注目のスタートアップ

エッジAIを開発・提供する「エイシング」が資金調達

company

2023年9月1日、株式会社エイシングは、資金調達を実施したことを発表しました。

エイシングは、エッジデバイスで推論を行うエッジAIの中でも、推論に加えて学習も可能であり、より省メモリなエンドポイントAIを開発・提供しています。

学習のためのクラウドサーバーも必要としないほか、GPUなどのリッチな計算資源を必要としないことから、エッジデバイス側のマイコンなどに直接組み込むことが可能で、リッチなコンピューターリソースが使えないエンドポイント機器でもAIの活用を実現しています。

今回の資金は、独自技術のさらなる研究開発やソリューション開発の強化、グローバル展開に向けた人材育成、優秀な人材の確保に充当します。


エッジAIとはサーバーではなく現場の端末側で動作するAIのことです。

さまざまな現場にあるIoTデバイスなどはコスト・電源・サイズなどの理由により、高い計算性能を持つことができません。エッジAIは、この限られたリソースで動作させることを目的としています。

また、通常のAIは分析・学習にクラウドサーバーを利用していますが、これによって必然的に通信に遅延が生じるため、リアルタイムでの反応が必要な現場では大きな障害となることがあります。

たとえば、自動運転車では事故などを避けるために咄嗟の反応を必要としますが、AIがクラウドサーバーを介するものであった場合、遅延が生じ反応が遅れたり、サーバーと通信ができなくなってしまい適切な行動を取ることができないといったアクシデントが生じる可能性があります。

近年は、こうしたエッジデバイス側においても高度なAI技術が求められており、エッジAIに求められる要件も高度なものとなっています。

エイシングは、産業用ロボット・自動運転車・家電などに搭載されている安価かつ低スペックなマイコンでも学習・予測を行うことができる超軽量なエッジAIの開発・提供を行っています。

IoTなどテクノロジーの活用は、業務効率化や省人化のために重要なものです。創業期はコストの面から多くのシステムの導入は難しいかもしれませんが、優先度の高いものから導入することで、創業期から効率的な業務を行うことができるでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

また、大規模なシステム整備のためには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI エイシング エッジAI エッジデバイス エンドポイントAI エンドポイントデバイス エンドポイント機器 人工知能 学習 推論 提供 株式会社 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

全脳の画像解析・脳健康測定プログラム「MVision シリーズ」を展開する「エム」が2.15億円調達
2022年6月9日、株式会社エムは、総額2億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エムは、全脳の画像解析・脳健康測定プログラム「MVision シリーズ」を展開しています。 脳MRI…
AI特許審査シミュレーションシステム開発の「ゴールドアイピー」が1.4億円調達!
平成30年10月30日、株式会社ゴールドアイピーは、1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 人工知能による特許審査シミュレーションシステム「IP Samurai」を開発しています。…
商業用不動産データ分析基盤「estie pro」を提供する「estie」が金融機関からの長期借入などにより16億円調達
2023年4月19日、株式会社estieは、商工中金、三菱UFJ銀行など複数の金融機関より長期借入及びコミットメントライン(融資枠)等による総額16億円の資金調達(融資枠を含む)を実施したことを発表し…
eラーニングシステム「learningBOX」提供の「龍野情報システム」が8.800万円調達
2022年1月26日、株式会社龍野情報システムは、総額8,800万円の資金調達を実施したことを発表しました。 eラーニングシステム「learningBOX」を提供しています。 eラーニングの構築・実施…
解体工事の一括見積りサービスの「クラッソーネ」が不動産名義変更サービスの「AGE technologies」と業務提携
2021年10月7日、株式会社クラッソーネは、株式会社AGE technologiesと業務提携契約を締結したことを発表しました。 クラッソーネは、解体工事において専門工事会社と施主をマッチングする一…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集