注目のスタートアップ

ロボットとソフトウェアを組み合わせたトータルサービスRaaSを提供する「ハイボット」が資金調達

company

2022年8月24日、株式会社ハイボットは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、積水化学工業株式会社などです。

ハイボットは、インフラ点検ロボットの販売・レンタルや、メンテナンスエンジニアの派遣、点検データを保存・解析するクラウドプラットフォーム「HiBox」を使用した点検データの解析・提供など、ロボットとソフトウェアを組み合わせたトータルサービスであるRaaS(Robot as a Service)を提供しています。

インフラ点検ロボットとしては、ボイラー水管点検ロボット、インフラ点検用ヘビ型ロボットアーム「Float Arm」、発電機内部の点検ロボット「GEEP」などを開発・提供しています。

今回の資金は、各種ロボットの国内外における販売・レンタルを加速させるためのサプライチェーンの強化、「HiBox」の機能強化などに充当します。

積水化学工業とは共同で新たなメンテナンス手法を切り拓き、インフラ点検作業のDX・自動化を進めていきます。

我々の社会的な生活を支えているインフラ設備。これらは戦後高度成長期である1960年代に整備されたものが多く、利用が開始されてから50~60年ほど経過していることになります。

こうしたインフラ設備は老朽化が進んでいますが、予算不足によって充分な補修・修繕が実施されていない現状があります。

またインフラ業界は少子高齢化によって人手不足に陥っており、定期的な点検も充分に行えていません。

こうした老朽化したインフラの状況を象徴するような事故が、2012年12月に起こった「笹子トンネル天井板崩落事故」であるといわれています。

そのため、インフラ点検・修繕においては、安全性を確保しながら、効率化・省人化を実現するような仕組みが求められており、そのひとつとしてロボットが大きな注目を集めています。

ロボットは遠隔や自動で操作できるため、人間では危険な場所でも点検を行うことができます。

また、高度なセンサーなどを搭載することで、これまで困難だった検査・点検も可能となります。

ハイボットのロボットは、捜索・救助活動や、福島第一原子力発電所の廃炉作業などの現場でも利用されており、今後さらにさまざまな現場で活躍していくことでしょう。

事業の拡大のためには戦略的な資金調達や、大企業などとの提携が重要となります。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ hibot HiBox RaaS Robot as a Service インフラ エンジニア クラウド サービス ソフトウェア データ ハイボット レンタル ロボット 保存 株式会社 派遣 点検 解析 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

量子インターネット実現を目的とした量子中継器・量子通信システム・関連技術を開発する「LQUOM」が「東芝」から資金調達
2023年5月9日、LQUOM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社東芝です。 LQUOMは、量子インターネット実現を目的に、量子通信システム・量子中継器・関連技術の開…
クラウド型売掛保証サービス「アラームボックス ギャランティ」 保証料無料で未入金リスクをゼロにするスタートアップ限定プランを提供開始
2022年6月22日、アラームボックス株式会社は、提供する「アラームボックス ギャランティ」において、スタートアップ限定プランの提供を新たに開始したことを発表しました。 「アラームボックス ギャランテ…
法人・自治体向けEV導入支援事業などを展開する「REXEV」が「NTT西日本グループ」と資本・業務提携
2022年7月20日、株式会社REXEVは、西日本電信電話株式会社・NTTビジネスソリューションズ株式会社と、資本および業務提携について合意したことを発表しました。 REXEVは、法人・自治体向けEV…
生成AIによりAI仮想キャラクターとの会話の実現を目指す「Devesion」が1,500万円調達
2023年9月22日、Devesion株式会社は、1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、SkylandVenturesです。 Devesionは、生成AI(Generati…
渋谷区スタートアップビザ出身企業の「ekei labs」が資金調達 体内年齢の検査キットを展開
株式会社ekei labsは、資金調達を実施したことを発表しました。 このプレシード資金調達は、沖縄科学技術大学院大学と提携したファンドを運用する日本のプレシードベンチャーキャピタル、ライフタイムベン…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集