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2022年2月8日UniVisit 岡本希実|高校生の未来を楽しく応援する大学相談サービスの事業展開で注目の団体
高校生の未来を楽しく応援する大学相談サービス事業で注目なのが、岡本希実さんが2021年7月に活動を開始したUniVisitです。
令和2年5月1日現在、高等教育機関(大学(学部)・短期大学(本科)・専門学校への入学者および高等専門学校(4年在学者)への進学率は83.5%となっており、過去最高数値を更新しています。(文部科学省調べ)
高校生の進学意欲がますます高まる一方で、已然多くの高校生が抱えているのが「どんな進路を選んだらいいのか」という悩みです。
「自分のやりたいことをやればいい」という声をかける親御さんが圧倒的に多いという今の現状において、それを前向きに捉えることが出来る高校生ももちろん存在しますが、過半数はそれを重圧に感じたり、やりたいことがはっきりせず将来に不安を抱いているというアンケート結果もあります。
いざ高校3年生になってから、数回だけ行われる3者面談の場だけで、その後の進路や生き方を決めるというのは到底困難なことです。
進路を決める際に、より多くの選択肢を本人の中で持てるようにするには、それまでにいかに多くの人や社会と出会い、対話し、体験や知見を拡げられるかが大切です。
しかし、忙しい学生生活を送りながらたくさんの社会経験や人との出会いの機会を継続的に作るのは難しいと感じる高校生や、そもそもどうやってその機会を作ったらいいのかすらわからないという高校生もいることでしょう。
しかも今はコロナの影響もあり、いろんな場所に出かけたり人と直接出会う機会も制限されています。気軽にオープンキャンパスに出かけたり、OBOG訪問をすることがしづらい状況下でもあります。
こうした高校生たちの不安や悩みを少しでも軽減し、より多く未来への選択肢を持てるようにサポートし、高校生たちの可能性を拡げる活動に、今注目が集まっています。
UniVisitの事業の特徴は、高校生にとって一番身近に存在し、人生の先輩でもある現役大学生たちと直接話や相談ができるコミュニティを形成しているという点です。
プロダクト開発者、運営者自身も現役大学生です。
UniVisitの岡本希実さん、齊藤未来さんに事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
『高校生の未来を楽しく応援する大学相談』サービスです。
現在は主に、大学生が直接高校生の相談に乗るイベントを開催しています。オンラインでもイベントを実施しており、全国から集まる高校生と様々な大学に在学中の大学生が対話できる機会も創っています。
しかし、大学に対する興味や悩みをイベントを通じて解決へと導きはするものの、その場限りで終わってしまっていいのだろうか。そう疑問に思った岡本(代表)は、高校・大学関係なく学生同士が自由に繋がれるslackを通じたコミュニティを開設しました。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
国内外問わず、大学のことを「知りたい」と思っている全ての高校生と、私たちのサービスに共感してくれる全ての大学生です。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
進路やその先の将来について誰もが一度は抱えるであろう潜在的な悩みに寄り添うことで、一人ひとりが自分の納得する環境で教育を受け、未来に飛躍することです。
自分の軸を持って選択をすることで、大学入学後、さらに社会人となった際のパフォーマンスの変化にも繋がるはずです。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
まず大変だったことは、学生同士の繋がりを創る最適な方法を探すことです。
1on1マッチングプラットフォームにするべきなのか。直接学校で講演を開く派遣型がいいのか。それとも対話型をやめて情報をまとめたキュレーションサイトにすべきなのかなど、様々なアイデアを出し試行錯誤してきました。
そしてこれにしよう、と決めたものは必ず文字や図におこして視覚化していました。
『文字や図を描きながら自由に発想する』
ボードに描くメリットは、何より自由に発想できる事だと思います。私(岡本)は特に、突然色んなトピックに関してアイデアが思い浮かぶので、ドキュメントに打っていては追いつきません(笑)。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
学生同士が気軽に相談したり学び合えるような土台を築いていければと思っています。
就活で言えばOBOG訪問のイメージですが、私たちはよりカジュアルに楽しく使ってもらいたいと考えています。
大学受験において学力を上げるために多くの学生が塾に通うのと同じで、「大学相談はUniVisitでしよう」と万人が口を揃えて言ってくれるようなサービスを目指しています。
・今の課題はなんですか?
単発のイベントを打つことはできますが、どのようにしたら持続可能なサービスになるかブラッシュアップが難しいところです。このサービスはステークホルダーが実は非常に多く、高校生のみならず、相談相手となる大学生や地方含めた全国の塾や高校・大学などの教育機関、教育業界の企業など多方面のニーズに耳を傾ける必要があります。常にTry and Errorを繰り返しながら現状に囚われず前進し続けたいです。
・読者にメッセージをお願いします。
岡本「私たちは始動したばかりでまだまだこれからです。
なので今はこのサービスに共感してくれる1人1人に対して嬉しく思いますし、機会があれば是非UniVisitに携わって欲しいと思っています。私たちはいつでも大歓迎です!」
齊藤「大学では素晴らしい仲間に出会えます。研究や留学、起業などどんなことでも挑戦したいと思えばいくらでもチャンスを掴むことができます。得意分野も育った環境も異なる3人が始めたこの小さなきっかけが、高校と大学を繋ぐ架け橋となり、大きな繋がりの輪を生み出せたらと思っています。」
会社名 | UniVisit |
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代表者名 | 岡本希実 |
創業年 | 2021年7月 |
事業内容 | 商品企画開発・販売 |
サービス名 | 高校生向けの大学生による進学相談サービス |
所在地 | 東京都港区虎ノ門1丁目17−1虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | UniVisit 大学受験 大学進学 学生起業 岡本希実 早稲田大学 進路相談 齊藤未来 |
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