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2024年8月16日企業の温室効果ガス排出削減支援の「クレアトゥラ」が3.5億円調達

2024年8月9日、クレアトゥラ株式会社は、総額3億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
クレアトゥラは、企業などの脱炭素化の実現に向けて、カーボンプロジェクト開発や、カーボンクレジットなどの提供、コンサルティングを行っています。
また、フィリピンのパンガシナン地方において、株式会社クボタと東京ガス株式会社と共同で、水田のメタン削減プロジェクトを立ち上げるなど、信頼性の高いプロジェクトの開発に取り組んでいます。
今回の資金は、国内外でのカーボンプロジェクトの開発や、IT/SaaS開発の加速に充当します。
世界的な気候変動は、人間の生活や経済活動に深刻な影響を与えています。具体的には、干ばつの増加、大規模な災害の頻発、海面上昇による土地の減少、生物多様性の損失など、さまざまなリスクが高まっています。
こうした背景から、地球温暖化対策として二酸化炭素などの温暖化ガスの排出削減が国際的に推進されています。たとえば、日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「2050年カーボンニュートラル」の目標を掲げています。
「排出を全体としてゼロにする」という考え方は、すべての排出を完全にゼロにするのが難しいという現実を踏まえ、排出された分を吸収または除去することで、最終的な差し引きをゼロにするというものです。
具体的な取り組みとしては、森林保全活動への寄付など環境対策への投資が挙げられます。またこの取り組み、削減や吸収の取り組みをクレジットとして発行し、他の企業と取引できる「カーボンクレジット」も展開されています。カーボンクレジットは、企業が温室効果ガス排出削減を進める上で重要な手段となっています。
クレアトゥラは、このカーボンクレジットの開発・提供を通じて、企業の温室効果ガス排出削減を支援しています。また、近年カーボンプロジェクトにおいて削減量の過大評価など信頼性に関する課題が顕在化していることを受け、クレアトゥラでは、信頼性の高いカーボンプロジェクトの開発にも力を入れています。
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