注目のスタートアップ

Non-FIT太陽光発電所の開発やオフサイトコーポレートPPAによる電力供給などを手がける「メディオテック」が17億円調達

company

2023年2月20日、株式会社メディオテックは、総額17億円の資金調達を実施したことを発表しました。

メディオテックは、Non-FIT太陽光発電所の開発や、オフサイトコーポレートPPAによる電力供給事業などを展開しています。

また、政府主導の「再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業」、「充放電設備導入事業」、「ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業」への参画を通じて、VPP(仮想発電所)事業のためのノウハウを構築しています。

今後、VPPの構成要素として系統蓄電所の開発へも注力していきます。


Non-FIT太陽光発電所(非FIT太陽光発電所)とは、固定価格買取制度(FIT制度)に頼らない太陽光発電所のことです。

FIT制度は、再生可能エネルギーの普及のため、国が定める価格で一定期間電気事業者が買い取ることを義務づける制度です。

FIT制度により再生可能エネルギーは大幅に増加したものの、再エネ賦課金による国民負担の増加といった課題が生じ、2022年度からは固定価格で買い取るのではなく、再エネ発電事業者が卸市場などで売電したとき、その売電価格に対して一定のプレミアム(補助額)を上乗せすることで再エネ導入を促進するFIP制度へと移行しています。

一方でFIT制度の買い取り期間はまだ継続していることから、FIT制度に頼らず、安価な電力を安定的に供給できるNon-FIT太陽光発電所が求められています。

さらに、FIT制度の認定発電所の電気は、再エネ賦課金という形ですでに環境価値への対価が支払われていることから、100%再エネとしては認められておらず、再エネ100%が実現できる電力源としてもNon-FIT太陽光発電所が必要とされています。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。こうした再エネ電力の契約などは、今後重要な取り組みとなっていくことが予測されます。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Non-FIT太陽光発電所 PPA VPP オフサイトコーポレートPPA 仮想発電所 太陽光発電所 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

与信プラットフォーム「Credit as a Service」展開の「Crezit Holdings」が6.5億円調達
2022年2月24日、Crezit Holdings株式会社は、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 消費者信用事業(貸金・割賦販売など)に参入したい企業に対し、金融サービス…
マンガに特化したAI翻訳技術を手がける「Mantra」が7.8億円調達
2024年6月26日、Mantra株式会社は、総額約7億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社集英社、株式会社小学館、株式会社KADOKAWA、株式会社スクウェア・…
コンテンツプロデュース事業などを展開する「Minto」が資金調達
2022年5月10日、株式会社Mintoは、総額約6億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、株式会社カカオピッコマと資本業務提携契約を締結したことも併せて発表しました。 Min…
総合金融サービスを提供するIFAの「Japan Asset Management」がパソナグループの「プロフェリエ」と業務提携
2022年6月27日、株式会社Japan Asset Managementは、パソナグループの株式会社プロフェリエと、業務提携契約を締結したことを発表しました。 Japan Asset Managem…
『Fortnite』に特化したメタバースゲームメーカー「NEIGHBOR」が2.3億円調達
2023年11月16日、株式会社NEIGHBORは、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 NEIGHBORは、バトルロイヤルTPSゲーム『Fortnite(フォートナイト)』…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集