注目のスタートアップ

ヒト神経作製技術や人工シナプス形成技術を有する「Jiksak Bioengineering」が8億円調達

company

2022年8月29日、株式会社Jiksak Bioengineeringは、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Jiksak Bioengineeringは、神経オルガノイド「Nerve Organoid」作製技術と人工シナプス形成技術を基盤に、創薬研究や、受託試験、共同研究を展開しています。

「Nerve Organoid」は、ヒトiPS細胞から作られる、体内と類似した細胞体の凝集部と軸索束を有する神経組織です。

これを用いることで、創薬プロセスにおける候補化合物やターゲット分子の有効性・毒性評価・安全評価を、より高い確度で予測することが可能となります。

また、「Nerve Organoid」と人工シナプス形成技術を基盤に、運動神経と骨格筋のつながりを改善し得る、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の創薬研究を進めています。

今回の資金は、既存事業と医薬品・医療機器開発プロジェクトのさらなる加速に充当します。

オルガノイドとは、試験管の中で幹細胞からつくるミニチュアの臓器です。

従来の培養細胞などに比べ、解剖学的・機能的に生体内の臓器により近い特徴を有しており、病態理解や創薬研究で活用されています。

オルガノイドを移植に用いた再生医療なども進展していくと考えられています。

Jiksak Bioengineeringの「Nerve Organoid」は神経細胞のオルガノイドです。

神経系の病気の病態理解や創薬研究で応用でき、とくにJiksak Bioengineeringは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の創薬研究を進めています。

ALSは、身体を動かすための神経系が障害を起こし、身体を動かすことができなくなっていく病気です。

原因はわかっておらず、根治のための治療法が確立されていないため、指定難病のひとつとして国に指定されています。

国内では、全国に約1万人の患者がおり、毎年1,000~2,000人が新たに診断されています。世界では40万人の患者がいると推計されています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ iPS細胞 共同研究 創薬 株式会社 研究 細胞 組織 試験 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「R.ホールディングス」と「Tranzax」が共同で電子記録債権ファクタリングサービスの提供を開始
2022年6月20日、R.ホールディングス株式会社は、Tranzax株式会社と共同で、電子記録債権ファクタリング(継続的な都度買取)サービスの提供を開始したことを発表しました。 R.ホールディングスは…
パワーポイント(スライド)を最短30秒でWebサイトに変換するSaaS「Slideflow」がリリース
株式会社デジタルレシピは、「Slideflow(スライドフロー)」の法人提供を2022年3月18日から開始したことを発表しました。 「Slideflow」は、パワーポイント(PowerPoint)もし…
「TGオクトパスエナジーグループ」が5.5億米ドル調達
2022年8月5日、TGオクトパスエナジー株式会社は、オクトパスエナジーグループ(本社:ロンドン)が、総額5億5,000万米ドルの資金調達を完了したことを発表しました。 オクトパスエナジーグループは、…
中高生向け探究型キャリア教育を展開する「RePlayce」が1.8億円調達
2025年10月29日、株式会社RePlayceは、総額1億8000万円の資金調達を発表しました。 RePlayceは、中高生向けキャリア探究サービス「はたらく部」の展開、通信制高校サポート校「HR高…
ライドシェアサービスを展開する「newmo」が12億円調達
2025年7月2日、newmo株式会社は、12億円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、シリーズAラウンドは累計179億円でクローズし、創業以来の累計調達額は199億円となりました。 ne…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集