注目のスタートアップ

やる気不要のオンライン自習室「ヤルッキャ」を展開する「Herazika」が資金調達

company

2023年3月31日、株式会社Herazikaは、資金調達を実施したことを発表しました。

Herazikaは、やる気不要のオンライン自習室「ヤルッキャ」を展開しています。

親の声かけなく、子どもが自ら机に向かい普段以上に集中できる環境を提供するオンライン自習室サービスです。

勉強を習慣化する時間帯を設定し、部屋のホストとなる運営(事前に録画した動画)と小学生ユーザー複数名で自動的にチームを編成し、互いに見守りながら各々の課題(宿題・読書など)を進めることで、集中する時間をつくり、勉強の習慣化を支援します。

オンライン自習室では、ビデオによって互いが勉強していることが確認できますが、顔・背景にぼかしがかかること、マイク機能はなしでメンバー同士で会話できないことを特徴としています。

今回の資金は、「ヤルッキャ」の開発強化、BtoBアライアンスの拡充、新サービスの開発の推進に充当します。


習慣化された行動は強い意志や思考を必要としません。目標の達成のために苦痛をともなう行動を習慣化できれば、目標を実現しやすくなります。

しかし多くの人にとって習慣化を実現することは困難です。それは人間が保守的な生き物であり、現状に大きな問題が発生していないのであれば、環境や行動の変化を拒絶し現状を維持しようとする傾向にあるからです。

インターネットで検索すれば習慣化を実現するためのいくつかの方法が見つかりますが、こうしたメソッドを実践してもひとりでは長く続かず、結局脱落してしまう人が多いという課題があります。

こうした背景から、近年習慣化をサポートする専門サービスへの注目が高まっています。

習慣化を実現するには、習慣化したい対象に集中できる環境やルーチンなどを構築・設定することが重要です。

とくに小学生は大人よりも集中できる時間が短いとされており、テレビ・タブレット・ゲーム・本など気が散るものが多く存在している家では集中して宿題などに取り組むことができないという小学生も多く存在しています。

学生が集中するための場所としては、図書館・自習室などが利用されています。これらの場所が集中できるのは、周囲にものがないこと、周囲に同じく勉強している人が存在していることが大きな要因であるといわれています。

とくに周囲に人間が存在していることは大きな効果があり、これは相互監視・同調圧力・ピアプレッシャーなどと呼ばれています。

これらはマイナス要素が取り上げられがちな言葉ですが、適度なピアプレッシャーは、組織・仲間の間において、協調性や生産性の向上などをもたらすことがわかっています。

「ヤルッキャ」は、こうした自習室などで作用している効果をオンラインで再現したサービスです。

今後、社会人の学び直し(リスキリング)がより注目されていく時代になると考えられます。Herazikaがどのようなサービスを展開していくのか注目が必要です。

集中できる環境の整備は企業・組織における生産性の向上のためにも重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「リモートワーク手帳」では、生産性を上げるためのオフィスの作り方や、快適なリモートワーク環境を実現するツールについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Herazika オンライン自習室 ピアプレッシャー 勉強 子ども 小学生 株式会社 習慣 習慣化 自習室 資金調達 集中
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

大学のファンドレイジングやアルムナイ(卒業生)ネットワーク構築支援の「Alumnote」が資金調達
2021年12月1日、株式会社Alumnoteは、資金調達を実施したことを発表しました。 以下の事業を展開しています。 アルムナイ(卒業生)ネットワークを構築するため、専用コミュニティページを設置し、…
広告運用代行事業やメディア事業を展開する「WonderSpace」が社債1億円を含む2億円の資金調達を実施
2022年8月24日、株式会社WonderSpaceは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これは、1億円の銀行借入と、りそな銀行・北陸銀行それぞれを財務代理人・引受人として無担保社債…
越境ECの小物輸入貨物のワンストップソリューションを展開する「エスポリア」が5.22億円調達
2023年10月11日、株式会社エスポリアは、総額5億2,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エスポリアは、越境ECビジネスをサポートするため、輸入業、輸出業、倉庫業を展開しています。…
ラッパーのANARCHYが所属するクリエイティブチーム・レーベル「THE NEVER SURRENDERS」が資金調達
2022年6月20日、株式会社THE NEVER SURRENDERSは、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 THE NEVER SURRENDERSは、ラッパーのANARCHY氏が所属す…
会員制福利厚生ECサービスを展開する「AoyamaLab」がEC支援の「チェントロ・カミーノ」と資本業務提携
2022年8月8日、株式会社AoyamaLabは、株式会社チェントロ・カミーノと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 AoyamaLabは、会員制福利厚生ショッピングサイト「SECRET M…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集