注目のスタートアップ

海洋プラスチックや企業から排出される難処理プラスチックのマテリアルリサイクルに取り組む「REMARE」が資金調達

company

2024年7月31日、株式会社REMAREは、資金調達を実施したことを発表しました。

この資金調達により、累計調達額は2億1,000万円となりました。

REMAREは、複合プラスチックを内装材・建材にマテリアルリサイクルする独自技術を有しています。

この技術を活用し、海洋ごみのリサイクルや、複合プラスチックを活用した内装材製造、プラント開発、企業の廃棄プラスチックの削減ソリューションの企画提案を行っています。

今回の資金調達により、これまで蓄積された4,000を超えるマテリアル成形データを用いて、企業のscope3対応支援サービスを開始します。

具体的には、製造業から排出される複合プラスチックのマテリアル開発を行い、マテリアルサイクルによるCO2排出量の削減効果を明確にし、関連データを蓄積することで、削減目標達成を実現します。


プラスチック製品は現代社会にとってなくてはならない存在です。

しかしプラスチックは、微生物によって分解されることがなく、紫外線などによって劣化し粉々になって見えなくなったとしても、マイクロプラスチックとして自然に残り続けます。とくに海洋中にあるプラスチックはさらに分解されにくく、理論上は数百年から数千年は分解されずに残存してしまいます。

自然界に残ったプラスチックは環境にさまざまな影響を与えることが指摘されています。たとえば、海洋生物は海に漂うプラスチック製品を餌と間違って食べてしまい、それによって死亡してしまうという例が数多く報告されています。

また近年は、マイクロプラスチックが心臓発作や脳卒中のリスクを向上させている可能性があるという報告があり、注意が求められています。

さらに、プラスチックは廃棄するにしても、焼却の際に大量の二酸化炭素を排出してしまうことから、リサイクルの推進など環境負荷の低減が求められています。

REMAREは、複合プラスチックをマテリアルリサイクルする技術を有しており、この技術を活用し、プラスチックのリサイクルを推進しています。

複合プラスチックは、複数の素材・成分から作られているプラスチックであり、単一素材のプラスチックと比較してリサイクルが難しいことから、多くが焼却されているという現状があり、環境負荷の低い処理方法の確立が求められています。

マテリアルリサイクルとは、物から物へとリサイクルする手法のことです。たとえば、集めた使用済みペットボトルを原料として再びペットボトルを製造するといったリサイクルが該当します。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB REMARE SDGs ソリューション プラスチック マテリアル マテリアルリサイクル リサイクル 企業 内装 処理 削減 建材 持続可能性 株式会社 海洋 海洋プラスチック 素材 製造 製造業 複合プラスチック 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

法⼈向けコンプライアンスデータベース提供の「KYCコンサルティング」が資金調達
2022年6月8日、KYCコンサルティング株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 KYCコンサルティングは、コンプライアンスチェックツール「Risk Analyze(リスクアナライズ)」と…
スタートアップ成長支援「NEXs Tokyo」にて「中堅・中小企業向けスタートアップ連携支援プログラム」が開始
2025年7月15日、東京都は、「NEXs Tokyo(Nexus Ecosystem Xs Tokyo)」プロジェクトにおいて、「中堅・中小企業向けスタートアップ連携支援プログラム」を新たに実施する…
銀行体験を最適化するクラウド型ソリューション提供の「nCino」が資金調達
2020年12月22日、nCino株式会社は、株式会社三菱UFJキャピタルとSMBCベンチャーキャピタル株式会社から出資を受け入れたことを発表しました。 米国ノースカロライナ州に本社を置くnCinoは…
小型で安全な在宅専用の血液透析装置を開発する「フィジオロガス・テクノロジーズ」が資金調達
2025年8月19日、フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社は、総額約3億円の資金調達を発表しました。 フィジオロガス・テクノロジーズは、小型で安全な在宅専用の血液透析装置を開発しています。 今回調達…
脳波測定デバイスによる睡眠状態可視化サービス「InSomnograf」提供の「S’UIMIN」が5億円調達
2021年12月20日、株式会社S’UIMINは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 睡眠状態を高精度で可視化するサービス「InSomnograf」を提供しています。 脳波を測定できる…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集