注目のスタートアップ

物流DXプラットフォームを開発する「シマント」が2億円調達

company

2024年7月16日、株式会社シマントは、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

シマントは、各業界の物流キープレイヤーと連携し、物流効率化を実現するシステムを開発しています。このシステムは各種TMS(輸配送管理システム)データの取り込みに対応しており、現在利用しているTMSを活かしながら導入が可能です。今後は、紙の運行日報をAI-OCRで読み込み、データ化する仕様を実装する計画です。

今後、物流キープレイヤーとの共同開発を通じ、システムの精度を向上させ、各業界の他企業にも導入を促進していきます。各業界のキープレイヤーと協力することで、業界の商慣習や現場の実情に最適化された物流システムの開発・運用を実現します。

今回の資金は、プロダクト開発の加速、マーケティング、採用強化に充当します。


物流業界は、配送効率の低下、ドライバー不足、小口配送の増加など、さまざまな課題に直面しています。

日本は少子高齢化により生産年齢人口の減少が予測されており、根本的な人手不足が解消される見込みはありません。そのため、デジタル化や効率的な物流網の構築により、省人化と効率化を実現することが必要です。とくに物流業界はアナログなプロセスが多いことから、デジタル化の余地が大きいという特徴があります。

加えて、物流業界は「2024年問題」という大きな課題にも直面しています。これは、働き方改革関連法により2024年度からドライバー1人あたりの時間外労働が年960時間に制限されることに起因する問題です。

例えば、時間外労働の制限により、1人のドライバーが担っていた長距離輸送の見直しが必要となります。300km以上の輸送については、鉄道、航空、船などへの転換や、中継地点を活用した中距離輸送の導入が求められます。

こうした構造改革を実現するためには、物流業界におけるデジタル化を推進する必要があります。

シマントは、業界のキープレイヤーと協力し、物流システムの開発とその導入を進めています。開発当初から業界のキープレイヤーと協力することで、業界の商慣習や現場の実情に最適化された物流システムの開発・運用を実現しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB DX TMS システム シマント データ基盤 デジタルトランスフォーメーション プラットフォーム 効率化 株式会社 物流 資金調達 輸配送管理システム 連携 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

泡盛粕から美味しい食用藻「うま藻」をつくる「AlgaleX」が2.5億円調達
2023年10月25日、株式会社AlgaleXは、総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AlgaleXは、泡盛の粕から美味しい藻「うま藻」をつくるサステナブルフードテック企…
オンライン商談・電話自動書き起こし解析ツール 「アンプトーク」を提供する「amptalk」が3億円調達
2023年1月25日、株式会社amptalkは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 amptalkは、オンライン商談・電話自動書き起こし解析ツール 「アンプトーク」を提供しています。 …
「大日本印刷」と世界のアート作品を販売するEC「TRiCERA ART」の運営などを手がける「TRiCERA」が業務提携
2023年6月9日、大日本印刷株式会社は、グループ会社の株式会社DNPアートコミュニケーションズと、株式会社TRiCERAが、2023年6月に業務提携することを発表しました。 TRiCERAは、世界の…
AI・ソフトウェア・ハードウェアを融合させたクロスソリューションを開発・提供する「ロビット」が2.5億円のコミットメントライン契約を締結
2023年12月8日、株式会社ロビットは、株式会社商工組合中央金庫と2億5,000万円のコミットメントライン契約を締結したことを発表しました。 ロビットは、AI・ソフトウェア・ハードウェアを融合させた…
印章・印刷物販売の「グレエイト」と「電子契約サービス「NINJA SIGN」提供の「サイトビジット」が業務提携
2020年11月16日、株式会社グレエイトは、株式会社サイトビジットと業務提携したことを発表しました。 グレエイトは、全国に300店舗のフランチャイズ展開で、印章・印刷物販売を行う「はんこ屋さん21」…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集