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2022年6月13日自動抑草ロボット「アイガモロボ」を開発する「有機米デザイン」が2億円調達

2022年6月10日、有機米デザイン株式会社は、2億円の資金調達を実施したことを発表しました。
引受先は、井関農機株式会社です。
有機米デザインはヤマガタデザイン株式会社のグループ会社で、田んぼの自動抑草ロボット「アイガモロボ」の開発や、有機米の生産支援・流通・販売を行っています。
「アイガモロボ」は、田んぼの雑草を抑制する自動ロボットです。水田をアイガモのように自律航行し、水中を撹拌して泥を巻き上げることで水面下にある雑草の成長を抑制します。
今回の資金は、「アイガモロボ」の量産に向けた生産体制の構築に充当します。
2022年度は、33都府県の圃場で量産のための実証実験を210台体制で実験しています。
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水稲栽培において雑草は水稲の生育に悪影響を与え、収量・品質を低下させます。
雑草を手作業で取り除くのは労力がかかるため、多くの水田では雑草を取り除くための除草剤が利用されています。
一方で、化学的に合成された肥料・農薬・遺伝子組み換え技術については、健康への悪影響を懸念し遠ざける消費者が一定数存在しています。
そのためこのような消費者に向けられた栽培方法である有機栽培がひとつの栽培方法として確立しています。また、有機栽培は農業におけるブランディングでもあり、有機農業の取り組み面積は緩やかに拡大しています。
しかし国内の有機食品市場は、欧米と比べて非常に小さいものとなっています。有機農業に取り組む農家が増えない理由としては、有機栽培に労力がかかることが挙げられています。
とくに除草は大きな負担となっているため、水稲における有機栽培を拡大するには、除草を効率化するイノベーションが求められています。
ロボットを活用した除草はそのひとつであり、水稲以外の農業においても除草ロボットの開発が進められています。
研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。
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関連タグ | アイガモロボ ロボット 有機米デザイン 株式会社 田 田んぼ 田圃 自動 資金調達 |
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