注目のスタートアップ

宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指す「将来宇宙輸送システム」が3.6億円調達

company

2024年9月10日、将来宇宙輸送システム株式会社は、総額3億6000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

将来宇宙輸送システムは、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指しています。

完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)を用いた高頻度宇宙輸送を2040年代に行うことを最終目標に掲げています。2028年までに再使用型の人工衛星打上げ用ロケットの開発に取り組んでいます。

今回の資金調達は、今後のさらなる成長に向けた財務基盤の強化が目的です。


従来、人工衛星の打ち上げには一度の飛行で任務を終え、その後は廃棄される「使い捨て」ロケットが主流でした。

ロケット開発には多額の費用がかかるため、再使用する方が経済的ではないかと思う人も多いでしょう。しかし、再使用には回収作業や再使用に耐える堅牢なロケットの開発が必要であり、これらのコストを考慮すると、使い捨ての方が経済的とされてきたという背景があります。

しかし、近年の技術進化により、再使用型ロケットが注目を集めています。たとえば、米国の宇宙企業SpaceXは、イーロン・マスク氏の指導のもと、完全再使用可能なロケットと宇宙船の開発に注力しており、宇宙輸送コストを1/100までに引き下げることを目指しています。

また、日本国内でも、衛星打ち上げにおける外国の宇宙輸送サービスに依存する構造から脱却するため、低コストな宇宙輸送システムを構築する取り組みが進められています。

こうした背景のもと、将来宇宙輸送システムは、完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)を用いた宇宙輸送サービスの実現のため、研究開発に取り組んでいます。

事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーが見込める企業との提携・連携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB システム ロケット 人工衛星 再使用型 宇宙 宇宙ビジネス 宇宙往還 将来宇宙輸送システム 株式会社 資金調達 輸送
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

不動産による資産形成をクラウドで支援する「ヤモリ」が5,000万円調達
2021年6月8日、株式会社ヤモリは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 不動産オーナー向けクラウド不動産経営管理サービス「大家のヤモリ」や、管理会社向けクラウド不動産オーナー…
プラスチックのリサイクルを中心とした環境事業を展開する「esa」が1億円調達
2024年2月26日、株式会社esaは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、みやこキャピタル株式会社が運営するファンドです。 esaは、複合プラスチック素材を再利用可能なペレット…
中国市場向け日本酒販売事業を展開する「Sake RD」が1.2億円調達
2022年10月5日、株式会社Sake RDは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Sake RDは、中国市場での日本酒販売・消費体験向上のため、2022年4月末に創業した…
Web接客ソリューションやAIチャット・ボットの「空色」が6.5億円調達
2019年8月22日、株式会社空色は、総額約6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Web接客ソリューション「OK SKY」や、AIチャット・ボット・ソリューション「Whatya」…
「Link-U」が雑誌・漫画の読み放題サービス「ブック放題」などを展開する「ビューン」の株式を取得
株式会社Link-Uは、2023年6月6日開催の取締役会において、株式会社ビューンの株式を取得することを決議したことを発表しました。 ビューンは、雑誌・漫画・漫画雑誌の月額読み放題サービス「ブック放題…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集