注目のスタートアップ

コネクテッドバッテリー「MaBeee」を展開する「ノバルス」が「象印マホービン」と資本業務提携

company

2022年10月11日、ノバルス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、象印マホービン株式会社です。

ノバルスは、乾電池を使う製品のモニタリングや遠隔での出力制御を実現するコネクテッドバッテリー「MaBeee(マビー)」シリーズを開発・提供しています。

「MaBeee」は、単四電池を単三電池にするアダプターにワイヤレス通信技術を搭載したデバイスです。

照明・トイレ・テレビ・エアコンが利用されたことを通知する家族みまもりサービス「みまもり電池」、単三電池で動くおもちゃなどの製品を専用アプリからコントロールできるようになる「MaBeeeトイコントロールモデル」などを展開しています。

「みまもり電池」は、家電やリモコンに利用する電池をコネクテッドバッテリーに変更することで、手軽に高齢者などの見守りを実現するサービスです。

象印マホービンは、電気ポットの利用を離れて暮らす家族に通知する「みまもりほっとライン」サービスを展開しています。

今回の提携により、両者の技術・ノウハウを組み合わせ、新たな商品・サービスを企画開発します。

具体的には、実証実験を通じ、フレイル(虚弱)や、認知機能低下の予兆検知・早期発見、改善のためのサービスを拡充します。

国内では高齢者の増加と同時に、単独世帯の高齢者や共働き世帯も増加しています。これに伴い、離れて暮らす親がちゃんと生活できているのか不安に感じる家族が増えています。

子世代はスマートフォンなどのデジタルデバイスを利用して連絡を取り合うことが可能ですが、シニア世代はデジタルデバイスを使いこなすことが難しいこともあります。

そのため、高齢者の見守りのため、手軽に導入・利用できるデバイス・IoTのニーズが高まっています。

すでに多種多様なサービスが登場しており、象印マホービンが提供するような電気ポットを利用した通知サービスから、防犯カメラを利用したもの、コミュニケーションロボットを利用したもの、ウェアラブルデバイスを利用したもの、シニア向けプリペイドカードを利用したものなど多岐にわたります。

ノバルスのアイデアは、乾電池をIoTデバイスにするというものです。乾電池がインターネットにつながることで、乾電池を使う製品のモニタリングや遠隔での出力制御が可能となります。

ほぼすべての生活者は、テレビやエアコンのリモコンなど、乾電池を使う製品を使用しています。

毎日使用する家電で見守りができるだけでなく、その導入も簡単で、他の方法に比べてコストが低いという特徴があります。

IoTなどテクノロジーの活用は、業務効率化や省人化のために重要なものです。創業期はコストの面から多くのシステムの導入は難しいかもしれませんが、優先度の高いものから導入することで、創業期から効率的な業務を行うことができるでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ IoT IoTデバイス MaBeee インターネット シニア ノバルス バッテリー みまもり電池 モニタリング 乾電池 家族 株式会社 見守り 象印マホービン 資本業務提携 資金調達 通信 遠隔 電池 高齢者
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

複業マッチング・プラットフォーム運営の「Another works」が1.6億円調達
2021年4月16日、株式会社Another worksは、総額1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 複業マッチング・プラットフォーム「Another works」を運営・開発し…
企業の温室効果ガス排出削減支援の「クレアトゥラ」が3.5億円調達
2024年8月9日、クレアトゥラ株式会社は、総額3億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クレアトゥラは、企業などの脱炭素化の実現に向けて、カーボンプロジェクト開発や、カーボンクレジッ…
自宅でできるオンライン介護リハビリ「Rehab Studio」の提供が開始
2023年7月13日、株式会社Rehab for JAPANは、「Rehab Studio」の提供を開始することを発表しました。 「Rehab Studio」は、高齢者が自宅からオンラインでリハビリ専…
フリースクールや通信制サポート校を運営する「無花果」が資金調達
2023年7月10日、無花果株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 無花果株式会社として通信制サポート校(学習等支援施設)「無花果高等学園」の運営や、教員研修システム開発を手がけるほか、N…
eギフトサービス「AnyGift」を運営する「AnyReach」が1.1億円調達
2023年1月25日、AnyReach株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 AnyReachは、eギフトサービス「AnyGift(エニーギフト)」を運営しています。 ECやD2Cを運営す…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集