注目のスタートアップ

耕作放棄地を活用したオリーブの栽培やオリーブ商品の開発を手掛ける「ジャングルデリバリー」が資金調達

company

2022年10月5日、株式会社ジャングルデリバリーは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、東和SBIお客様応援投資事業有限責任組合(東和SBIお客様応援ファンド)です。

ジャングルデリバリーは、地域の耕作放棄地問題を解決するため、耕作放棄地を活用したオリーブの栽培と、オリーブオイルやオリーブ化粧品などの開発・商品化を推進しています。

本社のある群馬県館林市において耕作放棄地を活用したオリーブ事業を展開し、地域の農家へのオリーブ植樹指南、搾油所の開設、オリーブオイルやオリーブ茶などの製品化など、企業とのアライアンスに注力しながら事業を進めています。

今回の資金は、オリーブ栽培専門家など技術者の招聘、オリーブを活用した商品開発の推進などに充当します。

耕作放棄地とは、過去に農地として利用され作物が育てられていたものの、現在は利用されず放棄されている土地のことです。

遊休農地とは違い、利用されておらず今後も耕作の見込みがない土地のことを指します。

耕作放棄地は、農業従事者の高齢化や人手不足によって増加しており、耕作放棄地の総面積は、1975年には13.1万haだったものが、2015年には42.3万haへと増加しています。

耕作放棄地の増加が引き起こす問題は、農地面積の減少、土壌の質の悪化、害虫・雑草による周囲の農地への悪影響、鳥獣による近隣への影響などがあります。

そのため耕作放棄地は、再び農地として利用するか、農地以外で利用することが求められています。

近年はこの耕作放棄地においてオリーブを栽培する取り組みが全国的に徐々に広がっています。

オリーブから作られるオリーブオイルは健康効果が注目され、近年は食卓でも一般的に使用されるようになっています。

また、オリーブオイルの絞りかすは、化粧品・飼料・燃料などで利用できます。

ほかにも剪定時に出たオリーブの葉は乾燥させ、健康に良いオリーブ茶にできます。

株式会社ジャングルデリバリーのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ジャングルデリバリー 代表取締役 三田英彦氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

起業からの5年間で設備投資やプロダクト開発を行ってきました。

今後は人に投資し、プロダクトに磨きをかける、広報やマーケティング、財務それぞれの才能をお迎えしたいと存じます。

・今後の展望を教えてください。

耕作放棄地でのオリーブ栽培家を増やし、99%輸入に頼るオリーブ製品の国内製造率を高めます。

苗栽培からプロダクト開発、輸出、オイル搾油機製造、産業ツーリズムに至るまで一気通貫で行っていきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

地域経済と地球環境に貢献しつつ事業を拡大させてまいります。

農業では売上を向上させるため、自社で加工品をつくって売るなど、付加価値を高める取り組みが重要となっています。またその販売ではEC(ネット通販)の活用が注目されています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方、インターネットを活用した集客ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ オリーブ ジャングルデリバリー 株式会社 栽培 群馬県 耕作放棄地 資金調達 農業 館林市
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【3/14開催】「ちばのキラリ商品支援事業2023」研修&ニーズ マッチングイベントが開催
第3回「研修&ニーズマッチングイベント」のお知らせです。 県産農林水産物などの地域資源を活用した商品(ちばのキラリ商品)の開発や販売展開を支援する「ちばのキラリ商品支援事業2023」の一環として実施さ…
蚕由来タンパク質を用いたヒト・動物用の経口ワクチンを開発する「KAICO」が2.9億円調達
2024年1月19日、KAICO株式会社は、総額2億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 KAICOは、蚕でつくったタンパク質抗原を用いて、ヒト用・動物用の経口ワクチンを開発していま…
日本円デジタルコイン運営の「日本暗号資産市場」が4,000万円調達
2021年1月15日、日本暗号資産市場株式会社は、総額約4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 2020年8月に、日本円・BTC・ETHで購入可能な事業者用前払式支払手段ERC20トー…
ビーコンを使ったPOI位置情報プラットフォーム「pinable」提供の「スイッチスマイル」が資金調達
2022年5月24日、株式会社スイッチスマイルは、資金調達を実施したことを発表しました。 関西万博に寄与し関西の活性化を目指すスタートアップに出資をする「大阪・関西万博活性化ファンド」の出資1号案件と…
エッジAIプロセッサー「AiOnIc」を開発する「ArchiTek」が11.8億円調達
2022年6月20日、ArchiTek株式会社は、総額約11億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ArchiTekは、エッジ側でのAI処理と画像・音声処理を行うエッジAIプロセッサ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集