個人でサブスク起業をするには?成功するためのポイントから役立つツールまで紹介

創業手帳

サブスク起業は個人でも可能!


サブスクリプションビジネスを個人で起業したいと考える人もいるでしょう。
中には「個人でも起業できるのか」と不安に感じているかもしれませんが、サブスク起業は個人でも可能です。

そこで今回は、サブスク起業の概要について解説すると共に、サブスク起業で成功するためのポイント、向いている商材や起業時の注意点、おすすめのツールなどを紹介していきます。
個人でのサブスク起業を検討している人やサブスク起業で成功を収めたいと考えている人は参考にしてみてください。

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サブスク起業とは


サブスクは「サブスクリプション」の略語です。
定期購買や定期課金とも呼ばれており、動画配信サービスや音楽配信サービス、食品宅配サービスなどがサブスクの一例です。

企業が定期的に商品やサービスを提供して、顧客から定期的な利益を得るビジネスモデルを指します。
一度きりの商品販売やサービスの提供とは異なり、企業は顧客から月額○○円といった定額料金を受け取る代わりに商品やサービスを提供する仕組みです。
定期的な利益が得られるので安定した収益の獲得を目指せる特徴があります。

サブスクのビジネスモデルについて、詳しくはこちらの記事を>>
サブスクのビジネスモデルとは?種類や始める手順を解説

個人のサブスク起業で成功するためのポイント


ここからは、個人でのサブスク起業を成功するためのポイントを解説していきます。

ニッチな市場を狙う

特定のニーズを持った限られた市場をターゲットにすれば顧客獲得がしやすくなる利点があります。例えば、以下のような例が挙げられます。

  • 特定のアレルギーを持つ人に向けた食品サブスク
  • 趣味の手芸に特化した商材のサブスク
  • ヴィーガン向けのスキンケア製品のサブスク

一般の市場では見られない製品やサービスが多く、顧客が求めている独自の価値を提供できれば成功を目指せるでしょう。

他社にはない魅力・強みをつくる

他企業が既に参入する業界でサービスを展開するのであれば、他社にはない魅力や強みをつくることが成功の鍵となります。
既存のサービスを比較し、他社にはない強みを見つけて新たな価値の提供を図ってください。

そのためにも、実際に他社の製品を使用したり、サービスを活用してみたりするほか、利用者の意見を取り入れるのも有効です。

顧客のニーズをリアルタイムで取り入れる

サブスクサービスで重要なポイントは、顧客のニーズをリアルタイムで取り入れることです。
サービスを開始した後には、定期的に顧客の声を聞く機会を作り、ニーズに合ったサービスを提供しているか確認します。

リアルタイムな声を集めた結果、問題点が見つかればサービスの内容やプランの改善を図ってください。
顧客の利用状況を把握すれば、新しい事業のヒントが得られるでしょう。

複数のプランやオプションも準備する

サブスクサービスでは、複数のプランやオプションも準備しておいてください。
例えば、基本プランのほかに上位プランを用意したとします。試しに基本プランに登録をした顧客が満足すれば、上位プランに変更してくれる可能性があります。

企業側がサービスを向上させ、製品やサービスの充実を続けていけば、顧客の満足度は上昇していくはずです。
その結果、より良いサービスを求めてオプションをプラスしてくれるのがサブスクの特徴なので、ビジネスチャンスを逃さないためにも複数のプランやオプションが必要です。

解約・キャンセル方法を明確に記載する

サブスクサービスの人気は高まっています。しかし、顧客にとっては「本当に自分に合うのか」「使いやすいサービスなのか」などと最初は不安を抱きやすいです。
そのため、登録する際には「満足ができなければすぐに解約しよう」と考える人も多いです。

解約やキャンセルの方法がわかりにくければ、顧客の不安や不満を招く要因になります。
サービスの信頼を損なう要因にもなり得るので、解約やキャンセルの手続き方法を難しくするのは避けたほうが良いです。不安を抱かれないよう、手順は明確に示してください。

【個人向け】サブスク起業に向いている商材6選


個人でのサブスク起業に向いている商材を厳選して6つ紹介していきます。サブスクサービスの内容で悩んでいる人は参考にしてください。

消耗品(日用品・化粧品・食品)

日用品や化粧品、食品など、毎日使う消耗品は定期的に補充する必要があるのでサブスク起業に向いている商材です。
例えば、以下のようなサービスが考えられます。

  • スキンケア製品を選んで届けるサービス
  • 美容向けのスムージーを定期的に提供するサービス
  • コーヒー豆の定期便
  • ペットフードの定期配送
  • 無農薬野菜の定期配送

必要な商品が毎月自動的に自宅まで届くので、お店に出向く手間やインターネットで探す手間を省ける点が魅力です。

コンサルティング・アウトソーシングサービス

専門家やプロフェッショナルによるアドバイスを定期的に受けられるサブスクも人気があります。
例えば、SNS運用の代行サービスです。
SNSのプロフィール管理やコンテンツ作成、エンゲージメント戦略などを提供するほか、定期的にレポートを提出したり、分析したりすることでマーケティング効果の最大化を図れるサービスです。
そのほかにも、以下のようなサービスがサブスクで提供できます。

  • ビジネスコンサルティング
  • 財務コンサルティング
  • 従業員の採用や育成といった人材関連業務
  • 企業向けのITインフラの管理やセキュリティ対策

専門家のサポートを定期的に受けられれば、企業は人材の採用や既存の人材を教育する必要もありません。
その結果、自社業務に集中できるので、生産性ダウンを防ぐことも可能です。

オンライン学習

オンライン学習もサブスク起業に向いている商材の1つです。
ビジネススキルやプログラミングなどを継続して学べるスキル向上に役立つ分野であれば、毎月新しいコンテンツを提供していくことで、価値を提供し続けられます。

顧客は自分にとって必要な知識を選択して習得でき、仕事に活かすことが可能です。
サービスによっては月払いや年払いを選択できるので、ニーズに合わせたサービスを提供すれば、満足度も高まるでしょう。

コンテンツ配信(書籍・音楽・映画)

書籍や音楽、映画など、コンテンツ配信もサブスク起業に向いている代表的な商材です。
毎月のように新しいコンテンツが提供されるので、顧客は常に新しい楽しみを得られる利点があります。
幅広いジャンルのコンテンツを楽しめれば、長期間に渡って顧客の関心を引けるようになるでしょう。

例えば、書籍であれば小説だけではなく漫画や雑誌など、あらゆる形態を提供することで顧客は好きなものを選んで読むことができます。
小説のみ提供する場合でも、恋愛や冒険、ファンタジーやミステリー、歴史小説といったあらゆるジャンルを配信することで、飽きずに長く楽しめるでしょう。

フィットネス関連

フィットネス関連のサービスもサブスク起業におすすめです。
健康維持や体力向上といった目標は継続しなければ達成できないので、長期的な利用が期待できる分野です。

  • エアロビクス
  • ピラティス
  • ヨガ
  • ホットヨガ
  • ボクササイズ
  • ズンバ
  • ウェイトトレーニング

オンラインとリアル両方のコースを提供するほか、どちらか一方に合わせてサービスを提供することも可能になります。

ソフトウェア・デジタルツール

プロジェクト管理ソフトやデザインツールといったビジネスで活用されるデジタルツールやソフトウェアもサブスク起業に向いている商材です。
長期にわたって利用される特徴があり、定期的に機能の追加やアップデートをすることで、価値が高まり継続利用が促されます。

ただし、参入障壁が高い点がデメリットです。スキルを持った人しかできないので、準備には時間やコストがかかります。
理解した上で始めることが大切ですが、需要が高い分野なので魅力あるサービスを提供できれば成功を収められるかもしれません。

個人でサブスク起業をする際に気を付けたいこと


次に、個人でサブスク起業をする際に気を付けるべきポイントを解説していきます。あらかじめ把握しておくと失敗や後悔を防げます。

コンテンツの供給不足に陥らないようにする

毎月費用を支払ってもらうからには、定期的なコンテンツの更新が必要です。
しかし、ネタ切れやモチベーションの低下などで更新が滞り供給不足に陥ってしまう可能性があります。

継続提供ができなければ解約率が上がってしまうので、売上げに大きな影響を与えてしまいます。
口コミで悪い噂が広がれば新規顧客の獲得にも影響があるので、供給不足に陥らないよう下記のような対策が必要です。

  • 事前に複数のコンテンツをまとめて作っておく
  • 外部ライターやデザイナーを活用する
  • 1年分のテーマを大まかに決めておき、計画的に制作する

会員サイトの使い勝手が悪いと離脱リスクが高まる

サブスクサービスは、定期的に商品やサービスを提供し続けることでサービスが成り立っています。
「早く起業して売上げを出したい」「早くサービスを提供して反応を見たい」といった想いもあるかもしれません。
しかし、急いで立ち上げた結果、会員サイトに使いにくさやわかりにくさがあれば顧客の離脱リスクが高まってしまいます。

ログインをするまでに手間がかかる、アクセスしにくい、検索場所がわかりにくいなどは、満足度に影響を与えます。
良いコンテンツを提供していたとしても使い勝手が悪ければ意味がないので、顧客目線でページの構成やコンテンツの配置を設計することが大切です。

ユーザーが集まらないと赤字が続く恐れがある

サブスクサービスは、一度契約してもらえれば継続的に収益が入る点がメリットです。
しかし、会員の獲得が思うようにいかなければ月額課金のメリットを受け取れません。
例えば、メルマガやSNSでサービスを始めたことを告知しても、内容の具体性や魅力が伝わらなければ顧客は契約してくれないので注意が必要です。

  • ランディングページを制作して利用フローやメリットを提示する
  • 無料体験や初月割引といったキャンペーンを提供する
  • 情報発信を継続して行う

情報発信は継続性が大切です。毎日発信するだけではなく発信時間も同じにすると、より効果的になります。

個人がサブスク起業する際に役立つおすすめツール


最後に、サブスク起業の際に活用できるおすすめのツールを厳選して紹介していきます。

サブスクランプ

Web上でサブスクサービスを販売するためのプラットフォームを提供しているのが、サブスクランプです。
手軽にサービスページを作成でき、決済や顧客管理などが行えます。

  • 販売の準備
  • 契約の締結
  • サービスの提供
  • 管理(契約状態の管理や請求、入金確認など)
  • 分析や改善
  • 確定申告、売上計上

ビジネスの流れのほとんどをカバーしているので、複数のツールを用意してサービスを提供する必要がありません。
フォーマットに沿って入力するだけでサービスページを作れるので、エンジニアやデザイナーを介さずに内容を変更できます。

MOSH

オンラインサービスに特化した会員管理システムを提供しているのがMOSHです。主に以下の機能を利用できます。

  • 予約管理
  • オンライン決済
  • 顧客管理
  • サービス販売ページ作成
  • Zoom連携
  • クーポンや回数券の作成

初期費用や月額費用が無料な点が特徴で、会費を徴収する際にかかる決済手数料の支払いのみで利用することが可能です。

サブスクペイ

顧客管理・自動課金クラウドサービスのサブスクペイでは、下記のような豊富な決済手段に対応しています。

  • クレジットカード決済
  • 口座振替
  • 銀行振込
  • コンビニ決済
  • 掛け払い決済
  • BtoB向けSalesforce決済

サブスクの申し込みサイトも手軽に作成できる特徴があり、ドラッグ&ドロップで直感的にデザインできます。
LINE連携オプション機能もあるので、顧客との接点を創出できます。ファン化を促せるサービスなので、エンゲージメントを高めるためにも有効です。

Doorkeeper

セミナーや勉強会、イベントを管理するためのツールがDoorkeeperです。
定期購入機能が付いているので、コミュニティ活動を通して定期的に活動資金を募ることが可能です。

セミナーやオンラインサロンごとにカスタマイズできるページを作成できる機能があるほか、セミナー外でのお知らせを一斉送信できる機能も搭載されています。
運営の効率化を図れるので、手間が省ける点が魅力です。

まとめ・ツールなどを活用して個人のサブスク起業を成功させよう

サブスク起業で成功するためには、ニッチな市場を狙うほか、他社にはない魅力や強みの提供、顧客のニーズを取り入れたサービスなどが重要なポイントです。
契約者が現れれば安定的な収入を確保できますが、供給不足や使い勝手が悪いと離脱リスクが高まってしまいます。
使いやすいサービスを提供するためにも、ツールを活用して成功を目指すことが大切です。

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(編集:創業手帳編集部)

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