後継者の家業を活かした新規事業アイデアピッチイベント 第3回「アトツギ甲子園」が開催

subsidy

2022年11月4日、経済産業省は、第3回「アトツギ甲子園」の開催を発表しました。

「アトツギ甲子園」は、後継者が家業を活かした新規事業アイデアを競い合う、中小企業庁が開催するピッチイベントです。

第3回は、西日本・中日本・東日本の3ブロックで地方予選大会を開催し、決勝大会で勝ち抜いた後継者が競い合います。

最優秀賞者には「中小企業庁長官賞」が授与されます。

「エントリー資格」
・39歳以下の中小企業後継者(39歳以下の1983年4月以降に生まれた方、代表権があっても参加可能)

「エントリー受付締切」
2023年1月6日(金)

国内企業の99%は中小企業が占めており、その半数以上が60歳以上の経営者によって経営されています。

経営者の高齢化が進むにつれ年齢を理由とした経営者の引退が増加します。これまで培ってきた知見・経営資源・雇用が失われることがないよう、次世代の経営者に引き継ぐことが必要とされています。

しかし、中小企業庁が発表している「2021年版 中小企業白書」によると、60代経営者の後継者不在率は48.2%、70代経営者は38.6%、80代以上は31.8%です。

経営者年齢の高い企業でも後継者がいない企業が一定数存在するため、具体的な対策が求められています。

この後継者不足は大きな課題として広く認識されており、近年は政府・自治体・企業などによる取り組みが進んでいます。

この成果が出ているのか、後継者不在率は2017年をピークに減少傾向となっています。

事業承継には、その企業の経営者の親族が継ぐものや、M&Aによって外部の経営者に譲るものなどいくつかのパターンがあります。

後継者不足は継いでくれる親族が減少したことが理由ですが、それでも家業を継ぐことを希望する人がいなくなったわけではありません。

こうした後継者人材は、国内・海外でMBA(経営学修士)を取得したり、一度別の企業に就職してスキルを磨いたあと家業を継ぐことで、家業を成長させることを目指します。

家業の成長のためには既存の事業だけでは不可能な場合もあります。その場合の解決策として、新分野に進出し経営刷新を図る第二創業という戦略もあります。

事業継承は、起業のひとつの方法として注目されています。しかし事業継承はゼロからの起業とはまた違ったノウハウが必要となります。創業手帳は、無料で創業コンサルティングを行っています。また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ アイデア アトツギ甲子園 ピッチイベント 中小企業 中小企業庁 事業承継 後継者 新規事業 第3回「アトツギ甲子園」 第二創業
詳細はこちら

第3回「アトツギ甲子園」を開催します。

事業承継手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「東成瀬テックソリューションズ」と「ジェミニストラテジーグループ」が中小企業向けに業務効率化を支援する新たなBPOサービスを開始
2023年3月29日、東成瀬テックソリューションズ株式会社とジェミニストラテジーグループ株式会社は、中小企業向けに業務効率化を支援する新たなBPOサービスを開始することを発表しました。 地方自治体のデ…
「中堅・中小企業の賃上げに向けた省⼒化等の⼤規模成⻑投資補助⾦(中堅・中小成長投資補助金)」2次公募
「中堅・中小企業の賃上げに向けた省⼒化等の⼤規模成⻑投資補助⾦(中堅・中小成長投資補助金)」のご案内です。 地域の雇用を支える中堅・中小企業が、足元の人手不足等の課題に対応し、成長していくことを目指し…
【8月30日】起業家むけ「気になるニュース」まとめ
7月29日のニュースの中から、起業家がチェックしておきたいニュースをまとめました。 個人情報利用規制 公取が独禁法違反の類例4種を発表 公正取引委員会が29日に、個人情報のデータ利用規制について、独禁…
AI献立アプリ「Recipio」が正式リリース 運営元が1,000万円調達!
平成30年4月24日、株式会社TADAGENICは、総額約1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、AIを活用したレシピアプリ「Recipio」を正式リリースしたこともあわせて発表…
「Google しごと検索」が日本でもリリース
2019年1月23日、Googleは、「Google しごと検索」の提供を1月23日から開始することを発表しました。 ウェブ上の転職・求人情報サイトや企業の採用ページ等から求人情報を探して、検索結果に…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集