注目のスタートアップ

電話DXサービスを展開する「IVRy」が13.1億円調達

company

2023年3月29日、株式会社IVRyは、総額13億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、AI音声認識機能(β版)とChatGPTを活用した通話音声要約機能(β版)を提供開始したことも併せて発表しました。

IVRyは、電話DXサービス「IVRy(アイブリー)」を開発・提供しています。

さまざまなシーンでの電話業務を自動化し、フロントオフィス業務の効率化・生産性向上を実現するSaaSです。

新規電話番号の取得、自由な音声ガイダンス、 SMSの自動返信、受電通知、着信フローの作成、電話転送、音声録音、顧客管理、ブラウザからの発信などの機能を提供しています。

今回追加したAI音声認識機能は、従来の電話のキーパッドでの分岐ではなく、実際の音声を認識し自動で対応する機能です。

また通話音声要約機能は、OpenAI社の高性能AIチャットボット・ChatGPTを活用しており、「IVRy」上で利用された通話内容・録音内容を要約して表示する機能です。


電話対応は多くの業界で必要となる業務です。かかってくる電話の内容の重要度はそれぞれ違うのですが、まず電話をとって内容を聞かなければその重要度がわからないということが電話の大きなデメリットです。

そして重要な連絡を取り逃してしまってはいけないため、電話がかかってきたら仕事を中断して電話対応をしなくてはなりません。これは大きな業務負担となっており、仕事が中断されることで生産性の低下につながっています。

この課題を解決する電話対応代行サービスなどもありますが、中小・スタートアップなどの小規模な企業や、フリーランスや士業などではコストの問題から導入することは難しいという課題があります。

こうした課題を解決するのがAIを活用した電話対応サービスです。

近年のAI技術の発展により音声の高精度な解析を実現できるようになっており、AIによる電話対応の自動化が実現されています。

AIを活用した電話対応サービスは比較的低コストで導入できるため、中小・スタートアップなどにおいても導入が進んでいます。

さらに近年は、OpenAI社によるAIチャットボット・ChatGPTや、そのベースとなっている大規模言語モデルが注目され、すでにサービスに組み込んで利用する企業も多数出てきています。

ChatGPTは、自然な文章による質問への回答、テキストの要約、企画書・小論文の執筆、プログラミングなどさまざまなことを、自然な文章のやり取りで行うことができるAIチャットボットです。

文章を扱うサービスにおいてChatGPTはこれまでにない変革をもたらすものとして考えられています。

「IVRy」は、通話音声・録音音声の要約機能としてChatGPTを活用しており、今後もこうしたAI技術を活用し、さらにサービスの高度化を図っていくことでしょう。

AIは業務効率化にとって欠かせない技術となってきました。創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI音声 ChatGPT DX IVRy SaaS アイブリー サービス 営業 対話型AI 応答 株式会社 注文 自動 自動化 資金調達 電話 電話対応 音声認識
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

D2Cコンタクトブランド「OvE」など展開の「BSMO」がフィリピンの農業系大手「AgriNurture」と農産品の輸出入などで業務提携
2021年11月11日、株式会社BSMOは、AgriNurture, Inc.(本社:フィリピン・マニラ)と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 今回の提携は、輸出入等中心とした包括的な事業の…
国際宇宙ステーションに代わる宇宙環境利用プラットフォームを開発する「ElevationSpace」が3.1億円調達
2022年3月9日、株式会社ElevationSpaceは、総額約3億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 国際宇宙ステーション(ISS)に代わる宇宙環境利用プラットフォームとなる、…
建設業向け3Dスキャンアプリ「Scanat」提供の「nat」が8,000万円調達
2022年4月6日、nat株式会社は、総額約8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 natは、建設業向け3Dスキャンアプリ「Scanat」を提供しています。 iPhone/iPadに搭…
専門4誌と広告界の最新ニュースが読める法人向けサービス「宣伝会議オンラインニュース」がリリース
2022年1月6日、株式会社宣伝会議は、「宣伝会議オンラインニュース」(β版)の販売を2022年1月5日から開始したことを発表しました。 「宣伝会議オンラインニュース」は、宣伝会議が発行する月間専門誌…
曲がれる自走型ロープウェイ「Zippar」を開発する「Zip Infrastructure」が1.9億円調達へ
2022年4月12日、Zip Infrastructure株式会社は、総額1億9,000万円の資金調達を実施することを発表しました。 Zip Infrastructureは、次世代の交通インフラである…

大久保の視点

ニコニコ超会議・学生ピッチ甲子園ビジネス部門優勝&1000万円獲得はウェルヘルス土井久生馬さん
2024年4月27日(土)~2024年4月28日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議実行委員会で『ニコニコ超会議2024』が開催された。 『ニコニコ超会議20…
(2024/4/28)
「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】