモーション活動、市場調査、輸出拡大の取り組みなどを後押しすることで、日本酒業界の競争力向上と持続可能な成長の実現を目指しています。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ アルコール インバウンド ブランディング 嗜好品 市場開拓 拡大 支援事業 構造 海外 海外展開 経営改革 補助金 販路拡大 転換 酒類 酒類業 酒類業振興支援事業費補助金 開拓 需要 高付加価値化
詳細はこちら

補助事業について

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【東京】「中小企業デジタルツール導入促進支援事業」助成金
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、令和5年度「中小企業デジタルツール導入促進支援事業」について発表しました。 概要 対象:都内中小企業者等(会社・個人事業主・中小企業団体) 支援内容:都内中小企業…
海外オンライン医療相談プラットフォーム「世界オンラインドクター」運営の「Japan Doctors Health」が資金調達
2020年7月31日、Japan Doctors Health Ltd. (ジャパンドクターズ株式会社、中国語名:日本醫健有限公司、本社:台湾台北市松山區)は、資金調達を実施したことを発表しました。 …
「雇用就農資金(次世代経営者育成タイプ)」
「雇用就農資金(次世代経営者育成タイプ)」のご案内です。 全国農業会議所は、農業法人等が職員等を、次世代の経営者として育成するため、国内外の先進的な農業法人や異業種の法人に派遣して行う現場実践研修(O…
令和6年度「国産飼料増産対策事業」補助金
農林水産省は、令和6年度「国産飼料増産対策事業」の公募について発表しました。 飼料生産組織の人材確保・育成の取組、子実用とうもろこし等国産濃厚飼料の生産・利用を図るための実証の取組を支援することを目的…
令和5年度「鉄道事業等におけるネットワーク型低炭素化促進事業」2次公募
一般社団法人地域循環共生社会連携協会は、令和5年度「鉄道事業等におけるネットワーク型低炭素化促進事業」の2次公募について発表しました。 以下の事業に補助金を交付します。 「車両の省エネ化に資する設備導…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集