注目のスタートアップ

不妊治療専門クリニック 「トーチクリニック」のプロデュースなどを展開する「ARCH」が9億円調達

company

2024年11月26日、株式会社ARCHは、総額9億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ARCHは、不妊治療専門クリニック「トーチクリニック」のプロデュースや、婦人科・不妊治療に特化したサポートシステムの開発・提供、クリニカルパスや新たな不妊治療プロセスの研究・開発、企業管理職や従業員向けの妊孕性・家族計画に関するセミナー・講演活動などを行っています。

「トーチクリニック」は、不妊治療と就労を両立するため、クリニックへのアクセス、在院時間の短縮、効果の高い医療の提供を重視した不妊治療クリニックです。

2022年に、恵比寿に第1院を開業し、現在第2院である上野院の開業支援を進めています。

今回の資金は、独自の院内システムのさらなる改良や、他院でも利用可能なスキームの構築、人材採用・体制強化などに充当します。


2015年に国立社会保障・人口問題研究所が実施した「第15回出生動向基本調査」によれば、不妊に対する不安を抱えたことがある、または現在抱えている夫婦の割合は全体で35.0%、子どもがいない夫婦では55.2%に達しています。

また、不妊検査や治療を経験したことがある、あるいは現在治療中である夫婦の割合は全体で18.2%、子どもがいない夫婦では28.2%と報告されています。これは、5組に1組の夫婦が不妊治療や検査に取り組んでいることを示しています。

少子化が深刻な社会課題として注目される中で、妊娠を望む夫婦が安心して治療を受けられる環境を整備することの重要性が増しています。

こうした中で、ARCHは、不妊治療と就労の両立を考慮した不妊治療クリニック「トーチクリニック」を展開しています。

不妊治療では、通院によって時間が奪われてしまったり、治療によって心身に負担がかかってしまうことで離職を余儀なくされてしまうという問題を抱えています。

厚生労働省の調査によれば、仕事と不妊治療との両立ができずに離職した割合は16%となっています。

「トーチクリニック」は、専門医が臨床に集中でき、患者が通いやすく負担が減らせる体制を構築することで、不妊治療の課題解決を目指しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Arch クリニック サポート トーチクリニック プロデュース 不妊 不妊治療 両立 医療 夫婦 妊娠 子ども 専門医 株式会社 検査 治療 臨床 資金調達 開業 開業支援
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オールインワン型の在庫・販売管理クラウドソフトを無償提供する「Spes」が資金調達
2023年10月2日、Spes株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達では、博報堂DYグループである株式会社アイレップとの資本業務提携も締結しています。 Spesは、完全無料の…
暗号資産の自動損益計算サービス「クリプタクト」やWeb3の家計簿「defitact」などを手がける「pafin」が資金調達
2023年9月12日、株式会社pafinは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、DG Daiwa Ventures、Sony Innovation Fund、MZ Web3 fundです…
動画制作プラットフォーム「VideoWorks」展開の「Crevo」が5億円調達
2021年9月29日、Crevo株式会社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 動画制作プラットフォーム「VideoWorks(ビデオワークス)」を運営しています。 プラットフォーム…
英語学習アプリ運営の「ポリグロッツ」が1億円調達
2020年1月15日、株式会社ポリグロッツは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 学習者が自分の好きなコンテンツを使って英語学習できるアプリ「POLYGLOTS」を開発・提供しています…
工場向けIIoT(インダストリアルIoT)サービスを開発・提供する「MAZIN」が4億円調達
2022年7月6日、株式会社MAZINは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 MAZINは、工場向けIIoT(インダストリアルIoT)サービスを開発・提供しています。 具体的には、切削…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集