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2022年10月13日コーヒー専門通販「PostCoffee」とコーヒーのサブスクリプションサービスを提供する「POST COFFEE」が4.3億円調達

2022年10月12日、POST COFFEE株式会社は、総額約4億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
POST COFFEEは、コーヒー専門の通販サイト「PostCoffee」と、コーヒーのサブスクリプションサービス「PostCoffeeサブスクリプション」を展開しています。
「PostCoffeeサブスクリプション」は、簡単な質問に答えるコーヒー診断により、約30万通りの組み合わせから好みのコーヒーが届くサブスクリプションサービスです。
届いたコーヒー豆にフィードバックを送ることで、好みが最適化されていくこと、届けているすべてのコーヒーがスペシャルティコーヒーであることを特徴としています。
「PostCoffee」は、2022年4月にローンチしたコーヒーの専門通販サイトです。
有名コーヒーショップのコーヒー豆と、世界20か国以上の自社焙煎コーヒーをラインナップしています。
15時までの注文は当日発送で、最短翌日にポスト投函されること、全国送料無料であることを特徴としています。
今回の資金は、小売店への卸売、小売店向けの商品開発、レストラン・カフェ・ホテルなどへのコーヒー豆の卸売など、オフラインのチャネル拡大に充当します。
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全日本コーヒー協会「日本のコーヒー需給表」によると、国内のコーヒーの消費量は年々増加を続けており、1996年に約35万トンだった消費量が、2018年には約47万トンへと成長しています。
さらに、日本は世界のコーヒー消費量において4%を占め、EU、アメリカ、ブラジルに次ぐ消費量であるため、世界的にも大きな市場規模といわれています。
近年は、アメリカを中心としてスペシャルティコーヒーが流行しており、国内でもスペシャルティコーヒーを提供するカフェや、取り扱うロースター(焙煎所)も増えています。
スペシャルティコーヒーとは、生産から消費まで徹底した品質管理が行われている高品質なコーヒーのことです。
コーヒーが大量生産大量消費のモデルによって流通することにより、世界的にコーヒー価格が低迷していきました。これにより、零細のコーヒー豆農園は十分な利益を得られない状況に置かれています。
スペシャルティコーヒーは、コーヒーに美味しさやオリジナリティといった付加価値を持たせ、さらにコーヒー農園と直接取引をすることで生産者にも利益が還元されます。つまり、コーヒー豆の持続的な生産・流通を実現するための仕組みでもあるのです。
こうしたスペシャルティコーヒーは、流通量が少ないことから、ロースターは自社ECのみで販売するというケースが目立ちます。
一方で、消費者にとってこの状況はスペシャルティコーヒーを探すことが難しいという課題があります。
POST COFFEEは、このスペシャルティコーヒーの流通の課題を解決するため、コーヒーのショッピングモール「PostCoffee」を運営しています。
今後はオフラインでの販路拡大にも取り組み、スペシャルティコーヒーをさまざまな領域へと広げていくようです。
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