株式会社Iproject　岩井伸夫｜霧島の魅力を五感で楽しみつくす一日一組限定の戸建て宿泊施設「HOUSE Kuu」の事業展開が注目の企業

九州は霧島の魅力を伝え、霧島を楽しみつくしながら新しい地域ブランドを作り上げていく、リアルプラットフォーム「キリシマスタイル」を確立していく足掛かりとして、一日一組限定の戸建て宿泊施設「HOUSE Kuu」の運営事業で注目なのが、岩井伸夫さんが2014年6月に創業した株式会社Iprojectです。

コロナの影響で、リモートワークもすっかり一般化し、場所と時間に縛られない自由な働き方も選択できるようになりました。
また、これを機に移住を考える方も増え、都心部から地方都市への人の流れも見られるようになりました。
新しい生活様式が定着し、今までの生き方、働き方、家族や友人たちとの向き合い方、自分が本当にやりたいこと等について、深く考える機会を持つようになったという方も少なくはないと思います。

しかし、頭では色々と考える機会が増えたけれど、なかなかそれを行動には移せない、慣れ親しんだ今までの環境をいきなりガラリと変えるのには抵抗が大きい、と思うのが実のところではないでしょうか？
そのうち結局は今までの生活を受け入れ、憧れだけを心に抱いたまま日々を過ごしている、という方も多いのではないでしょうか？
一人一人が思い描くことを、一つずつ実現させることが出来たら、その人自身も地域も社会ももっとワクワクした愉しいコトで溢れ、周囲に笑顔が増えていくはずです。

今、自分の生き方や本当にやりたいことを実現させようと移住を決意し、57歳でゼロからの挑戦に臨むある起業家に注目が集まっています。

株式会社Iprojectの岩井伸夫さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか？

世界に名だたる霧島温泉郷の中に、標高７００メートルの一戸建ての旅館「HOUSE Kuu」を創りました。

これまで外食業界に約40年携わってきましたが、『食』を通じて今改めて強く思うことは、『未来に渡っての健全な身体と、健全なる精神を残していく』ということです。
健全な身体と精神に必要なものは何か？ということをとことん考え抜いた時に、「食べ物」だけではなく「綺麗な水、綺麗な空気、パワー溢れる大地」も大事なのではないかと考えるようになりました。それに該当するのが鹿児島県だ、そう直感して新たな事業を始めよう、と移住を決心したのが始まりです。

今回建設した「HOUSE Kuu」は、1日１組のみの貸切で、テラスから桜島を眺めながら、眺望の良い露天風呂でお寛ぎ頂けます。
飲食業界で培ってきたおもてなし精神を大切にし、「２時間のおもてなしが２０時間のおもてなしへ」をモットーに運営しています。
宿泊者の方には身も心もお腹も、非日常のリフレッシュを心行くまでお楽しみ頂けます。

また、今回の「HOUSE Kuu」だけが目的でもゴールでもありません。
私は霧島には縁もゆかりもない ‶よそ者” です。‶よそ者” だからこそ感じ取れる霧島地域の良さ、魅力、価値を地域内外に伝え、いろんな地域から多くの方が霧島にやってきて、一緒にワクワクするような取り組みを展開していく「キリシマスタイル」を作り上げる、というのがこのプロダクトの特徴であり活動意義と考えています。
「HOUSE Kuu」を足掛かりに、霧島の新しい楽しみ方、暮らし方、遊び方、働き方等を提案し、霧島地域の盛り上げはもちろんのこと、「本当に住みたい所、本当にやりたい仕事は、自分の意思一つでどこにでも作れる」というメッセージを発信し続けていきます。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか？

コロナ禍で久しく旅に出ていない方や、現地集合で非接触の旅を求められる方、日頃の業務や生き方に少し疑問を感じている方などのリフレッシュの場としてご活用いただければと思います。

・このサービスが解決する社会課題は何ですか？

BtoCとしては、在宅が長く、なかなかツアー旅行への参加も戸惑われる方々に、旅をオーダーメイドする感覚で、誰とどのように旅するか？という提案になればと考えています。

BtoBとしては、非接触型の宿泊の提供が小資本で始められること、また、人流の多いところへの出店がマストの飲食店が、人の少ない地域への出店をチャレンジするので、これも飲食業界のこれからの一つの指標になればと考えます。

・創業期に大変だったことは何でしょう？またどうやって乗り越えましたか？

もともと鹿児島県に縁故の無いビジターという立場で、しかも初めての業種の立ち上げだったので、地域の方に受け入れてもらうまでの時間や基本的な感覚のズレなどが多々発生し、さらに許認可の取得が多くあり、開業時期がずれることになりました。
が、私たちのようなビジターがその地域に入りやすい環境があれば、面白いことを考える人が集まりやすくなるんじゃないかなと考え、地道にとにかくたくさんの方に会いに行き、様々なお話を聞いて回りました。
今まで持っていたスケジュールなどの固定観念を一旦外し、地域の特性にナチュラルに身を任せて進行することで、開業までを迎えられました。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか？

霧島での旅館を手始めに、キリシマスタイルというプラットフォームを進め、カフェ、コワーキングオフィス、ゲストハウス、アパレルなどのブランディングを進めることによって、たくさんのチームに成長していくことを望んでいます。

・今の課題はなんですか？

運営するチームやスタッフが必要なのですが、これは現地の方々とのすり合わせになるので、都会感覚で進めるものと現地感覚で進めるもののバランスを現在模索中です。
キャンプファイヤーにてクラウドファンディングにも挑戦中ですので、この取り組みに関心を持っていただけたり、共感いただける方がいらっしゃいましたら是非応援をよろしくお願いします！

・読者にメッセージをお願いします。

自己所有の自宅や、長年働いた業界、永く努めた会社など、みなさんのその土地に存在する理由は多々あると思われますが、一度フラットに、これからの人生の生き方や方法を見出してみると、意外にも新しい自分に出会えるかもしれません。仕事はどこにでも作れます。人生を思う存分楽しんでください。