創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年9月22日フリーランス・小規模事業者向けAIファクタリングサービス「labol」などを提供する「ラボル」が32億円調達

2025年9月18日、株式会社ラボルは、総額約32億円の資金調達を発表しました。
ラボルは、フリーランスやSMB(小規模事業者)向けAIファクタリングサービス「labol(ラボル)」と、法人向けカード決済サービス「labol(ラボル)カード払い」を提供しています。
「labol」は、AIを活用し請求書の買取可否を正確かつスピーディに判断することで、迅速な入金を実現したクラウドファクタリングサービスです。
「labol カード払い」は、カード決済を行いたい事業者と、カード決済を受けつけていない取引先(カード非加盟店)の橋渡しを行う金融サービスです。希望の振込先にラボルが振込払いを実施し、ユーザーはクレジットカードでこのサービスを利用することで、最大60日間支払いを延ばすことができます。
今回調達した資金は、既存サービスの機能拡充、チャレンジャーバンク構想実現に向けた積極的なM&A、新規事業の立ち上げ、AI技術の高度化に向けた研究開発推進、採用・組織体制の強化に活用します。
企業間の決済では掛け払い(請求書払い)が一般的です。この決済方法のメリットは、請求する側の場合、請求業務を月1度に集約することで経理負担を軽減できる、請求される側の場合、手元資金の流出を遅らせられるといった点が挙げられます。
一方で、デメリットもあります。たとえば、請求する側の場合、代金回収までにタイムラグがあり、資金繰りに影響することが挙げられます。商品・サービスの販売から入金までに時間がかかるため、運転資金を確保する必要があります。
個人事業主や小規模事業者は資金に余裕がないことが多く、突発的な資金需要が発生した場合、資金繰りに苦しむケースがあります。融資といった金融サービスへのアクセス機会も限られているため、こうした個人事業主・小規模事業者に資金の柔軟性をもたらす金融サービスが求められています。
こうしたなかで注目されているのが、クラウドファクタリングサービスです。このサービスは、請求書を買い取り現金化するファクタリングサービスをオンライン完結にしたものです。ファクタリングサービスのメリットは、迅速に資金を手に入れられる、融資ではないので負債が増えることはない、手続きが比較的簡単といった点が挙げられます。
ラボルは、AIファクタリングサービス「labol」を提供し、フリーランスや小規模事業者の資金面の課題解決に貢献しています。
さらに、クレジットカード払いに対応していない企業間取引において支払いの橋渡しをすることで、クレジットカードを利用した支払いの先延ばしを実現する「labol カード払い」の提供により、請求される側の資金面の課題解決にも貢献しています。
資金繰りがうまくいかないと、売上が黒字であっても倒産してしまう黒字倒産に陥ることがあります。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期に重要視したいキャッシュフローについてのノウハウや、黒字倒産しない会社を作る資金繰り表の作成術などを詳しく解説しています。
また、企業を成長させるには資金調達を成功させることも重要です。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | AI AIファクタリング BtoB labol SMB カード決済 クラウドファクタリング クレジットカード ファイナンス フリーランス ラボル 小規模事業者 株式会社 法人 請求書 買取 資金繰り 資金調達 金融 金融サービス |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2020年2月14日、株式会社Scalarは、資金調達を実施したことを発表しました。 分散型台帳ソフトウェア「Scalar DLT」を開発しています。 分散データベース・ソフトウェア「Scalar D…
株式会社アドレスは、ANAホールディングス株式会社と連携し、航空券のサブスクリプション・サービスの実証実験を開始することを発表しました。 アドレスは、月額制で全国の家に自由に住める多拠点ライフ・プラッ…
2023年3月28日、株式会社フィナンシェは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社丸井グループです。 フィナンシェは、トークン発行型のクラウドファンディングサービス「FiNANC…
7月12日に出たニュースの中で、起業家が気になるニュースをまとめました 中小機構がスタートアップ支援のDNXベンチャーに40億出資 中小機構が米シリコンバレーと東京に拠点を置くベンチャーキャピタルのD…
2023年3月3日、ナイル株式会社は、社員の起業時に出資する「かどでに出資」制度にもとづき、株式会社DiningXに出資を行ったことを発表しました。 DiningXは、飲食店向けAIアンケートサービス…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…