注目のスタートアップ

空飛ぶクルマと物流ドローンを開発する「SkyDrive」が96億円調達

company

2022年9月26日、株式会社SkyDriveは、総額96億円の資金調達を実施したことを発表しました。

SkyDriveは、空飛ぶクルマと、30kgの荷物を運搬できる物流ドローン「SkyLift」を開発しています。

開発する空飛ぶクルマは、垂直離着陸が可能な電動駆動のエアモビリティ(eVTOL)です。

2020年8月に試験機「SD-03」の公開デモフライトに成功し、2021年9月に大阪府・大阪市と連携協定を締結しています。

2025年の大阪・関西万博開催時のエアタクシーサービス実現のため、2人乗り機体「SkyDrive式SD-05型(SD-05)」を開発しています。

物流ドローン事業では、2021年6月に成田市とドローン活用・社会実装促進に向けた協定を締結しており、成田市での土木現場を想定した資材の運搬などの実証実験を進めてきました。

2022年8月には、電力会社の鉄塔メンテナンス業務において、塗料1.6トン分の一斗缶を3日間にわたり山間部へと運搬しました。

今回の資金は、事業基盤・経営基盤の強化に充当します。

空を飛ぶ乗り物(エアモビリティ)は、これまで旅客機やヘリコプターなどごく一部に限られていました。しかし、ここ数年間で実用化に向けた構想の勢いが増しており、とくにeVTOLの研究開発が進んでいます。

eVTOLとは、垂直離着陸可能なマルチコプターで、電気で駆動するエアモビリティです。

垂直離着陸は離着陸時に滑走路などの大きな土地を必要としないため、日常的にエアモビリティを利用するための重要な機能です。

またeVTOLはヘリコプターと比べ、低い騒音レベル・低い操縦コスト・高い安全性といった点で勝っています。将来的には空という広大な空間を利用する効率的な乗り物として自動車を代替することになる可能性もあります。

世界ではスタートアップのほか、ボーイングやエアバスなど大手航空機会社などもeVTOLの開発に参入しており、実用化が近づいています。

SkyDriveはエアモビリティとして国土交通省に型式証明申請が受理された国内初の企業となります。

型式証明とは、国土交通省が航空法にもとづき、設計・構造・強度・性能などが所定の安全基準や環境基準に適合していることを証明するものです。

またSkyDriveは2025年の大阪・関西万博において、エアタクシーとしてeVTOLを実用化することを目指しています。

最新のプロダクトの開発には多くの資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資だけではなく、ベンチャーキャピタルから出資を受ける方法や、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関するノウハウを紹介しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ eVTOL SD-05 SkyDrive SkyLift エアモビリティ スカイタクシー ドローン モビリティ 大阪・関西万博 株式会社 物流 空飛ぶクルマ 資金調達 運搬 電動垂直離着陸機
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金」第2次公募
2023年8月9日、株式会社NX総合研究所は「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業(新技術を用いたサプライチェーン全体の輸送効率化推進事業)」の2次公募を開始したことを発表しました。 令和…
「ナレッジワーク」が10億円調達 セールスイネーブルメントクラウド「ナレッジワーク」を正式リリース
2022年4月20日、株式会社ナレッジワークは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、セールスイネーブルメントクラウド「ナレッジワーク」を正式リリースしたことも併せて発表しました…
中高生向けプログラミング教育事業展開の「ライフイズテック」が15億円調達
2019年11月15日、ライフイズテック株式会社は、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 中高生向けのプログラミング教育事業を展開しています。 今回の資金は以下の取組みに充当されます…
かかりつけ医を推進するプロダクトを開発・提供する「レイヤード」が「メディパル」「FFGベンチャービジネスパートナーズ」と資本提携
2023年1月16日、株式会社レイヤードは、メディカル・データ・ビジョン株式会社と資本業務提携および、株式会社メディパルホールディングス、株式会社ふくおかフィナンシャルグループ傘下のベンチャーキャピタ…
タンパク質の網羅的解析技術「AIプロテオミクス」の実用化・社会実装を推進する「aiwell」が資金調達
2022年7月29日、aiwell株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社レバレッジと、株式会社メタセクォイア・デザインです。 aiwellは、国立東京工業大学発のベンチ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集