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2024年12月27日ゲノム編集技術などの品種改良技術×スマート養殖技術の「リージョナルフィッシュ」が40億円調達
2024年12月26日、リージョナルフィッシュ株式会社は、総額40億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
今回の資金調達により、累計調達額は67.1億円となりました。
ゲノム編集技術などを活用した超高速の品種改良技術とスマート養殖を組み合わせた次世代水産養殖システムを開発・展開しています。
今回の資金は、高温耐性に重点を置いた品種改良の推進や、生産体制の強化、研究開発のさらなる加速に充当する予定です。
品種改良は、生物の遺伝的な特性を変化させ、目的に応じた特性を持つ品種を開発する技術です。しかし、品種改良には通常5年から10年の期間が必要であり、市場変化への柔軟な対応が難しく、コストも高くなる傾向があります。
この課題を解決するため、近年、ゲノム編集技術が注目を集めています。この技術は、酵素を用いてゲノムの特定部位を切断し、突然変異を誘発することで品種改良の効率を飛躍的に向上させます。自然発生する突然変異を模倣するため、安全性が高いとされています。
また、気候変動や人口増加の影響により、タンパク質の需要が急増していることが世界的な課題となっています。2030年にはタンパク質の供給が需要に追いつかなくなると予測される中、代替タンパク質として植物肉や、昆虫、藻類が注目される一方で、水産養殖の需要も増大しています。
水産養殖は、魚食の健康志向による需要増加や、畜産と比べて環境負荷が低いことから、持続可能な食料供給の重要な手段とされています。1995年から2011年にかけて養殖生産金額が3倍以上に増加したことは、その成長の象徴といえます。
そして、持続可能な水産養殖を実現するためには、生産性向上や海洋汚染防止のためのテクノロジーの活用が不可欠であり、この分野におけるスタートアップの活動が活発化しています。
リージョナルフィッシュは、気候変動を課題として抱える水産業において、高温耐性に重点を置いた品種改良により、高温に適応できる魚種の開発を進めています。一部の品種ではすでに成果をあげており、今後さらに適用可能な魚種を拡大していくとしています。
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