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「EAGLYS」と「椿本チエイン」が資本業務提携を強化 「AI画像認識技術」の事業展開を加速

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2023年5月8日、EAGLYS株式会社は、株式会社椿本チエインがEAGLYSの第三者割当増資を引き受け、2021年2月の出資に続く追加資本提携を実施したことを発表しました。

EAGLYSは、秘密計算技術を中心としたデータセキュリティ技術とAI設計技術により、データセキュリティ、データ利活用支援、AI設計・開発事業を展開しています。

椿本チエインは、チェーン、搬送システム、モビリティ、モーションコントロールの領域において、機械部品・自動車部品の製造や、それらを組み合わせた自動化システムを手掛けています。

両社は、オープンイノベーションによって開発した「AI画像認識技術」の実用化に取り組んでいます。これまでの開発成果としては、物流現場で利用できる、多品種商品の同時認識・精度品質の維持・学習データ不足に対する精度向上などを実現した「AI画像認識技術」の実現、椿本チエインの仕分け装置向けに「カメラ撮像機能を備えた筐体型AI画像認識装置」をパッケージ化した「AIてむ鑑定士」の開発などがあります。

今回の提携により、「AI画像認識技術」のさらなるアップグレード、産業分野への実用化、製品搭載・販売による浸透、AI・秘密計算・暗号技術に関する研究開発の強化を行います。


機械学習の進歩により、コンピューターの計算能力が向上し、AI技術は急速に発展しています。

現在、AIは多岐にわたる領域で活用され、ビジネスの高度化や業務効率化に欠かせない技術として注目されています。

とくにAIを活用した画像認識技術は、カメラというありふれた機械であるにもかかわらず、さまざまなデータの取得や解析が可能であり、応用範囲が非常に広いことが特徴です。

たとえば、工場における製品・部品の不具合検出、防犯カメラにおける不審者・異常行動の検知、交通量調査、スポーツにおける動作解析など、多岐にわたる領域で効率化や革新をもたらしています。

物流業界は、EC市場の拡大や人手不足により、各工程における省人化・無人化ニーズが高まっています。とくにニーズが高いのが倉庫内でのピッキング作業の効率化です。

AI画像認識技術は、こうしたピッキング作業において、対象商品の、形状・色・模様などを認識し、属性などによって自動で振り分けることを可能にします。

一方、通常のAI画像認識技術は、物流倉庫で扱う多品種商品を高速・高精度に認識することに課題を抱えています。

EAGLYSと椿本チエインは、こうした物流領域でも活用可能なAI画像認識技術を共同で開発し、これをもとに事業の効率化・高度化や、AI画像認識技術の実用化を目指しています。

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カテゴリ 有望企業
関連タグ AI EAGLYS セキュリティ チェーン データ利活用 マテハン 技術 株式会社 物流 画像認識 秘密計算技術 資本提携 資本業務提携
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