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「Chatwork」が情報システム部門の機能をアウトソーシングで提供する「IT顧問 情シス君」を運営する「デジタルハック」に出資

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2023年6月21日、Chatwork株式会社は、株式会社デジタルハックに出資したことを発表しました。

Chatworkは、ビジネスチャット「Chatwork」を展開しています。2022年に組成したコーポレートベンチャーキャピタル「Chatworkスーパーアプリファンド」を通じ、Chatworkとの事業シナジーのある企業への出資を行っています。

デジタルハックは、情報システム部門の機能をアウトソーシングで提供する「IT顧問 情シス君」を運営しています。

ITに関する相談窓口、技術的業務の代行などのITヘルプサポートデスク業務、経営戦略に基づいたIT戦略の企画立案・実行などの高度なITコンサルティング業務など、さまざまな業務を担い、企業のIT導入・運用に関わる課題を解決するアウトソーシングサービスです。

デジタルハックは、2023年4月にChatworkが主催する「SMB Growth Pitch」でファイナリストに選出されています。


AIなどの先端分野の著しい発展は、すでにさまざまな産業に大きな変化や革新をもたらしています。世界では、こうしたテクノロジーを活用し業績を上げる企業が続出しており、日本企業もこの変化についていくことが求められています。

この変化のキーワードとなっているのがDX(デジタルトランスフォーメーション)です。DXとは、デジタル化とデータ活用により、ビジネスモデルや企業そのものを変革させ、競争優位性を確立する取り組みのことです。

単なるデジタル化による業務効率化だけでなく、テクノロジーによってビジネスモデルや企業を根本的に変革することが求められています。

一方、中小企業のDXへの取り組み具合については、中小機構の「中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する調査(2022年5月)」によると、DXに「既に取り組んでいる」「取り組みを検討している」と答えた中小企業は合わせて24.8%しかいません。

さらに「取り組む予定がない」中小企業が41.1%も存在しており、中小企業にDXの必要性が認識されていないことが大きな課題となっています。

中小企業がDXに取り組むことができない、あるいは重要性を認識できない理由としては、デジタル人材がいない、中小企業の予算でも導入できるようなソリューションが少ない、導入効果が明確でないことなどが挙げられます。

とくにデジタル人材・IT人材はニーズの高まりを受けて獲得しにくい状況が続いているため、中小企業ではデジタル人材を確保したくても確保できないという課題が生じています。

そこで活用できるのが、アウトソーシングサービスといった外注サービスです。

アウトソーシングサービスを活用することで、フルタイムで人材を雇用するよりも安価に必要とする業務を進めることができ、また人材不足にも対処が可能です。

近年は、コンサルティングもあわせて提供するアウトソーシングサービスも増えてきており、自社の課題を明確にできていない企業でも活用することができます。

創業期はフットワークの軽い運営が求められます。事務作業などをアウトソーシングすることで、企業を成長させることに集中することができます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、アウトソーシングの導入方法や、外注の活用法について詳しく解説しています。

また、円滑に業務を進めるには組織をしっかりと構築することも重要であり、そのための資金調達なども必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、融資やVCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
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