注目のスタートアップ

宿泊施設向けオールインワンサービスを提供する「Check Inn」が1億円調達

company

2023年9月1日、Check Inn株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Check Innは、宿泊業界に特化したオールインワンツール「Check Inn」を提供しています。

サイトコントローラー・自社予約エンジン・PMS一体型の宿泊施設向けオールインワンシステムです。

シンプルな操作性を特徴としており、これまでのツールで生じていた、ツールを使いこなすのに時間がかかるといった課題を解消しています。

今回の資金は、人材採用、プロダクト開発、拡販施策に充当します。


日本は、景気の低迷や少子高齢化によって国内市場が縮小傾向にあります。

したがって、観光業においては、国外からの需要を開拓することが、市場の成長にとって重要な取り組みとなっています。また、地方においては観光業は重要な産業であり、観光業の盛り上がりは地方の活性化につながるものとして推進されています。

観光業はコロナ禍によって一旦は大半のインバウンド需要を喪失してしまったものの、コロナ禍が落ち着きつつある現在、観光市場は急速に以前の水準を取り戻しつつあります。

一方、観光業に問わず、国内のさまざまな業界では、コロナ禍を経てさらに人手不足が深刻となっています。

したがって、観光業ではデジタル化を推進し、業務効率化や生産性向上を図ることが喫緊の課題となっているのです。

Check Innは、従来の宿泊施設では、集客を行う予約システムやOTA(Online Travel Agent)、在庫や料金の管理、部屋割りや領収書の発行、清掃管理など、さまざまな業務で個別のツールを利用しているため、従業員のツールの習熟コストが高く、人材の定着や属人化といった課題を抱えていると指摘し、それを解決するための宿泊施設向けオールインワンサービスを提供しています。

Check Inn株式会社のコメント

このニュースを受けまして、Check Inn株式会社 代表取締役 田中健太郎氏よりコメントが届きました。

田中健太郎
Check Inn株式会社 代表取締役
1997年生まれ。横浜国立大学理工学部在学中、休学しスタートアップのエンジニアを経験。その後、Pricing Sutdio株式会社の共同創業エンジニアとして会社の立ち上げ、サービス開発を行う。卒業後、楽天株式会社を経てCheck inn株式会社を創業。世界から大きく遅れている宿泊施設のツールを変革し、世界をリードする観光産業作りに貢献していきます。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

Check Inn株式会社は、宿泊施設向けのオールインワンツール「Check Inn」を運営しています。弊社は、DNX Venturesとサイバーエージェント・キャピタルから1億円の資金調達を実施しました。この資金は、人材採用、プロダクト開発、および拡販施策に活用される予定です。特に、オールインワンツールの機能開発と、次世代の宿泊体験創造に挑む新たなメンバーの採用が強化されます。

・今後の展望を教えてください。

Check Innは、日本の宿泊業界が抱える複数の課題、特に労働力不足と生産性の低さ、業務の属人化などに焦点を当てています。これらの課題を解決するために、「Check Inn」はシンプルな操作性を持ち、業務効率化とコスト削減に貢献します。今後は、事業のスケールアップとともに、これらの課題解決により一層力を入れていくため機能拡充に努めていきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

Check Innが目指すのは、宿泊施設と宿泊者双方にとってより良い世界の創造です。多くの宿泊施設が抱える複雑な業務と非効率性を解消し、宿泊産業全体をより効率的かつ持続可能なものにしていきたいと考えています。そのためにも、弊社では積極的に採用中です。興味を持たれた方は、ぜひ採用ページをご覧いただき、一緒に業界の課題解決に挑んでいただきたいと思います。

さまざまな業界でデジタル化が進んでいます。創業期はコストの問題から多くのシステムを導入できないかもしれませんが、負担の大きな部分をデジタル化することで相当の負担を軽減することが可能です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

また、抜本的なシステム導入には資金調達も重要です。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウについて詳しく開設しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Check Inn OTA オールインワン サービス システム ツール デジタル化 予約 宿泊 宿泊施設 株式会社 業務効率化 生産性向上 観光 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ブロックチェーンゲームを開発する「TOKYO CREATION」が資金調達
2022年11月25日、株式会社TOKYO CREATIONは、資金調達を実施したことを発表しました。 TOKYO CREATIONは、ブロックチェーンを利用したTPSゲーム『Sector Seven…
未利用熱による発電を目指す「elleThermo」が資金調達
2023年11月14日、株式会社elleThermoは、資金調達を実施したことを発表しました。 elleThermoは、東京工業大学発のコア技術「半導体増感型熱利用発電(Semiconductor-S…
フルオンラインのトータル美容プロデュース・サービス「SHEbeauty」が2021年春から始動
2020年12月3日、SHE株式会社は、「SHEbeauty」を2021年春から始動することを発表しました。 「SHEbeauty」は、個人向けにフルオンラインでトータル美容をプロデュースするスクール…
インタラクティブ映像配信ソリューション「Tig」を手がける「パロニム」が4.5億円調達
パロニム株式会社は、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 パロニムは、インタラクティブ映像配信ソリューション「Tig(ティグ)」を開発・提供しています。 「Tig」は、動画や…
組織における関係構築と行動変容を促進する社内イベント・研修サービスを提供する「バヅクリ」が2.5億円調達
2022年11月9日、バヅクリ株式会社は、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 バヅクリは、組織における関係構築と行動変容を促進する社内イベント・研修サービス「バヅクリ」を提…

大久保の視点

ニコニコ超会議・学生ピッチ甲子園ビジネス部門優勝&1000万円獲得はウェルヘルス土井久生馬さん
2024年4月27日(土)~2024年4月28日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議実行委員会で『ニコニコ超会議2024』が開催された。 『ニコニコ超会議20…
(2024/4/28)
「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】