注目のスタートアップ

支援プロジェクト「Hybrid Technologies Capital」の第9弾支援先として処方箋入力代行サービス「precal」を提供する「プレカル」が選定

company

2023年1月4日、株式会社ハイブリッドテクノロジーズは、支援プロジェクト「Hybrid Technologies Capital」の第9弾支援先として、株式会社プレカルを選定したことを発表しました。

「Hybrid Technologies Capital」は、ハイブリッドテクノロジーが、スタートアップの事業成長を目的に出資とエンジニアリソースの提供を行う支援プロジェクトです。

プレカルは、薬局向けのオンライン事務員による処方箋入力代行サービス「precal(プレカル)」の提供や、利用料0円から利用できるクラウド型レセコンの開発を行っています。

「precal」は、自動受付システムと、それによりスキャンされた処方箋データのオンライン事務員による入力代行により、薬局の受付から入力業務の効率化・無人化を実現するサービスです。

今回の「Hybrid Technologies Capital」による支援により、プレカルはレセコンSaaSの開発を推進します。

薬局内での業務フローは、大雑把にいえば、受付、処方箋の入力、薬の調剤・準備、薬の受け渡し、薬歴の管理となっています。

処方箋の入力は薬局における業務のうちかなりの割合を占める事務作業なのですが、薬局によっては事務員を配置していないケースも多く、処方箋入力を薬剤師自身が担当することによって業務負担が高くなっていることが課題となっています。

さらに、処方箋の書き方は病院・医師によって異なり、そしていまだ手書きであることもしばしばあります。

またそれをレセコンに手入力することになるため、ミスを防ぐための確認などに手間がかかっています。

効率化を実現するため、紙の処方箋をデジタルデータに変換するためのシステムの導入も考えられますが、処方箋の書き方は統一されていないため、OCRで文字を読み取ったとしても適切にシステムに入力されないこともよくあります。

近年はこの課題を解決するため、処方箋にQRコードをつけたり、電子処方箋が導入されるようになってきましたが、すべての処方箋がデジタルなものに置き換わるにはまだ時間がかかります。

プレカルは、この処方箋入力業務を効率化し事務員を不要にするため、入力代行サービス・自動受付システム「precal」を提供しています。

また、プレカルは、薬局向けのクラウド型レセコンも開発しています。

レセコン(レセプトコンピューター)とは、医療機関の基幹システムとして導入されているシステムです。

もとは医療報酬を請求するためのレセプト(医療報酬明細書)を作成するシステムでしたが、現在は、患者の登録、受付、保険証の確認、診療内容の記録、処方箋の発行などさまざまな業務を担っています。

一方、現在普及・導入されているレセコンは古いシステムが多く、最新の外部システムとの連携が遅れているほか、オンプレミス型であるため導入・保守・点検・更新に高いコストがかかっていることが課題となっています。

プレカルは、自社でクラウド型レセコンを提供し「precal」との連携をスムーズにすることで、さらに薬局における事務作業を効率化することを目指しています。

企業を成長させていくためには最新のシステムの活用が重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BPO precal SaaS アウトソーシング オンライン ハイブリッドテクノロジーズ プレカル レセコン 代行 代行サービス 入力 処方箋 受付 株式会社 無人化 自動化 薬局 資金調達 遠隔
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「Facebook」が東北地方5市と事業連携協定を締結
2019年7月31日、Facebook Japan株式会社は、岩手県盛岡市、秋田県横手市、湯沢市、大仙市、仙北市と「地域経済・地域コミュニティ活性化に関する事業連携協定」を締結したことを発表しました。…
習慣化プラットフォーム「Smart Habit」を運営する「WizWe」が資金調達
2023年3月22日、株式会社WizWeは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社アイシンと米ペガサス・テック・ベンチャーズが運営するCVCです。 WizWeは、習慣化プラットフォ…
高高度ガス気球や旅行用気密キャビンを設計・開発する「岩谷技研」が資金調達
2021年10月20日、株式会社岩谷技研は、資金調達を実施したことを発表しました。 これにより、累計調達額は5億3,000万円となりました。 岩谷技研は、高高度ガス気球や、旅行用気密キャビンを設計・開…
不整地における作業負担軽減や効率化に取り組むハードウェアスタートアップの「CuboRex」が7,500万円調達
2021年11月4日、株式会社CuboRexは、総額約7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ねこ車電動化キット「E-cat kit」や、電動クローラーユニット「CuGo」を開発・提供…
「大阪大学ベンチャーキャピタル」が創薬支援事業とがん治療薬創薬事業を展開する「HOIST」に投資実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社HOISTに3億円の追加投資を実行したことを発表しました。 HOISTは、がん治療薬と創薬支援技術の研究開発を行う大阪大学発のバイオベンチャーです。 開…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集