注目のスタートアップ

新卒ダイレクトリクルーティングサービスを提供する「ABABA」が2.5億円調達

company

2024年1月29日、株式会社ABABAは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ABABAは、新卒ダイレクトリクルーティングサービス「ABABA」を提供しています。

最終面接で惜しくも不採用となった就活生のみが登録する新卒対象スカウト型サービスです。

不採用通知メールにおいて「ABABA」での登録を促すことで最終面接に残った新卒のみをスクリーニングすると同時に、今後の就職活動を応援する「お祈りエール」というポジティブな採用通知にすることで企業イメージ向上も実現します。

リリースから約3年で1,000社を超えるユーザー企業、35,000名を超える就活生に利用されるサービスに成長しています。


新卒にとって就職活動は一度きりのイベントであり、今後の人生を左右する可能性もある極めて重要なものです。

就職活動は、ごく短い期間に人生の方向性を決める必要がある、失敗してしまったら後がないという極度のストレスがかかるなど、数々の精神的負荷がかかるという課題を抱えています。

とくに不採用通知はネガティブな通知であり、応募者に強い負担を与えます。

しかし多くの企業は、同時期に多数の候補者を相手にして採用活動を行っているため、不採用となった人材への通知は、効率化などの観点からテンプレートでの返事を採用しています。

書類段階での不採用であれば応募者のショックは弱いかもしれません。しかし、最終面接にまで進んだ場合にもテンプレートでの通知である場合、応募者のショックは大きく、またその企業へのイメージが低下することもあるでしょう。

また、企業における採用活動においても、新卒一括採用は負担のかかる業務であるほか、ミスマッチの多さなども課題となっています。

「ABABA」は、最終面接に進んだものの不採用となった学生のみをターゲットとした新卒ダイレクトリクルーティングサービスです。

最終面接に進んだということは優秀な学生であるという証拠です。したがってそれを他社に共有できれば採用の効率化などを実現できます。一方で、面接を実施した企業にとっては、それを他社に共有することのインセンティブがこれまでは存在しませんでした。

しかし「ABABA」は、不採用通知をこれまでのテンプレートによる「お祈りメール」ではなく、他社に優秀な学生であると推薦する「お祈りエール」にすることで、自社へのイメージ向上などのインセンティブを企業にもたらします。

学生のショックを軽減すると同時に、優秀な学生を採用市場で共有することができるプラットフォームとして、さらなる成長が期待されています。

事業の拡大には戦略的な資金調達やシナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法などを紹介しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ABABA BtoB お祈りエール スカウト ダイレクトリクルーティング 人事 人材 人材採用 効率化 学生 就活 就活生 採用 採用活動 新卒 最終面接 株式会社 資金調達 面接
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

大学周辺飲食店向けモバイルオーダーアプリ「Boomee」がリリース
2021年9月27日、株式会社Boomeeは、「Boomee」と「Boomee for Owner」をリリースしたことを発表しました。 「Boomee」は、コロナ禍で売上が落ち込む大学周辺の飲食店の集…
ゲノムテクノロジーを用いた遺伝学的検査を開発・提供する「Varinos」が6億円調達
2022年8月3日、Varinos株式会社は、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Varinosは、ゲノムテクノロジーを用いた遺伝学的検査の開発・臨床実装を展開しています。 2017年…
インタラクティブ動画編集プラットフォーム提供の「MIL」が1.3億円調達
2019年10月15日、MIL株式会社は、総額約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MILは、インタラクティブ動画編集プラットフォーム「MIL」を運営しています。 動画中の人物…
ライブ配信をブラウザ上でデザインできるツール「スコラボ」提供の「luco」が資金調達
2021年12月22日、株式会社lucoは、資金調達を実施したことを発表しました。 ライブ配信をブラウザ上でデザインできるツール「スコラボ」を提供しています。 配信準備の効率化、配信画面の作成支援、配…
プロジェクションマッピングなどデジタルコンテンツ事業を展開する「一旗」が「テレビ愛知」から資金調達
2024年7月1日、株式会社一旗は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、テレビ愛知株式会社です。 一旗は、デジタルコンテンツ事業や、デジタルコミュニケーション事業を展開しています。 デジ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集