注目のスタートアップ

独自の発酵技術で未利用資源を付加価値ある素材にアップサイクルする「ファーメンステーション」が2.3億円調達

company

2024年1月30日、株式会社ファーメンステーションは、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ファーメンステーションは、独自の発酵技術と未利用バイオマス・微生物データベースを活用し、未利用資源(バイオマス)を付加価値ある素材にアップサイクル研究開発・事業開発を行っています。

独自発酵技術とアップサイクル原料をもとに、化粧品などの原料製造・販売を行う「原料事業」、パートナー企業との共創により食品・飲料工場の製造過程などで発生する副産物・食品残渣などからバイオ素材などを開発する「共創事業」、アップサイクル原料を活用し原料提案から製品開発まで一貫して引き受け化粧品・ライフスタイル製品などを開発する「OEM/ODM事業」、オーガニック化粧品を展開する「自社ブランド事業」といった複数事業を展開しています。

今回の資金調達により、研究開発投資の拡大、食品メーカー・化粧品メーカーなどとの共同研究開発の強化、事業成長に伴う製造力の強化、それらに伴う研究開発・事業開発をはじめとした人材採用を進めてまいります。


アップサイクルとは、捨てられているものに新たな価値を与えて再生するという考え方、あるいはそのプロセスや手法のことです。

似た概念にリサイクルがありますが、リサイクルはペットボトルなどの製品を化学的手法などによって処理し、もう一度原料や材料として再利用することです。アップサイクルはそこに価値向上という新たな要素が加わっています。

昨今のSDGsの推進に伴い、アップサイクルは急速に注目を浴びています。従来廃棄されていたものを活用した製品は、環境配慮商品として消費者に高く評価され、企業の付加価値向上にも寄与しています。

アップサイクル製品の開発において重要な要素がアップサイクル素材です。

アップサイクル素材はさまざまな手法によって製造されます。ファーメンテーションは、独自の発酵技術によって未利用資源に新たな価値を与え、化粧品や食品原料などとして展開しています。

事業の成長には、戦略的な資金調達やシナジーが見込める企業との連携などが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB アップサイクル データベース バイオマス バイオものづくり バイオ素材 ファーメンステーション 事業開発 付加価値 共創 化粧品 原料 工場 微生物 技術 未利用資源 株式会社 発酵 研究開発 素材 製造 販売 資金調達 食品 食品残渣 飲料
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「東急電鉄」が社会実装に特化したオープン・イノベーション施設「SOIL」を開設
東京急行電鉄株式会社は、「SOIL(Shibuya Open Innovation Lab)」の通常運用を2019年7月16日から開始したこと発表しました。 「SOIL」は、スタートアップ企業や大企業…
次世代型宅配システムを手がける「PacPort」が資金調達
株式会社PacPortは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、2021年12月より資本業務提携しているアイホン株式会社と、連続起業家の千本倖生氏です。 PacPortは、次世代型宅配シス…
クラウド人材管理システム提供の「HRBrain」が13億円調達
2020年12月4日、株式会社HRBrainは、10億円の第三者割当増資と、3億円のデット・ファイナンスを合わせ、最大で13億円の資金調達が決定したことを発表しました。 クラウド人材管理システム「HR…
デリバリー注文一元管理サービス「Camel」提供の「tacoms」が3億円調達
2022年2月22日、株式会社tacomsは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 デリバリー注文一元管理サービス「Camel(キャメル)」を開発・提供しています。 提携するデリバリー・…
細管内の走行・撮影が可能なミミズ型ロボットを開発する「ソラリス」が4.1億円調達 ミミズ型ロボット量産へ
2022年5月25日、株式会社ソラリスは、総額4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ソラリスは、細管内の走行・撮影が可能なミミズ型ロボットを開発しています。 独自開発の人工筋肉に…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集