注目のスタートアップ

リモートセンシングデータからの森林解析技術を開発する「DeepForest Technologies」が2億円調達

company

2024年6月18日、DeepForest Technologies株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

DeepForest Technologiesは、ドローンなどから得られるリモートセンシングデータを用いた森林解析ソフトウェア「DF Scanner」と「DF LAT」を開発・提供しています。

このソフトウェアを使用することで、市販のドローンで樹種やサイズなどの森林状態を木一本単位で把握することができます。

今後、現場で必要な周辺技術の開発を行うほか、リモートセンシングデータの複合的な活用により、誰もが森林情報を可視化でき、川上から川下までの木材サプライチェーンの構築や簡単にカーボンクレジットの創出などが可能なシステムづくりを進めます。

今回の資金調達は、以下の取り組みに充当します。
・森林解析ソフトウェア事業及びカーボンクレジット事業の日本での拡大及び海外展開
・解析精度向上及び、現場用アプリや各種申請用の連携システムの開発
・航空機や人工衛星を含めたリモートセンシングデータの複合的な解析技術の開発と、国単位で森林状況を可視化できるWEBプラットフォームの構築
・上記を支えるウェブエンジニアや森林保全に想いのある人材採用の拡大


地球全体の平均気温は長期的に上昇しており、今世紀末には最大約4.8℃上昇するという予測もあります。この気温上昇が続くと、海面上昇による土地の減少、干ばつの増加、大規模災害の頻発、生物多様性の喪失など、さまざまなリスクが高まります。

そのため、世界中で二酸化炭素(CO2)を含む温室効果ガスの削減に向けた取り組みが進められています。

こうしたカーボンニュートラルや脱炭素化の取り組みのひとつであるカーボンクレジットは、森林保全活動などによる二酸化炭素の削減・吸収をクレジットとして発行し、それを取引する仕組みです。森林保全活動などの取り組みに資金が流れることで取り組みが促進されます。また、このクレジットを購入する側は、自社の排出量をオフセット(相殺)することが可能です。

カーボンクレジットを発行するためには、排出量の削減や吸収・除去の効果を正確に算定・モニタリングする必要があります。そのため、森林や自然由来のカーボンクレジットにおいては、資源量の算定、排出量の削減、管理などの業務を円滑かつ正確に実施できるような仕組みの構築が必要です。

DeepForest Technologiesは、森林管理や森林保全の領域に対し、市販のドローンで森林解析を可能とする技術・サービスを開発・提供しています。

事業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB DeepForest Technologies カーボンクレジット センシング データ リモート 技術 株式会社 森林 森林保全 森林管理 森林評価 解析 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

車窓XRの基盤システムを開発する「DUAL MOVE」が資金調達
2023年3月14日、株式会社DUAL MOVEは、資金調達を実施したことを発表しました。 DUAL MOVEは、自動車などの車窓への映像表示により、車窓越しに見える実際の景色に重ね合わせるXRコンテ…
舞台や展覧会のチケットのサブスクサービスを運営する「recri」が1億円調達
2024年8月27日、株式会社recriは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 recriは、チケットのサブスクサービス「チケットのサブスクrecri」を運営しています。 ユーザーの好…
現場業務のDXを支援するソリューション「コネクテッドワーカーソリューション」を提供する「FairyDevices」が21億円調達
2023年6月6日、FairyDevices株式会社は、総額約21億円の資金調達を実施したことを発表しました。 FairyDevicesは、現場業務のDXを支援する「Connected Worker …
ファイナンシャル・プランナー紹介などの「クロス・デジタル・イノベーション​」がスコアリング・モデルの特許を取得
2020年12月17日、株式会社クロス・デジタル・イノベーション​は、スコアリング・モデルの特許査定がなされたことを発表しました。 ファイナンシャル・プランナー相談/紹介サービスや、女性のためのマネー…
オリジナルIP・コンテンツを企画・開発する「オッドナンバー」が15億円調達
2022年12月15日、株式会社オッドナンバーは、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オッドナンバーは、オリジナルIPとコンテンツの企画・開発を行っています。 Web3やメタバースが…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集