キャッシュレス決済を導入するなら?個人事業主向けのおすすめ端末を紹介

創業手帳

キャッシュレス決済を導入して集客の拡大を目指そう!


近年、現金を使わずに決済する手段が増えており、ニーズも高まっています。大手企業が運営する店舗などは、キャッシュレス決済に対応していることも多いです。
キャッシュレス決済の利用者も増えていることから、個人事業主もキャッシュレス決済に対応することで集客力の向上が期待できます。

そこで今回は、個人事業主向けのおすすめキャッシュレス決済サービスを紹介します。
キャッシュレス決済の導入時に気を付けたいことも説明するので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

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個人事業主向け!おすすめのキャッシュレス決済サービス9選


個人事業主がキャッシュレス決済を導入するなら、導入時のコストや決済手段の数を考慮することが大切です。
ここでは、おすすめのキャッシュレス決済サービスの特徴を紹介するので、確認してみてください。

決済手段の数 月額利用料 決済手数料 入金手数料
Square 42種以上 無料 ・2.50~3.25%
・~3.25%
※カード情報手入力とオンライン決済は3.60~3.75%
無料
Air Pay 74種以上 無料 ・2.48~3.24%
・2.95~3.24%
※COIN+は0.99%
無料
PayPay 17種以上 無料プラン:0円
ライトプラン:1,980円(税込み)
・1.98%
・1.60~1.98%
無料
stera pack 50種以上 スモールビジネスプラン:3,300円(税込み)
お試しプラン:無料
・1.98~3.24%
・2.70~3.24%
・3.24%
三井住友銀行のみ無料(他行は1回あたり220円)
STORES決済 20種以上 無料 1.98~3.24% 自動入金:無料
手動入金:売上合計10万円以上で無料、10万円未満は200円
PAYGATE 29種以上 3,300円(税込み) 2.00%~ 無料
楽天ペイ 65種以上 スタンダードプラン:2,200円
ライトプラン:無料
2.20~3.24% 楽天銀行のみ無料(他行は1回あたり330円(税込み))
GMOイプシロン 16種以上 1台あたり980円 3.23% 550円(税込み)
JMSおまかせサービス 71種以上 無料(Mobile2・SIMカードを利用する場合は693円(税込み)) 3.24% 月2回払い:無料
月6回払い:198円(税込み)・振込ごと

Square

初期費用 無料(決済端末の代金は別途必要)
セキュリティ システムが決済を監視
導入までのスピード 最短即日
おすすめの業種・店舗 飲食店、小売店、美容・サロンなど舗

Squareはアメリカ発の決済サービスで、日本国内では三井住友カードと業務提携を行っています。
様々な業種・決済シーンにも対応可能で、42種以上の決済手段によって顧客ニーズにも応えられます。
決済端末の代金はかかってしまうものの、初期費用や月額費用は0円であるため、導入時のコストを少しでも抑えたい人にもおすすめです。

Air Pay

初期費用 無料(iPadまたはiPhoneが必要)
セキュリティ 国際標準PCI DSSの準拠するシステムを活用
導入までのスピード 1週間程度
おすすめの業種・店舗 外国人観光客が多い飲食店、小売店など

Air Payは、業種を問わず多くの店舗に選ばれている決済サービスのひとつです。振込手数料は銀行口座を問わず0円で、月額費用もかかりません。
また、対応可能な決済手段の数は74種と非常に多く、外国人観光客の支払いにも対応しやすいです。
ただし、Air Payを導入するためには、iPadかiPhoneを用意する必要があります。
さらに、QRコード決済を利用する際には関連サービスとなる「AirペイQR」への申し込みも必要です。

PayPay

初期費用 無料
セキュリティ ISMS認証を取得
フィッシングサイトへの対応やデータ保護などを実施
導入までのスピード 1週間程度
おすすめの業種・店舗 手軽にキャッシュレス決済を導入したい店舗

PayPayは、QRコード決済の中でもシェア率が高いサービスです。
マルチ端末での利用が可能ですが、より手軽に導入したい人はQRコードによるスキャン支払いの利用もできます。
スキャン支払いであれば、レジ横にPayPayから送られてきたQRコードを設置するだけで手軽にキャッシュレス決済を導入できます。
ただし、入金サイクルは月1回と少なく、POSレジ連携を行えないことにも注意が必要です。

stera pack

初期費用 無料
セキュリティ 国際標準PCI DSSに準拠施
暗証番号のぞき見防止設計の搭載
導入までのスピード 約2週間~2カ月
おすすめの業種・店舗 リピート来訪を促したい店舗

stera packは、三井住友カードとGMOの合弁会社が提供する決済サービスです。
マルチ決済端末は据置タイプで持ち運びなどができないものの、加盟店は周辺機器を準備する必要がありません。
また、アプリをインストールすると会員証やスタンプカード、クーポン発行、顧客管理などの機能を拡張することも可能です。
レシートのロール紙切れや、加盟店側に故意・過失がなく故障した場合の修理・交換にすべて無料で対応してもらえるので、余計なコストもかかりません。

STORES決済

初期費用 無料
セキュリティ 国際標準PCI DSSに準拠したシステム設計セキュリティシステムによって加盟店に関する情報は保護施
導入までのスピード 最短翌2営業日
おすすめの業種・店舗 医療、理容室・床屋、クリーニング、整骨院・接骨院、学習塾など

STORES決済は、最初に専用端末を購入すれば、初期費用・月額費用がいずれも0円になる決済サービスです。
中小事業者向けのプラン「中小支援プラン」があり、3,300円の月額がかかってしまうものの、クレジットカード決済の手数料は1.98%と、通常料金の3.24%よりも安く抑えられます。
また、医療や理容室・床屋、クリーニング、整骨院・接骨院、学習塾など、一部の業種では専用フォームから申請することで、クレジットカード決済を特別料率で利用できます。

PAYGATE

初期費用 無料
セキュリティ P2PEソリューション認定で暗号化したまま決済処理が可能
導入までのスピード 約1~2カ月半
おすすめの業種・店舗 屋外イベントへの出店やタクシー業者など、インターネット環境のない場所で決済したい業種

PAYGATEは、クラウドPOSレジ「スマレジ」が提供するキャッシュレス決済サービスです。
スマレジやPOSとのシステム連携により、スムーズな決済が可能になります。また、端末には専用アプリが内蔵されており、屋外での決済も可能です。
なお、スマレジを導入している店舗であれば決済手数料の優遇が受けられますが、スマレジを導入していない店舗・個人事業主はPAYGATEのみであれば利用ができます。

楽天ペイ

初期費用 19,800円~
セキュリティ 国際標準PCI DSSに準拠施
導入までのスピード 最短3営業日(通常2~3週間程度)
おすすめの業種・店舗 楽天銀行の口座を持っていて、毎月の固定費を抑えたい店舗舗

楽天ペイは、マルチ決済端末によるサービスとQRコード決済の両方に対応する決済サービスです。
マルチ決済端末であれば、QRコード以外にもクレジットカードや電子マネーなどの決済手段にも対応できます。
また、楽天銀行の口座を振込指定口座に登録することで、前日分の売上げが入金されます。365日自動入金が可能で、なおかつ毎日振込手数料は無料です。
マルチ決済端末はPOSレジ連携が行えないものの、将来的には機能が追加される予定です。
すぐにPOSレジ連携をしたい場合は、別端末の「楽天ペイ カードリーダー」の導入を検討してください。

GMOイプシロン

初期費用 無料
セキュリティ プライバシーマーク(Pマーク)使用許諾事業者の付与認定、ISO27001への適合認証などを取得
導入までのスピード 1カ月半~2カ月程度
おすすめの業種・店舗 ECサイトも運営している店舗

GMOイプシロンは、導入実績が42,000社以上ある決済サービスです。決済手数料と決済手段の種類が異なる3つのプランから、運営する店舗に合わせて好きなプランを選べます。
オプションサービスが豊富に備わっているのも特徴です。不正取引によってチャージバックが発生した場合、基本的には不正利用額分を加盟店側が支払うことになります。
ただし、チャージバック保障サービスを利用していれば、上限金額月30万円までなら請求額を負担する必要はありません。
ほかにも、3Dセキュア認証支援サービスや不正検知サービスなど、ECサイトを運営する際に便利なオプションも多数用意されています。

JMSおまかせサービス

初期費用 無料
セキュリティ ISMS、PCI DSS認証取得活動への取組みを実施
導入までのスピード 約2~4カ月半
おすすめの業種・店舗 問い合わせ・入金口座を一本化させたい店舗

JMSおまかせサービスは、JCB・三菱UFJニコス・UCカードの大手カード会社からの出資を受けて設立された、株式会社ジェイエムエスが提供する決済サービスです。
3つの大手カード会社から出資を受けていることにより信頼性が高く、加盟店はすでに27万店舗以上を達成しています。
クレジットカードや電子マネー、QRコードなど幅広い決済手段に対応しており、様々な決済方法を1つの契約で管理することが可能です。
振込明細や入金、問い合わせ先などをJMSに一元化することによって、事務処理・経理処理の手間も省けます。

個人事業主がキャッシュレス決済を導入するメリット


個人事業主がキャッシュレス決済を導入することで得られるメリットを紹介します。

新たな顧客が開拓できる

経済産業省の調査によると、2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%となっており、比率は堅調に上昇していることが判明しています。
2019年に閣議決定された成長戦略フォローアップでは、2025年6月までにキャッシュレス決済比率を4割程度にすることが目標として掲げられており、今後もキャッシュレス化を推進させる動きがみられる可能性が高いです。
今後、新たな顧客を開拓するためには、キャッシュレス決済を導入したほうが良いといえます。

現金管理・売上管理の手間を削減できる

キャッシュレス決済の場合、現金管理や売上管理の手間も削減できます。
現金のみを取り扱っている場合には、銀行への入金手続きや保管などが負担になりやすいことが多くあるかもしれません。
キャッシュレス決済を導入して多くの顧客が現金支払いから切り替えれば、現金管理の負担は軽減されます。
また、現金払いがなければ売上金を集計する必要がなくなり、未回収リスクの削減にもつながります。

決済段階のサイト離脱を防げる

多くのECサイト利用者は、決済手段にキャッシュレス決済がなければサイトを離脱する傾向にあります。
振込での支払いにしか対応していない場合、クレジットカードで支払いたい人は購入を面倒に感じてしまうかもしれません。
しかし、キャッシュレス決済を導入していればこのような事態を防ぐことも可能です。

個人事業主がキャッシュレス決済導入で注意すべきこと


キャッシュレス決済の導入には様々なメリットがありますが、一方で注意すべきポイントもあります。どのような点に気を付ければ良いのか解説していきます。

審査に通過する必要がある

キャッシュレス決済を導入する際には、審査に通過する必要があります。
審査する内容や基準は各決済サービスによって異なりますが、大まかに業種や営業実態、取引きの実績、取り扱う商品やサービスなどがチェックされます。
また、審査には書類の提出が求められる場合もあるため、事前に必要な書類を準備しておくと安心です。

通信環境を整えておく

キャッシュレス決済で使用するマルチ決済端末は、インターネット回線からデータの送受信を行い、決済を行います。そのため、導入前には通信環境をあらかじめ整えておくことが大切です。
個人事業主が店舗用のインターネット回線を選ぶ際には、店舗の規模や来客数に応じてデータ容量を選ぶ必要があります。
POSレジとの連携させる場合や、モバイルオーダーシステムを導入する場合でも安定して利用できる回線がおすすめです。
また、法人契約であれば固定IPアドレスを利用できたり回線料金を経費として計上できたりすることもあります。法人契約が可能かどうかを確認してみてください。

セキュリティ対策を講じる

通信環境を整える上で、セキュリティ対策を講じる必要もあります。不正アクセスやウイルスに感染した場合、顧客の個人情報が流出するリスクがあることが理由です。
顧客からの信用を失ったり損害賠償が発生したりする恐れもあるので、セキュリティ対策は万全に整えておいてください。
セキュリティ対策には様々な種類がありますが、簡単にできるものとしてはアップデートの更新を定期的に行うことや、連携させる端末のID・パスワードを複雑なものに設定することが挙げられます。

導入前に解約時の条件も確認しておく

キャッシュレス決済を導入しても想定していた売上効果や集客力が見込めない場合は、他社への乗り換えを検討する必要があります。
ただし、キャッシュレス決済サービスの中には、契約期間の縛りや解約時の条件などが設けられているものもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
解約時の条件として、端末の返却などがあります。端末を返却できない場合は端末代を請求されてしまう可能性があることに注意してください。

まとめ・個人事業主もキャッシュレス決済を導入して顧客満足度を高めよう

今回は、個人事業主向けのキャッシュレス決済サービスや導入するメリット、注意点などを紹介してきました。
個人事業主がキャッシュレス決済を導入することにより、業務の効率化や顧客満足度の向上が見込めます。
販売促進によって売上げアップも期待できるため、ぜひキャッシュレス決済の導入を検討してみてください。

創業手帳(冊子版)では、個人事業主や中小企業の業務効率化や売上げアップを叶える、様々なサービスの情報をお届けしています。キャッシュレス決済以外にも幅広く紹介しているので、ぜひ経営にお役立てください。

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(編集:創業手帳編集部)

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