注目のスタートアップ

エッジAIプロセッサー「AiOnIc」を開発する「ArchiTek」が11.8億円調達

company

2022年6月20日、ArchiTek株式会社は、総額約11億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ArchiTekは、エッジ側でのAI処理と画像・音声処理を行うエッジAIプロセッサー「AiOnIc」を開発しています。

AI・画像・音声処理に必要な情報・データをリアルタイムに検知・処理できるエッジAIプロセッサーです。

ハイパフォーマンス・低消費電力・低コスト・柔軟性の4つの条件を同時かつワンチップで実現しています。

「AiOnIc」の販売開始は来年度中を計画しています。また、チップ販売だけでなく、「AiOnIc」を搭載したカメラモジュール、シングルボードコンピューター、関連ソフトウェアの発売も計画しています。

今回の資金は、「AiOnIc」の量産のためのマスク製造費、「AiOnIc」に搭載する他社製の回路IP(知財)費、関連するソフトウェア開発費に充当します。

エッジAIとは、サーバーではなく現場にある端末側で動くAIのことです。

IoT端末などはそれほど良い計算性能を持っていませんが、この限られたリソースでも動くというのがエッジAIです。

インターネットを介してサーバー側で計算すると、情報処理に一定の遅延が生じてしまいます。

たとえば、自動運転車など素早い判断が必要なケースではサーバーで処理をしていては問題が生じます。そのため自動運転車単体でスピーディに情報処理する必要があります。そのときに必要となるのがエッジAIです。

そしてこのエッジAIが動くために必要なのがAIプロセッサーです。AI用に作られたプロセッサーはAIチップとも呼ばれています。

AIチップは、性能、コストパフォーマンス、消費電力、汎用性などの特徴の違いがあるため、用途によって使い分けられています。

ArchiTekは、ハイパフォーマンス・低消費電力・低コスト・柔軟性の4つの条件を両立したエッジAIチップ「AiOnIc」を開発しています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI AiOnIc AIチップ ArchiTek エッジAI エッジAIチップ エッジ向けAIチップ プロセッサー 株式会社 画像 資金調達 音声
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

チャット最適化ツールを提供する「Zenmetry」が資金調達
2024年6月4日、株式会社Zenmetryは、資金調達を実施したことを発表しました。 Zenmetryは、チャット最適化ツール「Zenmetry」を開発・提供しています。 複数のチャットツールのメッ…
地域のパン屋さんと消費者をつなぐ「パンフォーユー」が資金調達
2020年6月9日、株式会社パンフォーユーは、資金調達を実施したことを発表しました。 地域のパン屋と消費者をつなぐプラットフォームを運営しています。 具体的には、日本各地のパン屋の焼きたてのパンを冷凍…
官民共創による社会解決型新規事業開発のコツを学べる研修プログラム「逆プロポ・Learning」がローンチ
2022年5月30日、株式会社ソーシャル・エックスは、「逆プロポ・Learning」をローンチしたことを発表しました。 「逆プロポ・Learning」は、官民共創による社会解決型新規事業開発のコツ・ノ…
キャリアコンサルタントの「フォワード」が7,600万円調達 生成AIを用いた転職サービスを提供開始
2023年7月24日、株式会社フォワードは、総額7,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、特許出願中のデータ整形技術を用いた生成AI×転職・キャリアアップのサービスである「キャリア…
アートECモール「Art Scenes」やオークションシステム「Otosell」など展開の「TODOROKI」が資金調達
2022年4月27日、株式会社TODOROKIは、資金調達を実施したことを発表しました。 TODOROKIは、アートECモール「Art Scenes」、オークションシステムサービス「Otosell」、…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集