注目のスタートアップ

EV充電インフラ「Terra Charge」などを展開する「Terra Motors」が40億円調達

company

2023年6月26日、Terra Motors株式会社は、総額40億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Terra Motorsは、電気自動車(EV)向けの充電サービス「Terra Charge」や、アジア地域でのEV販売事業、インドでのEV3輪の開発・販売事業、金融サービス事業などを展開しています。

「Terra Charge」は、EVの充電設備だけでなく、充電時間の設定や料金決済を行う専用アプリ、管理クラウド、サービスの提供開始に必要なマンション管理組合などへの説明、充電設備の設置工事、ハード・ソフトの管理運営までをワンストップで提供する充電インフラサービスです。

今回の資金は、プロダクト開発、事業領域の拡大、採用・組織体制の強化に充当します。


気候変動への対策として、世界中で電気自動車(EV)への移行が進んでいます。EVは走行時に排気ガスを出さないため、地球環境に優しい車として注目されています。

しかし、日本ではEVの普及がまだ進んでいません。その一因は、充電インフラの整備が遅れていることです。都市部では充電スタンドや充電器が比較的多く存在しますが、地方では充電インフラが不足しており、旅行などの長距離移動には不便が伴います。

また、マンションなどの集合住宅に住む人びとは、自宅に充電設備を設置できないという問題も抱えています。集合住宅の駐車場に充電設備を設置するには、管理組合の承認が必要であり、承認が得られない場合があります。

このような課題に対応するため、アプリを通じて充電を管理・監視できる充電設備や、集合住宅での導入に関する交渉をサポートする充電インフラサービスが登場しています。これらのサービスは、EVユーザーの利便性向上や充電インフラの普及に貢献することが期待されています。

さらに、こうした充電インフラサービスは商業施設の駐車場などでの充電設備の設置・普及にも寄与しています。EVユーザーの増加に伴い、充電設備は重要な付加価値となるため、商業施設などでの充電設備の需要は今後さらに高まると予測されます。

また、法人においては、脱炭素化の一環としてEVへの移行が進められています。充電インフラサービスは、法人需要も取り込みながら成長していくことが予想されます。

法人では、営業終了後に一度に複数台の電気自動車を充電するケースが想定されますが、これにより電力ピークが発生します。そのため、法人は自動的にピークカットを行う仕組みや、電気代の安い時間帯に充電するなどのエネルギーマネジメントシステムが求められます。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との連携・提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EV Terra Charge Terra Motors エネルギー サービス マネジメント 充電 充電インフラ 充電設備 再生可能エネルギー 株式会社 資金調達 電力 電気自動車
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

XR向けインターフェースデバイスを提供する「Diver-X」が2億円調達
2024年6月19日、Diver-X株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Diver-Xは、XR向けインターフェースデバイスを開発・提供しています。 手がけている「Cont…
「Queue」がテレワーク・在宅ワーク対応のパフォーマンス可視化ツール「Remonade」をリリース
2020年1月23日、株式会社Queueは、「Remonade」をリリースしたことを発表しました。 「Remonade」は、テレワーク・在宅ワーク対応のパフォーマンス可視化ツールです。 毎日のタスク…
女性向けメンタリティ教育サービス提供の「LiLi」が1億円調達
2021年7月27日、LiLi株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 女性向けのキャリアスクール「LiLi」、女子学生向け就活サポートコミュニティ「LiLiキャンパス」、女性メ…
無人コンパクト・ホテル「mizuka」運営の「Hosty」が6億円調達
2020年1月31日、株式会社Hostyは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 無人コンパクト・ホテル「mizuka(ミズカ)」を運営しています。 ホテルの予約から、チェックイン、ゲ…
デジタルものづくりツール「EMARF」やデジタル家づくりサービス「NESTING」などを展開する「VUILD」が2億円調達
2023年8月31日、VUILD株式会社は、商工組合中央金庫(神奈川営業部)より無担保・無保証・希薄化のない融資により、2億円を調達したことを発表しました。 VUILDは、デジタルものづくりツール「E…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集