注目のスタートアップ

ソフトウェアとバイオテクノロジーにより持続可能な農業の実現を目指す「AGRI SMILE」が7.5億円調達

company

2023年9月6日、株式会社AGRI SMILEは、総額約7億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

AGRI SMILEは、農業協同組合(JA)とのパートナーシップのもと、ソフトウェアとバイオテクノロジーによって持続可能な農業の実現を目指しています。

具体的には、農作物の栽培・販売支援や、産業の成長を支えるアカデミア領域におけるDXの推進、異常気象対策やカーボンニュートラルに寄与するバイオスティミュラントの研究開発に取り組んでいます。

栽培支援事業では、ビッグデータから圃場ごとの化学肥料削減予知や土壌改良の方向性を見いだし、バイオスティミュラントの活用により改善策の実行まで伴走しています。

今回の資金は、事業拡大の加速に充当します。


バイオスティミュラントとは、ヨーロッパや北米などで注目されている新しい農業資材です。植物が本来持っている力を引き出し、植物や土壌をより良い状態にすることをコンセプトとしています。

具体的には、植物の暑さ・寒さ・塩害・干害・風などの環境的なストレスへの抵抗力・免疫力を高め、結果的に作物の収量増加や品質向上を実現します。

バイオスティミュラントと農薬の違いは、農薬が病気・虫害などの生物的なストレスを緩和することを目的としているのに対し、バイオスティミュラントは環境的なストレスを緩和することを目的としている点です。

バイオスティミュラントは、海藻から抽出される多糖類、アミノ酸や各種ミネラル、微生物などの自然由来の原料が多く、有機栽培が求められる現代農業において高い注目を集めています。

また、世界的に気候変動が大きな社会問題となっています。農業にとっては直接的に影響してくるものであり、冷害・高温害・干ばつなどに柔軟に対応する必要があります。バイオスティミュラントは、こうした環境の影響を抑えることが可能であり、今後の農業にとっては必要不可欠な資材となっていくことが予測されています。

AGRI SMILEは、こうしたバイオスティミュラントの利用促進や、研究開発、その他テクノロジーの活用などにより、持続可能な農業の実現を支援しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AGRI SMILE BtoB DX ソフトウェア デジタル化 バイオスティミュラント バイオテクノロジー 持続可能 株式会社 栽培支援 研究開発 販売支援 資金調達 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「令和4年度補正産地生産基盤パワーアップ事業(新市場対応に向けた拠点事業者の育成及び連携産地の体制強化支援)」第3回公募
農林水産省は「令和4年度補正産地生産基盤パワーアップ事業(新市場対応に向けた拠点事業者の育成及び連携産地の体制強化支援)」の3回目公募について発表しました。 農産物貿易をめぐる国際環境の変化等に伴い、…
宇宙バイオ実験サービスを展開する「IDDK」が8,000万円調達
2024年3月18日、株式会社IDDKは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 プレシリーズAでの累計調達額は3.2億円となりました。 IDDKは、光学技術と半導体技術の融合によ…
超音波認知症治療機器「LIPUS-Brain」を開発する「サウンドウェーブイノベーション」が3.5億円調達
2023年4月3日、サウンドウェーブイノベーション株式会社は、総額約3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 サウンドウェーブイノベーションは、創業者・取締役会長で東北大学名誉教授の…
ショートドラマアプリ「BUMP」を手がける「emole」が2.6億円調達
2023年9月12日、emole株式会社は、総額2億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 emoleは、1話3分のショートドラマアプリ「BUMP」を手がけています。 ユーザーは、待て…
インダストリーデータの活用を促進するPrivate AIプラットフォームを提供する「EAGLYS」が「セグエグループ」と資本業務提携を強化
EAGLYS株式会社は、セグエグループ株式会社と、2021年2月の出資に続く追加資本提携を実施したことを発表しました。 また、大学基礎研究をベースとした産学連携オープンイノベーションによる社会課題解決…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集