創業者必見。起業の失敗パターンを未然に防ぐ方法

創業手帳

創業手帳アドバイザーの創業講座【起業でやってはいけないこと編】

(2018/11/28更新)

こんにちは。創業手帳の創業アドバイザー、石井です。
起業の成功要因は千差万別です。
社長や社員の能力はもちろんのこと、ちょっとした出会いで道が開けることもあれば、時代に合っているかどうかといった身もフタもないような要因にも左右されます。

それに対して、起業の失敗はある程度フォーマット化ができます。道なき道を切り拓いていく起業家を、いたるところで落とし穴が口を開けて待っています。ですが、落とし穴の場所を知っていれば、確実に回避できるのです。

今回は、そうした起業するときの失敗パターンとそれらを未然に防ぐ方法など、起業でやってはいけないことについて解説させていただきます。

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石井 啓太(いしい けいた)
千葉県生まれ。京都の大学を中退し花屋を起業。生産、販売、商品設計など2年間経営。
大手花屋のブライダル部門にて修行した後、創業手帳株式会社に入社、現在も花の技術を磨きながら、事業立ち上げの実践的な知識を身につけている。

失敗パターン1:事業計画書を作らない


事業計画書の作成は、起業家の大きな課題です。なぜなら、起業は初めての方が多く、事業計画書を作るのも初めてだからです。ですが、残念ながら日々の忙しさからきちんとしたものを作らずに起業してしまう方も少なからずいらっしゃいます。

事業計画書がなくとも、起業はできます。そして、それでうまくいっている方が存在していることも間違いありません。
ですが、それでは起業がギャンブルになってしまいます。ギャンブルとしての起業をしたいのなら別ですが、そうでなければ成功するための確率を高めるための計画を立てなければなりません。しかも、この計画はじわりじわりと効果を発揮してくるのです。

創業期に必要なことは、入念な準備と絶対うまくいく(と確信している)仕組み、売り上げが立つまでの全身全霊をかけた行動、運転資金、そして何が何でもやり遂げるという覚悟です。それを形にするために、事業計画書が必要なのです。

事業計画書が無いと、何をどれくらい準備するべきかが曖昧になり、仕組みに確信が持てないため、絶えず不安に襲われます。行動に明確な指針がないため場当たり的になり、覚悟が定まらない。

起業後における自分の精神衛生のためにも、事業計画書は徹底的に考え抜いて作成しましょう。

失敗パターン2:資金調達が不十分


起業でうまくいかない原因のほとんどは、資金調達の失敗です。
どんなによくできた事業モデルでも、どんなに工夫を凝らした集客の仕掛けでも、効果が出るまでには必ず一定の期間が必要です。そして、その間を生き延びるために必要なのが、手元の資金なのです。

例えば、飲食店など物件ビジネスを開業するため、設備資金+3ヶ月分の運転資金として、銀行から800万円の融資を打診した事例がありました。ですが、銀行からは700万円しか融資できず、そして、最初のシミュレーションが甘かったことで内装費諸々に+100万かかってしまい、運転資金が当初の計画より2ヶ月分も少ない金額になってしまいました。
物件が駅前にあればお客様はすぐ来るかもしれませんが、住宅地の中に作ってしまうと認知されるまでに3ヶ月~半年はかかります。つまり、この飲食店の運転資金は開業後3ヶ月ももたない、非常に苦しい戦いを強いられることになったのです。

創業がうまくいかない原因のほとんどは、結果の出る前にキャッシュが尽きてしまうことから起きます。
資金はしっかり調達しきること。そしてそのための準備は徹底的に行うことが必要です。

失敗パターン3:物件選びが中途半端


物件選びが中途半端なのも、失敗する原因の一つです。
言うまでもないことかもしれませんが、物件を見つけるまでに何ヶ月も掛かります。その期間の長さが、物件を選ぶ際の落とし穴です。

そしてもう一つの落とし穴が、物件探しの際の基準です。
「どんな物件がいいですか?」と聞くと、必ず「良い物件」という答えが返ってきます。
では、良い物件とは何でしょうか?もちろん、儲かる物件ですよね。ですが、儲かる物件はイタリアン、焼き鳥屋、チェーン居酒屋、整体サロンなどなど、事業ごとに異なります。

コンセプトや事業内容、サービス内容、ブランドイメージ、想定回転数、ターゲティング。
あらゆる要素から考えて、物件に求めるポイントの優先順位を決めておくことをオススメします。例えば、駅地下・居抜き・席数・価格はシミュレーション内に収まっているか?などなど。

優先順位がないと、どの物件もよく見えてきてしまい、一時の気の迷いに翻弄されてしまいます。物件探しは、慎重に!

失敗パターン4:起業の孤独に無防備


よく「社長は孤独」だと言われています。しかし、それは実際に味わってみないことにはわかりません。そして、味わってからだと、どうしようもないものでもあります。

例えば、毎月のお給料日に、従業員全員に対して大金を支払うこと。意思決定をみんなに相談しても、責任は一人で背負わなければいけないという重圧。社長の孤独の理由には、様々な理由があります。

孤独の理由の根源にあるのは、自分と同じ責任の重さを分かち合える人間がこの世の中に存在しないということだと思います。
うまくいっていれば、起業を決意した選択の正しさや、ここまで行きついた自分の力量に何物にも代えがたい自信を持つことでしょう。それは人生におけるもっとも大きな醍醐味の一つに違いありません。
しかし、おそらく最初の数年は相談相手がいない時間が続く可能性が高いです。

こうした孤独に備えるために、創業前にいろいろな関係を作っておくことをオススメします。ビジネスだけではなく、相談ができる、信頼がおける方です。

そして、税理士や弁護士などといった、会社のブレーンとなってくれるような専門家をぜひつけてください。自分が尊敬でき、時には叱ってくれるような士業の方は、大きな力になってくれます。いざという時に助ける力があるのは、友達でも家族でもなく士業の方と金融機関だけというのも、ぜひ押さえておいていただきたいポイントです。

まとめ

以上、4点書いてきましたが、まとめると、

「計画を立て、計画の本拠地となる物件を選び、計画を回しきるまでのお金と精神の安定を確保したのち全力で計画を回し切りましょう」となります。

細かな落とし穴は他にも数多く存在しますが、ほとんどはハマってしまっても足を引っこ抜けば終わってしまいます。しかし、ここに挙げたものは、一度はまってしまうとほとんどリカバリーが利かないものです。

ぜひ起業を成功させ、面白い事業を生み出して、人生を充実したものにしてください。私たちも、可能な限りお手伝いさせていただきます。

創業手帳アドバイザーの創業講座【顧問税理士編】
顧問税理士の相場、税理士に依頼できる仕事まとめ

(監修:創業手帳株式会社 石井 啓太)
(編集:創業手帳編集部)

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