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2023年12月20日令和5年度「生分解性マルチ導入促進事業」補助金
農林水産省は、令和5年度「生分解性マルチ導入促進事業」の公募について発表しました。
グリーンな栽培体系の転換に向けたバイオマス由来を含む生分解性マルチ導入の全国展開を加速化するため、生分解性マルチ導入による省力化・省人化および環境負荷の軽減となる生産資材である生分解性マルチについて、全国での導入の加速化を推進するものです。
事業内容
グリーンな栽培体系の転換に向けたバイオマス由来を含む生分解性マルチの生産現場への導入の全国展開を加速化するため、生分解性マルチの製造・流通の課題解決、導入促進に向けた以下の取り組みを行うものとします。
(1)生分解性マルチの製造および流通における課題解決対策の検証
生分解性マルチは、分解性を持つ資材特性から長期保管が難しいため、生産現場での生分解性マルチ使用時期を踏まえた受注生産による供給が行われています。
こうした供給体制に起因する製造リスクや原料および製品の損失リスクに対応し、生分解性マルチの低コスト化に向けた対策として品質保持や流通における定温管理を試行し、その効果について検証等を行います。
(2)生分解性マルチの導入促進
生分解性マルチの生産現場導入の全国展開を加速化するため、生分解性マルチ導入による省力化・温室効果ガス削減効果や生分解性マルチ適応栽培体系の情報発信等の内容充実を行います。
(3)委員会等の設置・運営
(1)・(2)の実施にあたっては、有識者、農業団体、行政機関、業界団体等の意見を踏まえた検討および取りまとめを行うための委員会等を設置して運営を行います。
申請書類等の提出期限
2024年1月19日(金)17:00
生分解性マルチは、農業用マルチングフィルムの一種です。
農業用マルチは畝の表面を覆う農業資材であり、地温の調節・雑草抑制・乾燥防止・病気予防などのために利用されます。
近年、農業では世界的な環境対策の流れを踏まえ、環境負荷の低い農業への転換が進められています。
農林水産省は、みどりの食料システム戦略の実現に向け、それぞれの産地に適した「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を推進しています。
一般的に利用されるマルチはプラスチックを原料としているため、製造や廃棄に環境負荷がかかっているほか、自然界で分解されることがないため、利用後の剥ぎ取り・廃棄作業に負担がかかっているという課題を抱えています。
生分解性マルチは自然界で分解される原料を利用した環境に優しいマルチフィルムです。
一方、生分解性マルチが登場した当初は、強度や分解性能に問題があり、資材として利用をためらう農家が多くありました。現在もそのイメージを持っている農家も多いのですが、近年の生分解性マルチは性能も向上し、ポリマルチと同等の性能になってきています。
こうした背景を踏まえ、生分解性マルチの普及に向けた取り組みが求められているのです。
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