ミニ引っ越しとは?単身パックとの違いを解説します
ミニ引っ越しと単身パックはどう違うの?費用感や取り扱っている業者を一覧で紹介します
リモートワークの普及によって、従来の働き方が変わりつつある中で引っ越しを検討されている方は多いのではないでしょうか。
その中でも個人事業主の方などのように、単身者の引っ越しよりは荷物が多いけれど、会社や家の引っ越しほどではないという方におすすめなのが「ミニ引っ越し」です。
本記事では、ミニ引っ越しとはどういったものなのか、単身パックとの違いや実際に扱っている引っ越し業者を紹介します。
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この記事の目次
ミニ引っ越しとは
ミニ引っ越しとは、引越し業者が提供しているプランの1つであり、荷物が少ない引っ越しに特化したプランで、通常より安く引っ越すことができるものです。
通常の引っ越しのように、作業員とトラックを手配し引っ越しをしてもらうものから、トラックだけを借り、引っ越し作業は自分で行うプランなどさまざまな形が登場しています。
ミニ引っ越しプランは、個人事業主の方のようにある程度の荷物量はあるものの、会社や家の引っ越しほど荷物がない場合などに重宝され、その需要が高まっています。
単身引っ越しプランとの違い
少量の荷物を運ぶという意味で似たサービスの中には、単身引っ越しプランというものもあります。
単身引っ越しプランは、コンテナボックスにダンボールや小さな家具を詰め込み、1台のトラックで複数個のコンテナボックスを輸送するため、費用を抑えて引っ越しをすることができます。
しかし、コンテナボックスに詰める量しか輸送できないため、サイズのある家具などを輸送することはできません。
そのため、ベッドや机などの比較的大きなサイズの家具を運ぼうと思うと、単身引っ越しプランでは対応できないことが多いです。
一方でミニ引っ越しでは、荷物の量によって借りるトラックのサイズなどを選べるため、単身引っ越しプランよりも多くの荷物を輸送することができます。
ミニ引っ越しの費用感
ミニ引っ越しの費用感は、「輸送量」「輸送距離」「時期」の3つの要因によって変動します。
それぞれの要因別にミニ引っ越しの費用をまとめると、おおよそ以下のようになります。
通常期(5月〜2月) | 繁忙期(3月、4月) | |||
---|---|---|---|---|
荷物量 | 軽トラックに収まる | それ以上 | 軽トラックに収まる | それ以上 |
20km以内 | 20,000円 | 30,000円 | 40,000円 | 50,000円 |
50km以内 | 30,000円 | 40,000円 | 50,000円 | 60,000円 |
100km以内 | 50,000円 | 60,000円 | 70,000円 | 80,000円 |
それ以上 | 70,000円 | 80,000円 | 90,000円 | 100,000円 |
上記はあくまで目安ですが、通常期と繁忙期では引っ越し費用の相場が2万円ほど変わってきます。
また輸送距離によっても変動し、50km以内での引っ越し(同一都道府県内の引っ越し程度)を超えると相場がやや高くなってしまいます。
ミニ引っ越しプランを利用し、通常期に少量を20km以内の輸送であれば、2万円程度で引っ越すことができるというのは非常に安価ですよね。
ミニ引っ越しがおすすめな場合
ミニ引っ越しがおすすめな場合は、運べる輸送量や費用感から以下のようなケースが当てはまります。
・個人事業主の場合
・新社会人が上京する場合
個人事業主の場合
個人事業主のように、荷物量が通常の引っ越しよりは少ないものの、デスクやPCなどある程度サイズのある家具を運ぶ必要がある場合には最適といえます。
また、個人事業主の場合は支出を抑えないといけない場合も多いため、そういう意味でもミニ引っ越しプランは安価に引っ越すことができるため最適といえるでしょう。
新社会人が上京する場合
今まで実家で生活していた新社会人が上京する場合にも、ミニ引っ越しは非常におすすめです。
ベッドや机などのある程度のサイズ感がある家具を運ぶ場合、単身引っ越しプランでは運ぶことができないため、ミニ引っ越しの輸送量が最適といえます。
ミニ引っ越しの注意点
ミニ引っ越しプランには、利用する上で以下のような注意点があります。
・作業者がついていない場合がある
・家具の数が多い場合は対応できない場合がある
・単身引っ越しプランの方が安い場合がある
作業者がついていない場合がある
ミニ引っ越しにもさまざまな種類があり、料金が安いプランの中には作業者がついておらずトラックだけを借りるというものもあります。
その場合、引っ越し作業は自分で行う必要があり、トラックの運転も自分でしなくてはいけません。
体力や運転に自信がある場合は大丈夫ですが、そうでない場合にとにかく料金を抑えたいという思いでこういったプランを選択してしまうと、非常に苦労してしまうことがあります。
ミニ引っ越しの中でも、プランにはよく目を通すようにしましょう。
家具の数が多い場合は対応できない場合がある
ミニ引っ越しの場合、基本的に家具のサイズや数に制限はありませんが、あまりにも大きかったり数が多い場合は対応できない場合もあります。
必ず事前に見積もりを取り、ミニ引っ越しを利用できるかどうかを確認しましょう。
単身引っ越しプランの方が安い場合がある
ミニ引っ越しを利用しようと思った場合でも、家具を運ぶ必要がなかったり大きなものを輸送する必要がない場合は、単身引っ越しプランの方が安くなることがあります。
小さな家具であれば段ボールに詰めることによってコンテナボックスで輸送ができるため、そういった場合は単身引っ越しプランも検討しましょう。
ミニ引っ越しを扱っている業者一覧
ミニ引っ越しをプランとして扱っている引っ越し業者を紹介します。
各社それぞれ特徴や費用に違いがあるので、ご自分の引っ越しに最適な業者を選びましょう。
また、見積もりを取る場合は必ず複数者から取るようにします。そうすることで適正な引っ越し料金が分かり、最適な料金で引っ越すことができるでしょう。
アーク引越センター「ミニ引越しプラン」
アーク引越センターの「ミニ引越しプラン」は、1R〜1LDK規模で家具の数が少なく、近距離の移動を対象としたプランです。
アーク引越センターでは、家具や家電の荷造りから運び込み、配置までは行ってくれますが小さな荷物の荷造りや、荷解きは行っていないので自分で行う必要があります。
また、アーク引越センターのミニ引越しプランには以下のような特典があります。
・段ボールが50枚まで無料
・布団袋が2枚無料
・ハンガーボックスが5個まで無料(レンタル)
・土日祝、繁忙期を除いた毎月1日〜20日は特別割引
長距離の引っ越しをしたい場合でも「ミニ引越し長距離プラン」があるので、ご自分の移動距離に適したプランを選択しましょう。
アリさんマークの引越社「ミニ引越しプラン」
アリさんマークの引っ越し社の「ミニ引越しプラン」は、学生やシニア、単身者や社会人の一人暮らしなど荷物の少ない方に最適な引っ越しプランです。
荷物の量に応じて最適な数の作業員を手配してくれるため、自己負担が少なく引っ越すことができます。
時間制ではないため、延長料金や渋滞などの影響を考慮する必要がなく、安心して利用することが可能です。
また、アリさんマークの引越社のミニ引越しプランには以下のような特典があります。
・段ボールが50枚まで無料
・布団袋が2枚無料
・ガムテープ2本無料
・ベッドマットカバーをプレゼント
・ハンガーボックスのレンタルが無料
一方で注意点として、引っ越しは同一市内(5km圏内)に限る、引っ越しの日時指定はできないなどの制限があるため、気をつけましょう。
ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」
ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」は、ベッドや冷蔵庫などの大型家具を運びたい場合に1点から利用できるサービスです。
自宅にスタッフが2名で来てくれ、梱包から引っ越し先での開梱や設置、廃材の回収まで対応してくれます。
どちらかというと、引っ越しではなく大型家具の輸送サービスといった側面が強いため、単身引っ越しプランと併用することで、引っ越し費用を抑えることができるでしょう。
SGムービング 「チャータープラン」
SGムービングの「チャータープラン」は、トラックをレンタルし輸送だけ行ってくれるタイプの引っ越しサービスです。
箱詰めや梱包は自分で行う必要がありますが、その分費用を抑えて格安で引っ越しをすることができます。
一方で、自分では梱包の難しい大型家具や家電の梱包から開梱、設置まで行ってくれるため、その点は安心して利用できます。
距離の制限がなく柔軟に対応してくれるため、他社の引っ越しプランでは距離制限で利用できない、といった場合には非常におすすめです。
共立トランスポート「ミニトラ便」
共立トランスポートの「ミニトラ便」は、テレビ1台や自転車1台、タンス1本など小規模の引っ越しに特化したサービスです。
軽四車両に積み込める量限定となってしまいますが、荷物量によっては1万円少々で輸送できたりと、非常に格安で引っ越しができます。
また、利用する人のニーズによって複数のプランが用意されており、作業員の有無や車の台数などで引っ越しプランが選べます。
さらに、トランクルームの貸し出しや不用品の引き取りなど、引っ越しに付随したオプションサービスも豊富に用意されているため、引っ越しのサポートも万全です。
福山通運 「青春引越便」
福山通運の「青春引越便」は、少量の家具を専用のボックスで輸送するタイプで、一人暮らしや個人事業主の人に優しいサービスです。
専用ボックスの数と配送地区によって料金が決まるため、事前に費用の想定がしやすく、見積もり後に料金が変わることもないため安心して利用できます。
また、オンライン上で引っ越し料金のシミュレーションを行うこともできるため、引っ越しが具体的に決まっていない場合でも、気兼ねなく利用することができます。
ハコブ「引っ越し・オフィス移転サービス」
ハコブの「引っ越し・オフィス移転サービス」は、個人レベルでの引っ越しから大規模なオフィスの移転まで、低価格でコスパ良く利用できる引っ越しサービスです。
創業したてで、とにかく費用を抑えたいという起業家や個人事業主の人気が高く、引っ越しサービス比較サイトの「引っ越し侍」では星4.7といった高評価を獲得しています。
費用は時期や輸送量、距離によって変動しますが、2トンショートトラックで東京都23区内の引っ越しであれば、15,000円という非常に安価で利用が可能です。
また、荷物の梱包から引っ越し先での開梱作業まできめ細やかに対応してくれるため、時間がなかったり梱包作業が苦手な人でも、安心して利用できるサービスです。
まとめ
働き方の変化や時代の情勢も相まって、引っ越しを検討している方が増えています。
その中でも個人事業主の方や一人暮らしの人で荷物が少ない場合であれば、ミニ引っ越しを利用することで、費用を抑えた引っ越しが可能です。
できるだけ低価格で引っ越しをしたい場合は、今回ご紹介した各社のミニ引っ越しサービスを検討してみてはいかがでしょうか。
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