起業について学べる大学一覧!おすすめの学部もご紹介

創業手帳

学生の起業を支援する大学が増えている


近年、大学生のうちに起業をする人が増えています。
また、起業を支援する大学も多く、大学発のベンチャーキャピタル、ビジネスコンテストなども開催されていることから、起業を身近に感じている学生も増えてきました。
このような理由から、全国の大学で「起業部」が立ち上がっており、特別な人だけが起業する時代ではなくなっています。

この記事では、学生の起業を支援する大学についてご紹介していきます。起業について学べるおすすめの大学についても紹介していくので、参考にしてみてください。

創業手帳は起業を検討している学生の方々にもぜひ読んでもらいたい一冊となっています。起業においての失敗談や成功のコツなどを有名企業の方々にインタビューしたり、起業をするまでに知っておくべきノウハウなどを掲載しています。無料でお読みいただけますので、ぜひご活用ください。

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起業について学べるおすすめの大学一覧


まずは、起業について学べる大学をご紹介します。
できるだけ早く起業したい、起業に関することを徹底的に学びたいという方は、この記事を参考にして大学選びをしてみてください。

同志社大学

同志社大学は、明治六大教育家のひとりである新島襄氏によって創設された大学です。
この大学では、学生の起業を促すために「アントレプレナーシップ実践」を新規開講しました。

「アントレプレナーシップ実践」が誕生したのは2024年であり、関西の大学で起業関連の講義を実施しています。大学連携型起業家育成施設D-eggを立ち上げて、オフィスの提供やサポートを中心に行っています。
さらに、NPO法人同志社大学産官学連携支援ネットワークでは人的サポート、連携金融機関への財務サポートなども可能です。

慶応義塾大学

慶応義塾大学は、1858年に福沢諭吉氏によって始まった大学です。創立160年以上となり、小学校~大学・大学院まで学習環境が整っています。
慶応義塾大学では、学校初のベンチャー企業数が291社あり、その数が全国第2位を記録しているのが特徴です。
また、慶応義塾大学発のスタートアップの資金調達額は510億円で、全国の大学で1位です。
この実績から、慶応義塾大学から誕生した企業の多さや実績があることがわかります。

また、慶應藤沢イノベーションビレッジは、中小機構が慶応義塾大学や地域と連携して運営している起業家育成施設であり、起業家や新事業に取り組んでいる事業者の立ち上げを支援しています。

早稲田大学

東京専門学校が早稲田大学の前身となる学校で、創立者の大隈重信氏の別邸が早稲田村にあったことをきっかけに、早稲田学校と呼ばれるようになりました。
1902年9月に早稲田大学に改称して以降、日本最難関レベルの私立大学としての地位を確立しています。
早稲田大学には、スタートアップ支援を行う機関としてアントレプレナーシップセンターがあります。
アントレプレナーシップセンターでは、起業を検討している学生の支援に限らず、卒業生や教職員も対象です。

青山学院大学

青山学院大学は、米国のメソジスト監督協会によって日本に派遣された宣教師が設立した学校が源流です。

青山学院が母体となり、1949年に新制大学として開設し、グローバルな研究や教育環境が整っているのが特徴です。
また、経営学科とマーケティング学科の2学科体制で経営学を徹底的に学べる環境が整っています。

理論と実践的な内容で、企業経営に沿った内容やカリキュラムで学ぶことも可能です。

関西学院大学

関西学院大学は、キリスト教主義に基づいた学びをモットーとしている大学です。130年以上「キリスト教に基づく青年教育」を軸とした学びを実現しています。
投資家から起業経験のある大学生の争奪戦が起こっている現状から、経営スキルを中心に学習し、実際に起業家と事業プランの実行を通じて、起業験が経験できる環境として「Kwansei Gakuin STARTUP ACADEMY」を開催しています。
関西学院大学出身の起業家がメンターです。

明治大学

明治大学は、経営学部を中心に起業にまつわる多くの学びを提供しています。学びの一つが「明治ビジネスチャレンジ」です。2022年からスタートしたビジネスコンテストであり、学生が趣向をこらしたビジネスアイデアを披露・共有するとともに、実際に起業に繋がることが多いという貴重な場となっています。

大会ではすでに各業界で活躍している起業家や経営者のトークセッションもひらかれ、有意義なアドバイスを得ることも可能です。創業手帳代表の大久保も、明治ビジネスチャレンジの審査員や登壇者として学生たちに学びを届けています。

さらに明治大学公式サイト内から見られる過去の大会受賞者のコメントは、今後の起業やビジネスアイデアの糧になるものばかりです。

東京大学

東京大学は、1877年に創設された学校です。日本で最も長い歴史があり、常に先進的な教育や研究体制を構築して改革をしてきた経験があります。
東京大学でも、産学協創推進本部で実業家を目指している起業家やスタートアップなどに対して支援を行っています。

2004年に産学協創推進本部、(株)東京大学エッジキャピタルパートナーズ、(株)東京大学TLOの三者連携体制から始まりました。
2016年には東京大学協創プラットフォーム開発(株)を設立し、さらなるイノベーションの創出に勢いを付けています。

日本経済大学

日本経済大学は、東京渋谷キャンバス・神戸三宮キャンバス・福岡キャンバスを持っています。
経済という領域で好きな分野や得意分野から選択して専門性の高い学習が可能なのが特徴です。
日本経済大学では、「アトツギ・起業家コース」があり、時代の進化に合わせた事業承継や企業経営に必要となる組織、会計、事業などを学べます。
起業そのものについてのノウハウが学べるだけでなく、在学中に必要になる資格に関しても習得可能です。

産業能率大学

産業能率大学は、世の中で実際に役立つ能力が育ち、身に付くような実学教育を中心としている大学です。
経営の基本となるビジネスの仕組みから学習できるのはもちろんですが、「学生起業家輩出プロジェクト」によって起業家に必要な考え方などオリエンテーションを交えて実践的に学習できます。
専門科目では、新事業の進め方からビジネスプランの仕組み、会社の作り方や動かし方などを順番に学べるため、より企業に関する理解を深めながら実践的な学びが可能です。

九州情報大学

九州情報大学は、自由な発想を学習につなげる専門コースを設けている大学です。
情報環境の充実やIT人材の育成などの教育課程を設けていて、キャリア教育についても学べます。

「ベンチャー・ITマーケティングコース」では、新しい事業を立ち上げるベンチャー起業家や、引継ぎを行う事業承継などに必要な能力を身に付けることができます。
さらに経営センスやマネジメント力の向上などもできるカリキュラムが特徴です。
企業の経営に必要な基礎知識に加えて、実践的な内容までを集中的に勉強できるため、業界のスペシャリストを目指すことができます。

一橋大学

一橋大学は、日本で最も伝統ある社会科学系研究大学です。常に学界の先を行く長い歴史と、伝統を受け継いでいるのが特徴です。
そのような一橋大学でも、産学官連携推進本部により実業家を目指す学生や卒業生、教職員に対して支援をしています。
定期的に起業を目的としている学生を対象にイベントを開催していますが、ほかにも外部機関との連携によって講座や相談などがしやすい環境ができています。

関西大学

関西大学は、その前身が1886年に大阪西区の願宗寺において関西法律学校として設立されました。
イノベーション創生センターは自然科学系に限ることなく、学生と教員が企業、研究機関との対話や交流ができる環境として2016年に設立されています。
起業支援機能を備えているだけでなく、研究者や技術者との共同研究などを通じて、将来的に社会に発信できるハブ大学を目指しています。

東京農工大学

東京農工大学は、1874年に内務省勧業寮内藤新宿出張所として誕生した大学です。大学から誕生するビジネスは、「新たな技術・アイデアを世の中へ」をモットーとしています。

東京農工大学では、賃貸スペースとベンチャーサポート機能を併せ持つインキュベーション施設を立ち上げ、知財や技術を活用したベンチャー企業や中小企業の促進を行っています。
東京都や小金井市、経済産業省および各支援機関との連携を取りつつ、支援スタッフが常駐することで、起業や創業活動なども可能です。

起業家を目指すならどの学部を選ぶべき?


将来的に起業家になることを視野に入れている場合、大学ではどのような学部を選択すべきなのでしょう。
ここでは、起業家を目指している学生に向けて、それぞれの学部についてご紹介します。

商学部

商学部は、ビジネスを運営していく際に必要な知識を学べるのが特徴です。
商学部の「商」は、「あきない」を意味するものであり、モノの売買によって生まれる売上げ、利益などの商業全般のことが学べます。

商売と聞くと、小売業のようなイメージになるかもしれませんが、商売=ビジネスです。
商学部での学習で、中小企業から大企業までの様々なビジネス形態について学べるだけでなく、将来的にスタートアップ企業として起業する場合や事業拡大など成長を見込んだ学習ができるのも商学部ならではです。
授業の一環として、起業家からの話を直接聞くこともできるため、よりリアルで身近な体験談を参考にできます。

経営学部

起業家を視野に入れている場合は、経営学部もおすすめです。
経営学部では、将来の会社運営や経営に必要な専門知識が学べるだけでなく、企業や会社などの組織運営に関することを多角的に見る力を養えます。

ほかにも、長期的な視点から経営や事業を継続できるかという戦略についても学ぶ機会があります。
企業の持続的な運営や経営をするための組織を目指して、存続させる方法を学べる環境です。
経営論や組織経営論、マーケティング、人材マネジメントなどを学ぶ機会もあり、問題を解決する方法を知る機会もあるため、未来を見る力も養えます。

経済学部

経済学部は、世の中の仕組みを理解する学習を集中的に行うのが特徴です。企業、国、世界、家庭までを対象にして、人、モノ、お金の動きをデータや理論的に分析します。

理論経済学では、マクロ経済、ミクロ経済学を学び、企業や消費者を対象にした市場全体の動きや、政府までを一括りにして経済社会全体の動きを分析します。
応用経済学では、理論経済学で習得した知識を今の経済に当てはめて考えることで様々な視点から世の中を判断することも可能です。

法学部

法学部は、日本に限らず様々な国の法律に関しても学ぶことができる学部です。
起業に法律は関係ないと考えるかもしれませんが、経営をするにあたってマーケティングに限らず、税務関連や雇用契約に関する法律を学ぶ必要があります。
税理士、行政書士、司法書士を目指して法学部に進む方もいますが、起業にもかかせない知識です。
特に士業としてビジネスに携わりたいなら、法学部での学習は必須です。

理工学部

理工学部は、エンジニア、プログラマーに必要な技術、スキルを習得できる学部です。
数学、物理学、化学などの理系的な内容から、情報工学、応用数字、統計学、環境工学などまで幅広くなっています。

ソフトウェア、ハードウェアを扱う授業で専門的なスキルを習得できるので、システムエンジニアやプログラマーを目指したい方に選ばれやすい学部です。
現在は、IT社会なのでビジネスと密接な関係になってきました。そのため、IT企業の経営者にエンジニアがなることも珍しくないでしょう。

大学生で起業するためのポイント


現在、大学生が起業するのは珍しいことではなくなってきました。ここでは、大学生で起業する際に気を付けたいポイントについてご紹介します。

まずはスモールビジネスではじめる

学生のうちに起業する場合は、スモールビジネスからはじめるのがおすすめです。
スモールビジネスは、規模の小さい事業を意味するもので、起業に関する費用が抑えられ、少ない資金から事業がスタートできるのが特徴です。
そのため、万が一事業が失敗してしまった場合でもリスクを抑えられます。
売上高が少なくても利益が出やすいので、事業に関わる時間を設けにくい学生に適しています。
ただし、スモールビジネスは特別な設備や従業員を雇う事業には向いていません。

起業支援・セミナーなどを活用する

学生の場合、情報や知識の少なさが事業の成長を妨げることがあります。できるだけ情報や知識の少なさを補うために、起業支援・セミナーなどを活用するのがおすすめです。

各自治体によって支援内容が異なりますが、東京都の場合は東京都中小企業振興公社が運営している「TOKYO創業ステーション」が利用できます。
「TOKYO創業ステーション」は、起業や創業に関しての相談、イベント、セミナーなどを開催しているので必要な知識が習得しやすいでしょう。

ビジネスコンテストに参加してみる

これから事業プランを立てていく場合は、ビジネスコンテストに参加するのもおすすめです。
ビジネスコンテストとは、各自のビジネスプランを競うものであり、参加者には地方自治体や民間企業も含まれています。

ビジネスコンテストに参加することで、起業アイデアをブラッシュアップできる機会があるだけでなく、優秀な内容であれば賞金を得られる可能性も高まります。
起業支援としてサポートを受けられるチャンスもあるので、ビジネス知識の少ない学生には成功の近道になる可能性も高いです。

起業資金はある程度確保しておく

起業する際には、いくらスモールビジネスであってもある程度の起業資金を確保しておいいてください。特に学生の場合は資金不足になることが大きな問題になっています。
多額の資金が初期段階で必要な場合は、大きなハードルになりますが最低でも70万円程度は必要です。できるだけ資金を確保しておくようにしましょう。

まとめ・起業に強い大学で正しい知識を身に付けよう!

今は、大学生のうちに起業をすることは珍しくありません。
起業に関する知識を得られる大学は多くあります。サポートが充実していたり、専門的な学部があったりする学校がおすすめです。
この記事を参考にしながら、学びたい大学を見つけてみてください。

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(編集:創業手帳編集部)

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