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2022年3月8日株式会社Parame 岡野亮義|オンライン完結型リファレンスチェックサービスの事業展開が注目の企業
オンライン完結型のリファレンスチェックサービス事業で注目なのが、岡野亮義さんが2020年2月に創業した株式会社Parameです。
起業後、事業をスケールしていく段において、核となる人財を獲得していくことはとても大事なことです。
核となる人財というのは、単に業務上の能力的な優秀さだけを見るのではなく、人柄やモチベーションが自社の風土にそぐうかどうかまで見た上で採用することが肝要です。
求職者側を見ても、入社企業を選ぶ際のポイントとして「社風」「自身の成長」「待遇」といった点を注目する人も多く、まさにこれからは企業と個人の相性マッチングが事業成長にとって欠かせない軸になってくると考えられます。
しかし現状の就職現場はどうでしょうか?本当に両者のマッチングが適正に行われるような環境整備が出来ているでしょうか?
たいていの場合、企業と求職者は採用試験や採用面接という形で初めて出会い、その内容如何によって採用と不採用が決定しています。
初めて会う者同士がほんの数十分だけの面談で、本当に相性を見極めるのは不可能に近いことだと思います。
また、面接したもの同士の感覚によって左右される部分もあると考えられ、真のマッチングが成立する確率はまだまだ低いのが実情ではないでしょうか。
こうした課題を解決すべく、採用現場に第3者による信頼度を取り入れ、より的確な人物評価と採用マッチングを推進する取り組みに注目が集まっています。
株式会社Parameのリファレンスチェックサービス事業の特徴は、個人がこれまでに築き上げてきた「信頼関係」を元に、その人となりを公正に評価し、それを採用現場に活かすことが出来る、という点です。
株式会社Parameの岡野亮義さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトを開発するに至った経緯について教えてください。
私自身、経歴として大学を一度中退してから、紆余曲折あって大手コンサルティングファームへ入社しているのですが、中退した後よりも、コンサルファームを経験した後の方が社会的に認められやすいと感じました。
このように履歴書に書かれるような「学歴」「職歴」などは1つの個人の信用指標として機能していますが、逆に言えば本来認められるべき能力などを持っているにも関わらず履歴書の項目だけで判断されてしまい、損をしてしまっている方々も多いと感じています。
このような課題意識からリファレンスという第三者評価を通じて、その人のありのままの自分が認められる世界にしていきたいという想いから現在のリファレンスチェックサービスへ取り組んでいます。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
Parameは採用面接時に、面接だけでは知ることができない候補者様の第三者評価を簡単に採用担当者の方が取得できるリファレンスチェックサービスです。
従来、採用時にリファレンスチェックをするとなると、調査会社などに依頼する必要があり、手間やコストも大きく掛かるものでした。弊社のリファレンスチェックはオンライン上で全て完結するため、簡単かつ低価格でご利用頂けるリファレンスチェックとなっております。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
採用担当者の方は、面接時に「この候補者様が、本当はどういう人なのか確信を持ちきれず不安」という経験を一度はしたことがあるのではないかと思います。
そんな時に候補者様の前職の上司など、その候補者様のことをよく知る方からの客観的な評価を取得し、セカンドオピニオンとして活用することで、納得度と安心感を持って採用することができます。
特に、日本は一度雇用すると長いお付き合いになることが多いので、入社後のミスマッチが起きてしまうと、企業としても本人としても不幸な結果になってしまいます。
そのような課題を解決するためにも是非リファレンスチェックをご活用いただけたら嬉しいです。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
私達はParameを通じて「学歴」「職歴」「資格」に相当するような新しい個人の信用指標を作っていきたいと考えています。
それにより、一人ひとりありのままの自分が認められ、正当に評価される社会を作っていきたいと考えています。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
創業期は、しっかりとプロダクトを採用担当者様に価値を届けられるまでにブラッシュアップしていく作業に一番注力し、かつ苦労しました。本当に採用担当者が課題に感じていることはなんなのか?を私達が知るために100人近い採用担当者の方へヒアリングさせてもらいながら、プロダクトを作っていきました。
私達が想定していた採用担当者様の課題の検証、それを解決するためのプロダクトの機能などがしっかりマッチするように細かいチューニングを何度も何度も繰り返してきました。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
私達はミッションを「個人の信用をアップデート」としていますが、更に社会にインパクト与えられるように事業拡大を推進しています。
日本、そしてグローバルへと多くの企業様に私達のParameを使って頂き、目指しているビジョンである「ありのままの自分が認められる世界」を実現するために、より精力的に事業に取り組んで参ります。
・今の課題はなんですか?
「リファレンスチェック」という採用手法はアメリカなどの海外では、非常に一般的に活用されています。
日本ではここ数年で少しずつ導入が進んでおりますが、全体の普及率で見るとまだまだリファレンスチェックを実施していない企業様の方が多いです。
日本へ新しい採用カルチャーを作っていくというのが大きなチャレンジでもあり、やり甲斐のある課題でもあると思っています。
・読者にメッセージをお願いします。
リファレンスチェックは受ける候補者様からすると「怖い」「不安」というイメージもあるかもしれません。しかしながら、過去のチームメンバーからの推薦をもらえるというのは、あなた自身をより正確に企業へ知ってもらう材料として機能します。本当に認められるべき人が正当に認められる世界を作っていくためにも、是非リファレンスチェックを活用してみてください!
会社名 | 株式会社Parame |
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代表者名 | 岡野亮義(Akiyoshi Okano) |
創業年 | 2020年2月 |
社員数 | 7名 |
資本金 | 2400万円 |
事業内容 | 面説だけで知ることができないリファレンスを簡単に取得できる、オンライン完結型のリファレンスチェックサービス |
サービス名 | Parame Recruit |
所在地 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-13-10 エルハイム新宿508 |
代表者プロフィール | 1992年生まれ。上智大学在学中に起業し、同年に大学を中退。 2017年にアクセンチュア株式会社に中途入社し、IoT/ブロックチェーン/音声認識/機械学習などの最先端テクノロジーを用いた新規事業実証実験プロジェクトに参画。アクセンチュア社内のデジタルハッカソンにおける優勝実績等。 2020年に株式会社Parameを創業。経済産業省主催「始動 Next Innovator 2020」にてシリコンバレープログラム選抜の受賞実績等。 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | HRTech Parame リファレンスチェック 人事 岡野亮義 採用 |
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