人気エリアの物件情報を手に入れるには。チェックしたい主な人気エリアも紹介!

創業手帳

物件探しは人気エリアに絞って行うのがベター!情報収集の成功のポイントとは


オフィスの物件探しは、人気エリアを中心に行うことが大切です。オフィスの場所は働きやすさを左右し、顧客との関係にも関わります。
しかし、ビジネスに使える物件は意外と見つかりにくく、居住用の住宅を探すことと同じようにしていては良い物件には出会えません。

人気エリアで物件探しを成功させるコツを紹介します。効率的に必要な物件情報を集め、良いオフィス物件を見つけられるように行動しましょう。

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人気エリアで物件探しをする理由


オフィスの物件探しをする際には、人気エリアを中心に探すことをおすすめします。
人気エリアがおすすめな理由はいくつかありますが、どれもビジネスを発展させて、安定的に経営していくために重要なことです。
人気エリアは物件の競争率も高くなるかもしれませんが、それでもあえて人気エリアにオフィスを構える理由を紹介します。

顧客の信用を得られる

人気エリアで物件探しをして、オフィスを構える理由のひとつは、顧客や取引先の信用を得られることです。
人気エリアにオフィスがあることで、住所を見た顧客や取引先の印象が良くなります。
環境の良いオフィス街に住所があるだけで、きちんとしたビジネスをし、経営が安定している印象を与えられるでしょう。

また、顧客や取引先がオフィスを訪問する際にも、印象が良くなります。
オフィスが集まる人気エリアは、基本的に交通の便も良く、街も発展しているため、スムーズかつ安全に来社できることもメリットです。

利便性も高くなる

人気のエリアにオフィスを構える理由には、顧客や取引先だけでなく、自分たちの利便性の良さもあります。
オフィスの集まる人気エリアは、通勤や営業活動などの便も良く、自分自身が通うのはもちろんのこと、従業員の通勤も楽です。

人気エリアで利便性の良いオフィスは、求人の際にも役立ちます。
多くの求職者は通勤の便の良さや周辺環境の良さなども仕事探しの条件にしており、不便なオフィスよりも利便性の良いオフィスのほうが魅力を感じるようです。
また、ビジネスの中心となるオフィス街では、防災対策などもしっかりしていて安心できます。

オフィス物件探しで人気エリア情報を探すのは難しい


オフィス物件探しは居住用のアパートやマンションを探すよりも難しく、人気エリア情報を探すのに苦労することがあります。
オフィスの物件探しが普通の住宅よりも難しくなるのはなぜでしょうか。オフィス物件を探す難しさの理由を紹介します。

オフィス物件探し用のポータルサイトが少ない

オフィス物件探しでは、専用のポータルサイトが少ないため、居住用の物件探しよりも効率が悪くなる傾向です。
一般の住宅であれば、「SUUMO(スーモ)」や「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」などの物件検索サイトは豊富に揃っています。
しかし、賃貸オフィスを探す場合には、ポータルサイトがありません。

一部のサイトではオフィス物件探し用のぺージを設けていることもありますが、まだまだ扱っているエリアも限られます。
前述した、物件情報を手広く扱うサイトには及びません。
そのため、東京都心など、国内でも栄えているエリアはともかく、地方ではオフィスを手軽に探すことが難しいようです。

業種や業態によって人気エリアは違う

オフィスの場所として人気のエリアや利便性の高いエリアは、業種や業態によって異なるものです。
そのため、オフィス物件で人気のエリアを探すと一言でいっても、様々な条件で絞り込むことが必要です。
不動産会社などにオフィス探しを依頼しても、自社の業種や業態に詳しくない場合には見当違いの場所をすすめられることもあります。

人気エリアの物件探しを成功させるためには


人気エリアでオフィス物件探しをして、自社の事業に合う候補を見つけるためには、いくつかの工夫や注意が必要です。
物件探しの成功のポイントを掴み、効率良く自社に合う物件を見つけてください。

ネットだけの情報に頼らない

オフィス物件探しを成功させるためには、インターネットでの情報に頼りすぎないことが大切です。
インターネットでは大体の相場やオフィス物件探しに強そうな不動産会社を探す程度に留めてください。

オフィス物件は、専門に扱っているポータルサイトもなく、不動産会社のホームページも多くの情報を掲載していません。
情報の鮮度も不明であり、良さそうに見える物件が見つかったとしても、実際には入居者を募集していない場合もあります。

また、オフィス物件の賃料は借りる時期によって大きく異なるため、賃料をネットで公開するのが困難です。
そのため、多くのオフィス物件が大々的にネットで募集できなくなっています。

こうした事情から、ネットで探せる有益な情報には限界があり、ネット情報だけを鵜呑みにして物件を探すことはできません。
ネットでの情報収集はほどほどにして、自分の足を使って物件を探し、自分の目で確かめることが必要です。

仲介業者に本気で探していることをアピールする

オフィス物件探しはインターネット上では捗らないため、オフィス物件を扱っている仲介業者に依頼することが必要です。
仲介業者に依頼する際には、自分が本気で物件を探していることをアピールし、業者に前向きにより良い条件の物件を紹介する気にさせることも重要です。

本気度を見せるためには、資金や入居時期などを具体的に示すのが有効です。業者も、本気で入居する気があり、契約できる可能性の高い相手には前向きになります。
また、仲介業者の営業担当と積極的に仲良くなっておくことで、親身になって探してもらえることもあります。

通常の賃貸物件の中からも事務所利用可物件を探してみる

オフィス物件探しでは、原則的にはオフィス専門に扱う不動産会社や仲介業者に依頼し、店舗や事務所として募集している物件から選びます。
しかし、通常の居住用として公開している賃貸物件の中から、事務所に利用可能な物件が見つかることもあります。

居住用の賃貸マンションの中でも、特にオフィスビルや商業施設などが多い都心部のエリアで、事務所や倉庫にも使える間取りの物件は要注目です。
「事務所利用可」・「応相談」といった記載がある物件は見逃さないようにチェックしてください。

不動産会社を実際に訪ねてみるのもあり

オフィス物件のネット情報には限りがあるため、リアルな情報を得るためには最終的には自分の足で探すことも必要です。
オフィスを持ちたい候補地を搾り込んだら、実際にそのエリアの不動産会社を訪れてみてください。
実際に足を運び、不動産会社のスタッフと話すことで、より確かで最新の情報が得られます。

物件探しで忘れがちなチェックポイント

物件探しではポイントを押さえて物件を見ることが必要です。
立地・広さ・家賃・設備などの基本的なチェックポイントはもちろん、オフィス物件だからこそ確認が必要なポイントもあります。

オフィス物件に限らず、不動産は失敗したからといってすぐに契約を辞められるものではありません。
そのため、重要な確認事項をうっかり見逃すことがないように、慎重にチェックしてください。特に注意しておきたい忘れがちなチェックポイントを紹介します。

周辺環境

周辺環境は、オフィスの品位や来訪者の歩きやすさや安全、働きやすさなど、多くの点に関わるものです。
オフィスビルの周辺が風俗街だったり治安の良くないエリアだったりすると、顧客の印象が悪くなり、従業員の通勤に危険が伴ったりする場合もあります。

また、同じビルに入っている会社の属性にも注意が必要です。同業他社や自社の印象を悪くするテナントが近隣にあると、販促活動に悪影響が出る恐れもあります。

共有部分

オフィスを借りる際には、共有部分の利便性にも注意が必要です。
業種や来社する顧客にもよりますが、ビル付属の駐車場、共用のトイレや給湯設備など、自社に必要なものが揃っているか、使い勝手は悪くないか十分に確認してください。
駐車場については、台数や料金システムの確認も必要です。

ゴミの処理方法

居住用マンションなどでは関係ありませんが、オフィス物件探しではゴミ処理方法も忘れてはいけないチェックポイントのひとつです。
オフィスの場合には、ビルの管理会社がまとめてゴミ収集業者に渡す方法と、部屋ごとに回収してもらう方法があります。
後者の場合には、あらかじめ業者と契約する必要があります。

オフィスで出るゴミは産業廃棄物扱いとなるため、家庭ゴミのようにゴミ収集車が回収してはくれません。
そのため、ゴミ処理業者との契約が必要かどうか確認しておく必要があります。

OAフロア・電源

オフィス物件でチェックしておきたいポイントとしては、配線や電源などの状況も重要です。
確認を忘れたり適当に済ませたりすると、実際に事業をスタートしてから不便を感じる恐れもあります。

確認しておきたいのは、配線を床下に収納できるOAフロア対応の可否・電源プラグの数・ブレーカーです。
パソコンやオフィス機器を複数使う場合には、OAフロアに対応していないと配線が邪魔になり、十分なプラグやワット数がないと機器が使いにくいことがあります。
また、プラグはあっても配線が来ていないこともあるため、事前に配線工事が必要かどうかも確認が必要です。

オフィス物件探しの流れ


オフィス物件を探す際の基本的な流れに沿って、やるべきことを紹介します。
オフィス物件探しは、起業準備の一環として重要なものですが、起業前の忙しい中で行うため効率的に動くことが大切です。
大切なポイントと効率化のために必要なことを押さえて、スムーズに物件探しを行ってください。

1.希望エリアを絞る

オフィス物件を探す際には、まずはある程度エリアを絞り込むことが必要です。範囲が広すぎると、情報量も多すぎて探すのが大変になります。

たくさんの物件を比較できるのは良いですが、多すぎると目移りして決められなくなり、不動産会社もどこの物件を紹介して良いかわかりません。
不動産会社にも得意なエリアがあるため、次の不動産会社探しも大変になります。

希望エリアは、最寄り駅や地域などで3つほど候補を絞っておきます。
ある程度絞り込めば、集中してそのエリアを探せる上に、そのエリアに強みを持つ不動産会社を絞り込んで依頼することも可能です。

2.オフィスを扱う仲介会社探し

希望エリアが決まったら、そのエリアでオフィス物件を扱っている不動産仲介業者を探します。良い不動産会社との出会いは物件探しの近道です。
情報を小まめにくれて、こちらの要望に素早く対応してくれる不動産会社を選んでください。
最初からひとつに絞るのではなく、複数の不動産会社を比較して選ぶことも必要です。

インターネットで不動産会社を探す際には、居住用物件を主に扱う会社は避け、オフィスを扱っている会社を選びます。
居住用物件の不動産会社でもオフィスの契約はできますが、手続きに不慣れな場合もあり、安心して契約できないこともあるかもしれません。

3.問い合わせ・情報収集

気になる不動産会社を絞ったら、問い合わせして情報収集を始めます。最初の問い合わせは、情報収集を兼ねた不動産会社の質を見極めるために行います。
問い合わせに対して、迅速に丁寧な対応をしてくれる会社は、今後頼りになる不動産会社である可能性が高くなるでしょう。

また、物件情報はエリアを絞った上でより多く仕入れることが重要です。たくさんの情報を手に入れて、厳選した上で物件を絞っていきます。

4.現地の視察

実際に現地を視察し、物件を見定めることは、物件探しで最も重要な部分です。施設や周辺環境など、現地でしか見られない点を細部にわたってチェックしてください。
視察の前には、見落としがないように見るべきポイントをメモしておくことをおすすめします。

5.契約交渉

気に入った物件が決まったら、契約交渉をしていきます。少しでも有利な条件で契約することで、事業の成功確率も上がります。

賃料は、あらかじめ表示されている金額が値引き交渉を見越したものなのか見極めることが大切です。
物件の賃料の底値を担当者に聞くことで相場感を養い、交渉の可否を考えます。
また、長く空いている物件の場合には家主も早く入居者を決めたがっていることも多く、値引き交渉が上手くいく可能性もあります。

すぐにでも契約の意思があると伝えることや、ひとつだけでなく複数の物件に絞り込み、その上で交渉にあたることで、不動産会社も交渉に真摯(しんし)に向き合ってくれるでしょう。

オフィス物件探しでチェックしたい主な人気エリア


オフィス物件探しをするなら、地方ごとの人気エリアを知っておきましょう。
地方で人気の高いエリアを知ることで、自社の事業に有利なオフィスを探しやすくなります。

北海道の人気エリア

北海道でオフィス物件の人気エリアは、札幌市・函館市・小樽市・旭川市などがあります。その中でも、札幌市中央区はオフィス物件の多いエリアです。
JR線はもちろんのこと、札幌市東西線沿線などもオフィスビルを探せます。
北海道の中心地として賑いもあり、通勤や顧客の訪問にも便利なので、オフィスとしておすすめのエリアです。

東北の人気エリア

東北地方で人気なのは、宮城県仙台市、岩手県盛岡市など、県庁所在地を中心にしたエリアです。
特に、仙台市は日本一起業しやすい街を目指しており、東北地方でも商業の中心地となっています。
JR仙台駅などのターミナル駅周辺は、商業施設やオフィスビルなども多く、通勤にも向いています。

関東の人気エリア

関東地方の人気エリアは、東京都心部と神奈川県横浜都心部です。
東京都では、日本の金融・経済の中心地である大手町・丸の内・西新宿などがオフィス街として人気を集めています。
ほかにも、青山・代官山・恵比寿などは、商業施設やオフィスビルの多いエリアです。

神奈川県では、横浜都心部のみなとみらいが人気を集めています。再開発が進められており、将来的にもオフィス街として発展が期待できます。

関西の人気エリア

関西地方の人気エリアは、大阪府大阪市や兵庫県神戸市などが挙げられます。
大阪市中央区や神戸市中央区は、特にほかのエリアと比べてもオフィス物件が多く、選びやすいエリアで、経済や文化の中心地として利便性にも優れています。
京都府では京都市中央区、奈良県では奈良市、和歌山県では和歌山市がオフィス物件の豊富なエリアです。

九州の人気エリア

九州でオフィス物件が豊富な人気エリアは、福岡県福岡市です。九州経済の中心地として多くの企業が集まっています。
博多駅周辺には、博多駅前エリアや筑紫口エリアを中心にビジネス街が形成されています。
また、九州一の繁華街である天神エリアも、商業施設やオフィスが集まるエリアです。

まとめ

オフィス物件探しをする際には、人気エリアの情報集めが重要です。しかし、オフィス物件の情報は集めにくく、人気エリアの情報を知るのは難しいこともあります。

有利に事業を始められる良い物件を見つけるためには、ネットだけでなく自分の目と足を使って探すことが必要です。
物件を絞り込んだ後も、それぞれの物件をくまなく調べ、自社オフィスとしての条件を満たしているか慎重に見極めましょう。

創業手帳の冊子版(無料)は、オフィス物件情報や資金調達など起業前後に必要な情報を掲載しています。起業間もない時期のサポートにぜひお役立てください。
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(編集:創業手帳編集部)

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