注目のスタートアップ

心臓リハビリ治療用アプリなどを開発する「CaTe」が4,000万円調達

company

2022年10月11日、株式会社CaTeは、4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社サムライインキュベートが運営するファンドです。

直近では、2022年3月10日に1億円の資金調達の実施を発表しています。

CaTeは、外来心臓リハビリを自宅で行うことができる心臓リハビリ治療用アプリなどを開発しています。

運動療法、日々のバイタルデータの共有、生活食事管理、AIによる通知・チャットによる行動変容を促す機能により、包括的心臓リハビリテーションを実現するアプリです。

今回の資金はシステム開発の加速に充当します。

国内において心疾患は、がんに次ぐ死亡原因第2位の病気で、1年間におよそ20万人が心疾患によって亡くなっています。

高齢化に伴って患者も増加しており、心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)の重要性も高まっています。

心臓リハビリとは、心不全・心筋梗塞・狭心症・心臓手術後の患者など、心臓の働きが低下した人を対象に、体力の回復を促し、さらに再発・悪化を防止することを目指す、総合的なリハビリテーションのことです。

心臓リハビリでは、運動療法や生活指導などの生活習慣の見直しや、学習、相談(カウンセリング)が行われます。

長期的なプログラムであるため、対象者は自宅で心臓リハビリに取り組むことになりますが、自宅での心臓リハビリは、運動の程度・やり方がわからない、栄養管理が難しいといった理由から、実施されない、もしくは脱落してしまうということが課題となっています。

そのため適切な心臓リハビリの実施には通院が必要となってしまい、患者に経済的・時間的な負担がかかっています。

もし自宅での心臓リハビリが適切に実施できるようになれば、再発・悪化を抑えることができるほか、患者の経済的な負担の低減も実現できます。

CaTeは、この自宅での適切な心臓リハビリを実現するため、心臓リハビリ治療用アプリを開発しています。

デジタル技術によって運動療法・行動変容を促す仕組みは心臓リハビリ以外にも、生活習慣病の治療・予防といったことへの応用も考えられるため、遠隔指導・医療として大きな可能性を秘めており、デジタルセラピューティクス(Digital Therapeutics:DTx)と呼ばれ、世界中で実用化に向けた取り組みが加速しています。

社会課題を解決するビジネスには投資家の注目も集まっています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ CaTe Digital Therapeutics DTx アプリ デジタルセラピューティクス リハビリ リハビリテーション 心疾患 心臓 株式会社 治療アプリ 治療用アプリ 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

植物肉「ミラクルミート」を開発・製造する「DAIZ」が植物性由来原料のリーディングカンパニー「Roquette」と資本業務提携
2023年1月24日、DAIZ株式会社は、Roquette(本社:フランス オー=ド=フランス地域)と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 DAIZは、発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート…
「Chatwork」が企業向けMVNO事業に新規参入 「Chatwork Mobile」としてモバイル端末を提供
2022年4月25日、Chatwork株式会社は、仮想移動体通信事業(MVNO)に新規参入し、「Chatwork Mobile」の提供を開始することを発表しました。 「Chatwork Mobile」…
お金のトレーニング・スタジオ「ABCash」展開の「ABCash Technologies」が9.5億円調達
2020年10月16日、株式会社ABCash Technologiesは、総額約9億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ミレニアル世代の女性向けのファイナンス・トレーニング・スタジ…
「AVILEN」が「日本郵政キャピタル」と資本業務提携
2022年6月29日、株式会社AVILENは、日本郵政キャピタル株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 AVILENは、上場企業を中心に、DX・AI戦略立案から、ディープラーニング…
AIを駆使したサービス開発やプロジェクションマッピング・XRを活用したプロジェクトを展開する「ワントゥーテン」が資金調達
2024年7月18日、株式会社ワントゥーテンは、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達は、株式会社丹⻘社を割当先とした第三者割当増資と、取引金融機関からの融資によるものです。 ワントゥ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集