注目のスタートアップ

ユニバーサルデザインのソリューション提供や障害者向けデジタルプラットフォーム「ミライロ ID」などを手がける「ミライロ」が資金調達

company

2023年5月10日、株式会社ミライロは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、花王株式会社、株式会社カヤック、株式会社三菱UFJ銀行です。

ミライロは、法人や自治体に向けたユニバーサルデザインのソリューション提供、障害者に向けたデジタルプラットフォーム「ミライロ ID」の運営を行っています。

障害のある当事者の視点から障害=バリアを取り除き、新たな価値=バリューに転換するインフラやソリューションを提供しています。

今回の資金調達は、各企業との業務連携を目的としています。


ユニバーサルデザインとは、すべての人が利用しやすい製品・サービス・空間・都市などのデザインのことです。

このすべての人とは、身体障害者や、高齢者、妊婦、子どもなど多様な属性の人びとが含まれています。

以前の社会は、身体障害者などを差別・排斥する傾向にありましたが、いうまでもなく我々の社会的な生活のしやすさというのはグラデーションがあり、誰が健常で誰が異常であると決めることはできません。

そのためより多くの人が社会的生活を営むことができるよう、障害者であっても生活や権利が保証されるべきと考えるノーマライゼーションや、社会から物理的な障壁を取り除くバリアフリーなどの考えが登場し、社会で実践されていきました。

ユニバーサルデザインはこうした考えの延長にあり、そもそも最初からすべての人にとって使いやすいようデザインするというものです。

近年は、国連によってSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、社会的に弱い立場にある人びとも誰ひとり取り残さず、すべての人が地域社会に参加し、共に生きていくという理念である社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)という考えも醸成されてきています。

ユニバーサルデザインは、こうした社会の変化もあり、重要なデザインの考えのひとつとなっています。

社会課題をビジネスで解決するには多くの困難がつきまといます。こうした困難を解決するには、起業家仲間などに相談したり、先人の知恵などから学ぶことも重要です。「冊子版創業手帳」では、さまざまな起業家のインタビューを掲載しています。先人がどのように困難を乗り越えてきたかを知ることは、ビジネスの成長につながるはずです。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ カヤック デジタル プラットフォーム ミライロ ユニバーサルデザイン 三菱UFJ銀行 株式会社 花王 資金調達 障害者
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

衣服の生産・販売を支援するクラウドサービス「sitateru CLOUD」を手がける「シタテル」と「NTTデータ」が資本業務提携
2023年8月28日、シタテル株式会社は、株式会社NTTデータと資本業務提携したことを発表しました。 シタテルは、衣服・ライフスタイル製品生産の業務効率化・生産体制の強化を支援するクラウドサービス「s…
「アルトア オンライン融資サービス」のオンライン本人確認「eKYC」がAndroidに対応
2020年3月16日、オリックス株式会社および弥生株式会社が共同で設立した、アルトア株式会社は、「アルトア オンライン融資サービス」におけるオンライン本人確認「eKYC」においてAndroidに対応し…
創業支援など展開の「MAKOTO WILL」と事業承継プログラム「ロカビズ」運営の「Local Local」が業務提携
2020年10月15日、株式会社MAKOTO WILLは、Local Local株式会社は、業務提携したことを発表しました。 MAKOTO WILLは、地方自治体と連携した創業支援や、人材誘致・育成事…
スマホ向けゲーム・アプリ開発の「ワンダープラネット」が資金調達へ
2019年7月2日、ワンダープラネット株式会社は、最大10億円の資金調達を実施することを発表しました。 パズルRPG「クラッシュフィーバー」や、『週刊少年ジャンプ』創刊50周年記念タイトル「ジャンプチ…
メタバースクリエイティブスタジオ事業を展開する「ambr」が10.2億円調達
2022年7月5日、株式会社ambrは、総額10億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ambrは、メタバースクリエイティブスタジオ事業を展開しています。 メタバースに必須となる機能…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集