注目のスタートアップ

ARグラス用ディスプレイや空間認識エンジンを開発する「Cellid」が20億円調達

company

2025年2月6日、Cellid株式会社は、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Cellidは、ARグラス用ディスプレイと空間認識エンジンの開発を主軸とした事業を展開しています。

とくに、高視野・軽量のウェイブガイドの開発・設計においては、業界最先端の技術を有しています。

2024年11月に、光学シースルーディスプレイ方式のウェイブガイドを採用したメガネタイプのARグラスのリファレンスデザイン(検証用モデル)を発表しました。

今回の資金調達により、ウェイブガイド以外にも、マイクロプロジェクターなど、ARグラスのキーコンポーネントとなる製品やリファレンスデザインのラインナップ強化や、リファレンスデザインを活用したユース開発の促進、量産体制の強化を進めていきます。


AR(拡張現実)は、現実空間にデジタルデータを重ねて表示する技術です。現実とデジタル空間を融合させることで新たな体験を提供したり業務効率化に貢献したりすることを目的としています。

現在、デジタルデータにアクセスするためには、スマートフォン・タブレット・PCの画面を見る必要があります。しかし、アナログ作業を行う際には視線の移動が必要となり、効率が低下することがあります。

こうした課題に対し、AR技術を活用すれば、たとえば製造業において作業者がARグラスを装着し、視界に作業指示やマニュアルを表示させることで、ハンズフリーで情報を確認できるようになります。

この技術の実現には、ARグラスやヘッドマウントディスプレイなどの次世代デバイスが不可欠です。

Cellidのディスプレイモジュールは、高輝度・広視野角を持ちながらメガネ型デバイスに適した薄型設計を実現しており、性能と小型化を両立しています。とくに、世界で初めてFOV(視野角)60度を達成しており、これはユーザーに自然な視野を提供するうえで重要な要件とされています。

ほかにもプラスチック製でフルカラー映像を映し出せる技術開発に世界で初めて成功するなど、ARグラス用モジュール開発において高い技術力を有しています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AR ARグラス BtoB Cellid XR エンジン コンポーネント ディスプレイ デバイス モジュール 拡張現実 株式会社 次世代デバイス 空間 認識 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO emo」などを展開する「ユカイ工学」が資金調達
2022年9月13日、ユカイ工学株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ユカイ工学は、多種多様なコミュニケーションロボットの開発・販売や、ロボティクスの知見をベースとした製品開発支援・事業…
和食器のサブスクリプションサービス「CRAFTAL」などを展開する「Culture Generation Japan」が資金調達
2024年12月25日、株式会社Culture Generation Japanは、株式会社neighborhoodからの出資を受け入れたことを発表しました。 Culture Generation J…
領収書・請求書の会計ソフト入力自動化の「経理バンク」とRPA定着支援サービス「Robo Runner」がRPA事業で業務提携
2020年10月27日、株式会社経理バンクは、Peaceful Morning株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 経理バンクは、領収書/請求書からの会計ソフト入力の自動化を実現する…
検索しない検索エンジン「aics」開発の「Manifold」が資金調達
2020年3月31日、Manifold株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 検索しない検索エンジン「aics」を開発しています。 タイムライン形式で、受動的・自動的に情報収集を行うことが…
スマートフォン向けゲーム開発などの「フリーバル」が資金調達
株式会社フリーバルは、資金調達を実施したことを発表しました。 エンターテイメント・エコシステム事業や、IPプロデュース事業、スマートフォン向けゲーム・アプリの海外配信や、ローカライズ、運営・開発、運営…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集