注目のスタートアップ

移住マッチングプラットフォーム「たびすむ」を運営する「BeA」が1億7,480億円調達

company

2022年11月1日、株式会社BeAは、総額1億7,480億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営する株式会社トラストバンクと、株式会社コンコードエグゼグティブグループ代表取締役社長の渡辺秀和氏です。

BeAは、移住マッチングプラットフォーム「たびすむ」や、中国最大の旅行SNS「馬蜂窩(Mafengwo)」と中国のSNS「Weibo」を組み合わせたインバウンド誘客事業、自社観光情報メディア「夢旅…」を活用した国内観光誘客事業などを展開しています。

「たびすむ」は、2022年10月時点で全国1,600を超える自治体が情報を掲載する移住マッチングプラットフォームです。

性格・移住診断によって相性のいい自治体をおすすめするほか、移住に関する記事の発信、移住相談などを行っています。

今回の「ふるさとチョイス」との連携により、「たびすむ」は、ふるさと納税から、観光、移住までの情報を一貫して掲載するプラットフォームとなります。これにより、関係人口・交流人口・移住人口のすべてにリーチできます。

今回の資金は、「たびすむ」の追加開発(自治体情報ページなどのリニューアル、コミュニティ機能などの追加、自治体DXを支援する新規機能の開発など)や、人材採用の強化、PRの強化に充当します。

認定NPO法人ふるさと回帰支援センターの首都圏在住者を対象とした移住に関する調査(2021年10月7日発表)によると、1都3県に在住の20~74歳の男女のうち、地方移住を希望している人が309万人(推計)いることがわかりました。

さらに、移住検討とコロナ禍の影響については、影響があると答えた人は3割で、7割の人がコロナ禍と関係なく移住を希望していることがわかっています。

地方への移住を希望する人が増加している理由としては、働き方の多様化によって首都圏に住む(首都圏で仕事する)必要がなくなった人が増加したことや、首都圏では予算的な問題で戸建てを持てないこと、子育てに関する支援・環境を整備する地方自治体が増えていることなどが挙げられます。

一方で移住はこれまでの生活スタイルなどが大幅に変化するイベントでもあります。

そのため実際に移住してからでないと移住後の生活がわからないというような一か八かの移住ではなく、事前にしっかりと情報を入手し、移住後の生活のイメージを固めたり、移住後の自治体・地域の支援などを受けられるようにすることが重要です。

移住に関するポータルサイトやサービスは、こうした移住を希望する人と、移住者を受け入れる自治体のサポートを行っています。

「たびすむ」は、全国にある全1,724の自治体のうち1,600以上が情報を掲載する、業界最大級の移住マッチングプラットフォームです。

今回の「ふるさとチョイス」との連携により、地方に興味を持つ人をさらに取り込むことが可能になるため、今後のサービス展開に注目が必要です。

社会課題を解決するビジネスは、自治体や他企業と連携して進めていくことが重要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、人脈を作るためのノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BeA たびすむ トラストバンク プラットフォーム ふるさとチョイス ふるさと納税 マッチング 地方創生 地方自治体 株式会社 移住 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

自宅出張トリミングサービスを展開する「ホームトリマー」が2,800万円調達
2022年12月20日、株式会社ホームトリマーは、総額2,800万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ホームトリマーは、自宅出張専門のトリミングサービス「ホームトリマー」を展開しています。 数…
循環型養殖と「つきみいくら」などのD2Cブランドを展開する「Smolt」が6,500万円調達
2022年9月15日、株式会社Smoltは、総額約6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 山と海をつなぐ独自の循環型養殖技術によるサクラマスの完全養殖を実現している宮崎大学発ベンチャー…
「東京地下鉄(東京メトロ)」が電子文具を利用した幼児教室「アウルキッズ」などを運営する「OWLedge」に出資
2023年5月18日、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)は、株式会社OWLedgeに出資したことを発表しました。 OWLedgeは、電子文具・教材を利用した幼児教室「アウルキッズ」を中心に幼児教育事業を…
国産の米ぬか由来のスーパービタミンEなどを製造・販売する「ファイトケミカルプロダクツ」が3,770万円調達
2022年4月7日、ファイトケミカルプロダクツ株式会社は、総額3,770万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ファイトケミカルプロダクツは、東北大学大学院工学研究科北川尚美教授が開発したイオン…
ベトナムのITエンジニア人材を中心としたラボ型開発事業などを展開する「freecracy」が資金調達
2023年6月19日、freecracy株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 freecracyは、ラボ型開発事業、ATS/HRIS SaaS事業、HiringTechプラットフォーム「…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集