創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年7月31日産業用ドローンメーカーの「プロドローン」と「名古屋鉄道」が資本業務提携
株式会社プロドローンは、名古屋鉄道株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。
プロドローンは、推奨ペイロード20kgの量産マルチコプター「PD6B-Type3」や、2時間飛行可能で耐侯性に優れたヘリコプター型「PDH-GS120」など、産業用ドローンの開発・生産をワンストップで手がけています。
名古屋鉄道とは、2019年の愛知県事業「無人飛行ロボット社会実装推進事業」をきっかけに、地域・社会課題解決に向けたドローンの実証実験に共同で取り組んでいます。2022年7月には業務提携を行い、より多角的な連携を深めています。
さらに2023年度からは、愛知発の新しいモビリティ社会の構築を目指す官民連携(民間主導)の取り組みである「あいちモビリティイノベーションプロジェクト『空と道がつながる愛知モデル2030』」に参画し、官民連携の取り組みをリードしています。
今回の資本業務提携によりさらに強固な連携体制を構築し、ドローンを通じた地域への貢献を推進します。
具体的には、「空飛ぶ軽トラ」(50kgの荷物を搭載し50km先まで飛行可能なエンジン駆動のドローン)などのプロドローンが開発する産業用ドローンについて、操縦などの講習を名鉄ドローンアカデミーが担うほか、名鉄グループの資源を活用し、機体整備やログ解析・業務支援アプリ開発などにおいて協業を検討します。
ドローンとは無人で飛行する航空機のことです。
近年は、空撮や、農薬散布、地形把握、インフラ点検などで利用される小型のドローンの開発が進み、さまざまな現場でドローンの導入が進んでいます。
これらのドローンの多くは小型で垂直離陸ができるマルチコプター型のドローンです。電源にはリチウムイオン電池を利用しており、モーターで飛行するため、扱いが手軽で、騒音が小さいという特徴があります。
ドローンは今後も人手不足の解消を目的とした省人化・業務効率化や、危険な場所での作業など安全性の確保のために、さまざまな現場への導入が進んでいくとみられています。
とくにドローンの実装が求められているのが物流の領域です。物流では個人の小口配達の需要の高まりと人手不足が重なり、業務の逼迫が課題となっています。
もしドローンで荷物を配達できるようになれば、物流において大きな革新がもたらされることになるでしょう。
一方で、バッテリーとモーターで飛行するドローンは、大きな荷物を長時間運ぶことが難しいという課題を抱えています。
ドローンが長く飛び続けるにはバッテリーの容量を大きくする必要がありますが、そうするとバッテリーの重さ・サイズも大きくなるため、搭載可能な荷物の上限が低くなってしまいます。
プロドローンは、荷物の配達などでの利用を想定した、高ペイロードでありながら長時間飛行できるドローンの開発など、産業用ドローンの開発を通じ、地域・社会課題解決に貢献することを目指しています。
事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | ドローン プロドローン ペイロード 名古屋 名古屋鉄道 名鉄 実証実験 愛知県 株式会社 産業用ドローン 空飛ぶ軽トラ 資本業務提携 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2019年7月9日、ビーテクノロジー株式会社は、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SaaSインテグレーション・サービス「Hexalink(ヘキサリンク)」を開発・提供していま…
2021年6月16日、株式会社Happy Qualityは、CRRA(一般社団法人炭素回収技術研究機構)と業務提携契約を締結したことを発表しました。 Happy Qualityは、ビッグデータ・AI・…
2020年4月7日、株式会社Unsceneは、資金調達を実施したことを発表しました。 AR技術とAIチャットを用いたコミュニケーション・ツール「Unscene Support(アンシーンサポート)」を…
2024年2月2日、株式会社グリーンケミカルは、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 グリーンケミカルは、非可食バイオマス資源を原料に、従来の石油由来製品を代替する芳香族系バ…
2023年9月20日、株式会社Emiriaは、資金調達を実施したことを発表しました。 Emiriaは、独自の知識を持つチャットAIを簡単に構築できるサービス「Emiria」を開発しています。 ユーザー…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…